もしかして![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ほぼ同名のオープンワールドゲームは→prototype
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
「私に質問}{がある」「お前は何か感じる?」
「突いて、殴って、切り裂く」「感じないか?」
ホラーゲーム『Poppy Playtime』においてたびたび示唆される謎の存在。その名は原型を意味する「The Prototype/プロトタイプ」であり、愛称で呼ばれるおもちゃたちの中でひときわ異質。別名「Experiment 1006/実験体1006」あるいは単に「The Claw/鉤爪」。
かつて廃業した巨大おもちゃメーカー企業「Playtime社」が密かに行っていた実験に関わる重要な存在であり、そして同社が廃業する原因となった、従業員の失踪事件のキーパーソンと見られている。
示唆・言及・動向など![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
チャプター1![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
終盤に手に入る黒いVHSにて、1006というナンバーと共に「The Prototype」として初めて言及される。人々の悲鳴が聞こえ、ただならぬ状況であるのは明らかだが、それがプロトタイプによって引き起こされたことが示唆される。また、映像には機械的な手が映っていた。
当時は情報が少なかったこともありHuggy Wuggy/ハギーワギーの素体ではないかとも考察されていたが、次第に別の存在である事が判明していく。
チャプター2![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
今回も黒いVHSで、プロトタイプが脱走事件を起こしかけたことに言及される。収容室内の時計を分解・再構築しレーザーポインターを自作、監視カメラを無効化して死角に潜み、駆けつけた職員を殺したのである。高い知能と暴力的な性格を併せもつことが分かる。
そして終盤、主人公によってMommy Long Legs/マミー・ロングレッグスが切断されたとき、腕だけであるがついに姿を見せた。
その姿は、黄ばんだ腕骨を中心にケーブルや機械部品が絡み合った細長い腕と、細く鋭いフレームが剥き出しとなった手で構成されている。本作の敵であるおもちゃ達に比べて明らかに異質。言ってみれば、ギミックのあるおもちゃのガワを剥がした中身のようである。
プロトタイプは腕だけを伸ばし、細く鋭い指先でマミーの上半身を掴むと、それを引きずりながら廃工場の暗闇へと消えていった。マミーは「He'll make me part of him!」(=あいつの一部にされてしまう)と叫んでおり、そのことから他のおもちゃを取りこむことすらできると推定される。
わずか数秒ながらインパクト抜群の顔見せであり、プロトタイプに対する考察も盛んに成されることとなった。
チャプター3![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
それまで情報があまり無かったプロトタイプだが、チャプター3にて大きく進展。
事前に公開された情報、本編のVHSの内容を鑑みるに、本チャプターの舞台であるPlayCare/プレイケアで暮らしていたTheodore Grambell/セオドア・クランベルという少年に接触。その心に取り入り操るも、ある出来事で彼が感電。瀕死の彼をCatNap/キャットナップに作り替え、それがきっかけで彼から崇拝されているようだ。詳細はリンク先を参照されたし。
キャットナップがおもちゃと廃材で作り上げたグロテスクな「祭壇」には、人骨をベースに像のようなものが構成されており、一説にはプロトタイプの全体像を模しているのではないかとも。
また、あるVHSには科学者とのコミュニケーションログが残されている。最上部のセリフはその抜粋であり、実験と称してプロトタイプに拷問まがいの仕打ちをしていた科学者に対する問い。果たして科学者の答えは「興奮するよ」であり、それを聞いたプロトタイプは礼を述べて「私もお前について学べる」と言う。高い攻撃性は、人間の歪んだ喜びを学習したゆえなのかもしれない。
またこのときのプロトタイプの声は老若男女の声をモンタージュしたような不気味な音声であった。研究員たちの声を録音あるいは模倣し、組み合わせて用いていると思われる。
そして、例によって最終戦で登場。GrabPack/グラブパックに帯電した超高電圧を喰らい、火達磨になって苦しむキャットナップの頭上から、光と共に神々しく腕を降ろす。まるで救いの手を差し伸べるかのようなポーズであり、またかつての事故の再演のようであったが、プロトタイプは無防備になっていたキャットナップの喉元を刺し貫き、殺害。そのまま彼の死骸を吊り上げてダクトの中へと消えていった。
最後に主人公はとある壮絶な映像、Playtime社のおぞましい過去を見ることになるのだが、これもプロトタイプが引き起こしたことであると明かされるのだった。詳細はこちらを参照。
チャプター4![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
今回も登場。今まで終盤にしか姿を見せていなかったが、いよいよ中盤から現れる。Harley Sawyer/ハーレー・ソーヤー博士と協力し、おもちゃたちの安全地帯、Safe Haven/セーフヘイブンを脅かしに襲来。物陰からその姿を窺うことができるが、ついにその脚部を見ることが叶う。それは蜘蛛のごとく何本もあり、尖った爪の付いた装甲のような脚だった。また、脚部だけで1~2mほどの高さがあるように見える。
なお、博士と協力に至った経緯については博士のリンク先を参照されたし。
その後、再びセーフヘイブンを襲撃。能力の高いDoey/ドーイを誘き出し、さらにPoppy/ポピーの計画のため主人公が設置した爆弾を回収。それを利用しセーフヘイブンを爆破する。その結果起きたこと(ネタバレにつきドーイのリンク先を参照)が彼の想定内だったのかは不明だが、少なくとも残存する理性を保ったおもちゃを一掃することに成功しており、その狡猾さがいよいよ主人公にも及ぶことになったのであった。
オーリーとの関係性について![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ネタバレ注意
関連タグ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
以下、チャプター4最終盤のネタバレ注意!
オーリー「そこを動かないで――」
???「――そして、よく聞くんだ。君は逃げ」「られない」「戦うことも」「できない」「茶番はもう終わりだ」
ポピー「誰…誰なの?」
プロトタイプ「もう答えの」「分かり切った」「非常に単純な質問だな」
チャプター3から電話越しにポピーたちを援助してきたオーリーの正体。それは他でもない、プロトタイプだった。
彼は合成音声によって仲間のように振る舞い、主人公らの状況を常に把握していたのである。オーリーという人物は実際にいたようだが、既に亡くなっているとされている。プロトタイプに殺害された可能性が高い。
プロトタイプはポピーが虚勢を張っていることを指摘、さらに彼女たちがいるダクトの周りを動き回って威嚇しつつ脅しをかけ、気丈なポピーを恐怖から逃走させるまでに至る。そして足場を破壊しKissy Missy/キシーミシーと主人公を分断する。
プロトタイプが、彼らを脅かし始めた。
余談
- ポピーとオーリーの会話が記録されたVHSの「僕がいるよ、ポピー。いつだってそばにいる、キミのために」というセリフを、終盤のプロトタイプも使っている。VHSのオーリーが偽物だとしたらその頃から騙されていたということであり、本物だとしたらプロトタイプからの強烈な皮肉である。いずれにせよポピーへの心理的ダメージは大きかったろう。
- VHSの中のオーリーの喋り方は主人公たちをサポートするための喋り方とは違い、(※プロトタイプの演技の可能性も捨てきれないとはいえ)彼女の顔色を窺っているとはいえ若干たどたどしい態度と口調なのが特徴である。VHSで取り乱すポピーを慰めていた当時までは本物のオーリーだったのか、その時にはもう既にプロトタイプが本物のオーリーを殺害して成り代わって演技していたオーリーだったのかは、次回作で明かされるか、プレイヤーの想像次第ということなのだろう。
- 別のVHSではプロトタイプがソーヤー博士と交渉する様子が見られるが、その時の彼の第一声がオーリーの声に酷似している。伏線だったのだろう。