概要
1985年1月に、アメリカのCESで任天堂が発表した「Advanced Video System」の略称。
NESのプロトタイプとでも呼ぶべき機種であり、ホビーパソコンを強く意識したハードだった。ちなみに、ゲームのカートリッジは日本のファミコンと同じ形状であったことが窺える。
当時アメリカの家庭用ゲーム市場はアタリショックによって崩壊しており、特に小売や物流業者はゲーム機・ゲームソフトの不良在庫に悩まされたこともあってコンピュータゲームそのものを強く警戒し、日本でのファミコンのままでは売り込めない状況に陥っていた。
ゲーム機ではなくパソコンとして売り込んだのは、小売業者を説得するための苦肉の策だった。
しかし任天堂の期待に反してAVSは不評を買った。アタリショックの影響はパソコン業界にも及んでおり、小売業者はこれ以上ホビーパソコンを扱えなかったのだ。
(この頃市場に飽きられていたこれら有象無象共が、市場を拡大して延命しようと日本上陸を試みた結果、本来ハイエンド級の16bit高性能機に16色カラーとFM音源を積むという日本人独特の感性によって開発された変態PCによって一方的にジェノサイドされ日本市場から締め出されたということから、期待が異常に高かったこともある。)