概要
「MAGICA」とは星海ゆずこ氏によるファンタジー漫画である。とある魔法使いが見守り、宝石に変えて残していったとされる、様々な命の時間の物語を主軸とする。
作品解説
様々なおとぎ話に出てくる魔法使いは、トクベツな魔法で意地悪をしたり時には人生を変えるような奇跡の魔法で物語を彩ってくれていることでしょう。
しかし、このMAGICAの物語に現れる「宝石の魔法使い」は誰のことも救わない。
だって彼は、たったひとつしか、魔法が使えない。
生と死のその姿をジッと見つめ、その命の輝いた時間を宝石に変えて残すだけ。
空も飛べない、奇跡の魔法も使えない。そう、とても無力な魔法使いだったのです。
ある日、魔法使いが、とある絵描きの人間の元へやってきました。
消しかすだらけの手を握り、その星屑の輝きの詰まった瞳を瞬かせ、こう言ったのです。
「宝石に眠る物語を、描いて!」
彼が見つめ、宝石に変えて残し続けた命の輝いた姿は、こうして、地球上で再び息を吹き返す事となったのでした。
(人物紹介より抜粋)
登場人物
宝石の魔法使い
年齢 | ? |
---|---|
性別 | 無性別 |
魔法 | 物語を宝石に変える |
好き | 命あるもの |
苦手 | 命の終わり |
物語を見守る者。
瞬きをすれば星が散る一番星の瞳と星雲でできた髪からは春の匂いがするとされる、遠い昔に宇宙とともに生まれた美しい魔法使い。しかし彼が使える魔法は命の時間を宝石に変えて残す魔法だけだった。
その為、彼を認める者は少なかったが、それでも彼は命の輝いた時間をじっと見守り、宇宙の始まりから終わりまで自分にしか使えない不思議な宝石の魔法を信じ宝石を後世まで残し続けた。
マジカ
年齢 | ? |
---|---|
性別 | 無性別 |
魔法 | ? |
好き | 宝石に残された物語 |
苦手 | 宝石が失われること |
透き通るような宝石のツノを持ち、人間と鹿の間にある容姿をしたストーリーテラー。
生命体も輝きも失われ、宇宙が終わった日に輝きと共に生まれた魔法使いで、かつて宇宙に存在していた頃に存在していた生き物たちの様々な時間と物語が詰まった宝石たちをとても大切に守っている。
どんな魔法でも使えるが、「命あるものを生み出す魔法」だけは使えないらしい。
ボク
年齢 | ? |
---|---|
性別 | 無性別 |
魔法 | ? |
好き | 宝石の物語・マジカ |
苦手 | ブラックホール |
星の散るような希望の瞳を持つ好奇心旺盛な子供。感受性が豊かで可能性や希望に満ちた存在。
マジカにとっては子や友や生徒のような存在で、たった二人きりの宇宙で伸びやかに育った。どんな魔法を持つかは未知数である。
彼の持つ瞳はとある魔法使いを連想させるとのこと。
関連イラスト
MAGICA 序章
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