R-720
あーるななにいまる
ドリームキャスト専用ソフトセガガガ内で出てくる架空のアーケード筐体の名前である
事故
開発終盤で納期が迫っていたため、プログラマー勢がデバッグがまだ不完全で有ると主張したが、上層部とデザイナー勢が発表を強行し公開テスト初日に既知のバグによる事故を起こしてしまった。
このトラブルを上層部はプログラマー勢に責任を押しつけるという横暴に出たが、プログラムチーフは弁解を一切せずスタッフもそれに従い一切弁解をしなかった。そしてプログラマー全員にバルクスタッフという汚名を付けられ、プロジェクトの永久凍結という悲劇的な結末を迎えた。
セガガガ終盤での大活躍
セガガガ終盤で宇宙空間へ大至急行かなくてはならなくなったさい、オパオパで行こうとしたが、スモールウイングだったので、2時間かかると言われとっさにR-720を使うことを思いつき、開発中止後にプログラマーの意地でデバッグされ、完璧な状態になったにもかかわらず永久凍結という理由で長期間放置され、未整備で埃をかぶっていた唯一の筐体で宇宙へ飛び出し大活躍した。
物語中ではR-720に乗り宇宙を駆けるシューティングゲームになるのだが、かつてセガのサードパーティであったテクノソフトのサンダーフォースシリーズに似ている。
なお、BGMには元テクノソフトのサウンドスタッフだった山西利治(ふぁんきぃ素浪人)・九十九百太郎が参加している。
この事から一時期ドリームキャストで「サンダーフォースⅥ」の予定があったという噂も流れた事もあったが、テクノソフトはドリームキャスト登場前に既に会社は消滅している。
本編ではR-720だけだが、おまけでこのシューティングゲームをプレイする場合には機体を「R-720」か「SYRINX」を選んでプレイできる。
敵編隊には何故かコレのコントローラーにそっくりなのがいたり、極めつけはボスラッシュはセガの歴代ゲーム機という始末。
・・・ところが、後年になってこの問題作にこのR-720関連が要素として入っており、無断流用の疑惑とファンの怒りを巻き起こす騒動となるのである。(後述)
SYRINXとは?
ミニゲーム項目からR-720をプレイすると選ぶ事のできる機体。実はこれ、ある個人のサンダーフォース二次創作物の機体である。機体のカラーリングが青い為、サンダーフォースVのRVRシリーズに見えるが、二次創作設定ではあるもののIVまでの主役機「FIRE LEO」の系統機である為「FIRE LEO-05 SYRINX」という名前がある。R-720との違いはSYRINXは残機制であり武装も異なる。
出撃ムービーはこのSYRINXをデザイン・モデリングしたデザイナーの自作であり、サンダーフォースを大いに想起させる出来栄えである。
ちなみにこのSYRINXのモデリングとムービーは製作者によると無償で提供したものであるらしい。
疑惑
後年、問題作・サンダーフォースⅥでのボスラッシュがこのR-720ネタな上にボスラッシュ後に自機がパワーアップする演出があるのだが、なんとSYRINXに変貌してしまう(R-720のものと異なり何故かカラーリングが赤になっている)。
しかもこれ、二次創作物かつ無償提供とはいえデザイナー個人に許諾を得ずに勝手に流用している疑惑が浮上したのである。
デザイナーもこの事態に対する質問に「SYRINX・・・出てますね。」とおそらくセガ側から何の連絡も無かったと思われるような曖昧な回答をしていた。
しかもスタッフロールではSYRINXのデザイナーの名前は何故か逆読みの形で表記されていた。
実は「R-720 with SYRINX」が単体で携帯電話のゲームアプリとして移植された事があるのだが、山西氏と九十九氏が手掛けた曲は収録されておらず(セガガガのサントラにも)、SPECIAL MODEで流れる曲だけになっている。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでの勝ちあがり乱闘のスタッフロール(なんとスタッフクレジットを撃破しまくるSTG)の終盤の背景にR-720とよく似た形状のポリゴンの物体が現れる。