概要
ヤマハが1987年に発売したバイク。
オフロードバイク由来の水冷2ストローク単気筒エンジンを、専用のスチール製トラスフレームに搭載したスポーツバイク。
排気量は195ccで、最高出力34馬力を発揮した。
正面から見ると原付クラスと見紛うほど細く、タイヤもリアで110サイズという、およそ馬力に見合わない設定であった。
このパッケージングは絶対的な速さよりも操る楽しさを追求したもので、レーサーレプリカブーム全盛期において、それらとは異なるアプローチでスポーツバイクの方向性を示した意欲作であった。
実際、2ストロークエンジンと細いタイヤ、そして乾燥重量僅か105kgの軽量な車体は瞬発力とコーナリング性能に優れていた。
フレームやスイングアームにメッキ処理がされており、サイドビューを美しくまとめ上げていたのも特徴であった。
しかし、スポーツバイクのカタログスペックばかりが注目されていた当時にこの長所がクローズアップされることは無く、翌1988年に生産終了した。
後にレーサーレプリカブームが終焉すると、本車の存在とコンセプトが理解されるようになった。
ただし生産数が少ない事から中古車は殆ど出ない。
別名・表記ゆれ
SDR200:このように排気量を併記される場合があるが、メーカー公式表記はあくまで「SDR」のみとなっている。
スターダストプロモーションのレコードレーベルの名前。