概要
ヤマハ発動機が2014年に発売したバイク。
国産バイクとしては唯一となる3気筒エンジンを搭載したのが特徴。
エンジン自体の注目度が高かったことから、2013年にエンジンのみ先行公開するという珍しいプロモーションが行われた。
ちなみに、3気筒のバイクをヤマハが製作するのはこれが2例目である(初めては1976年発売のGX750)。
そのエンジンは排気量846ccで最高出力110馬力という高出力なもので、燃料はハイオク指定。
モード切替や倒立フォーク、更に後のマイナーチェンジでトラクションコントロールを装備しており、パワーに見劣りしない走りに振った作り込みとなっている。
エンジン同様にアルミ製のフレームもコンパクトに作られており、サイズは400ccクラスとほぼ変わらず、車重は200kgを下回る。
2017年にはモデルチェンジが行われ、兄貴分のMT-10に似せた表情となった。
同時に最高出力が116馬力にパワーアップしている。
余談
それまで3気筒エンジンと言えばイギリスのトライアンフの独壇場だった事もあり、メディアなどでよく比較対象にされた。
3気筒エンジンのメリットは、コンパクトなサイズと高出力の両立であり、よく「2気筒と4気筒のいいとこどり」と言われる通りである。
尚、トライアンフの3気筒は2019年よりMotoGP内のMoto2クラスの標準エンジンとして採用されている事実からも、スポーツ走行やレースにおいて優位性が認められている事が分かる。
関連タグ
- XSR:本車をベースにしたネオレトロバイク。
- MT-09トレーサー:本車をベースにしたツアラー。
- MT-07:2気筒エンジン搭載の弟分。
- MT-10:YZF-R1譲りの4気筒エンジン搭載の兄貴分。