概要
小学館の週刊少年サンデーで『金色のガッシュ!!』をヒットさせ、講談社に移り別冊少年マガジンで開始した『どうぶつの国』の連載も終えた作者がその次に描いた作品。主人公の少年がある種の天才である事、友達作りが上手くない事、異世界から来た者達によるその固有の能力を駆使した戦いに巻き込まれていく事など、幾つか『金色のガッシュ!!』に近い特徴がある。
あまり人気が出ず一年もたずに打ち切り終了となったが、これは編集サイドが打ち切る判断をしたのではなく、作者の方から終了を願いでたためである事が作者のブログで語られている（当該記事）。
その締め方もあまり褒められたものではなかった…。詳しいことは後述するとあるキャラクターか各自調べて見るべし。
登場キャラクター
- 米炊おかか（こめたき おかか）：主人公。ニワトリ高校2年B組。ブスを眺める（そして笑う）のが趣味。強い正義感の持ち主である一方、前述の趣味など他人を不愉快にさせる行動の多い問題児。
- 魑魅魍魎（ちみ もうりょう）：友達ではないが、学校でおかかが比較的親しくしている生徒の一人で、おかかとは「魑魅君」「ダンナ」と呼びあう。「魑魅君忍法」という謎の術の使い手。最終回は魑魅君の「カニ味だ!!!」の台詞で締められた。
- 群青新太（ぐんじょう にいた）：異世界から送り込まれた思念体に身体を乗っ取られた少年。現在はその思念体が群青新太を名乗って行動している。
- 英茶火勇（えいさ ほいさ）：学校でおかかが比較的親しくしている生徒の一人。「人間が思念体を食べるとその能力を使えるようになる」という貴重な情報をおかかにもたらした。
- 松原柚子（まつばら ゆずこ）：おかかの向かいの家に住む幼馴染の少女。おかかからの評価は「ブス」。
- 木筒つづみ（きづつ つづみ）：昔おかかに助けられた事のある少女。おかかからの評価は「かわいい子」。
用語
- ニワトリ高校
おかか達が通う学校。生徒が皆頭悪そうに見えるためか単行本のおまけ4コマちみくんくらぶにて生徒は義務教育を受けているのですか？と聞かれたことがあるが、これでも東大進学率日本一の超エリート校である。
- 思念体
ニワトリ高校に出現する謎の生命体。ベクターボールを始めとするパズルを解いた素質のある生徒の体を奪い、ゆくゆくは世界中の人間の体を乗っ取ろうとしている。階級が存在し、新太のように素材しか出せないビオクラス、自身を肉体として具現化することができるアルマクラス、鉱物と肉体の両方を具現化できるセレクタークラス、肉体そのものを素材の属性に変えるランナークラスに分かれる。このほかに、後述のパズルをばらまいて作戦を指揮する最高学位の学者ロゥダーが存在する。ランナークラス以上の階級も存在する。
ビオクラスが物質を構築する際の呪文の文法は、「（物質）・（力）・（形状）」で作られているが、言葉自体は何でもいい。セレクタークラスは呪文なしで武器や身体の強化・変形ができる。
- パズル
思念体が自分たちが入る人間の素質を測るために使用する道具。このパズルを解いた人間は思念体の入る器にされてしまう。
ベクタープレートやベクターキューブ、ベクターボールといった種類が存在し、より難易度の高いパズルを解いた者ほど、強力な思念体の器となり得る優れた素質を持っているとされる。
関連タグ
ジョジョの奇妙な冒険…主人公の能力である『ヴェクター』の性質がスタンドに酷似しており、作中でもジョジョネタが登場している。
