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さっちゃん(花子さんがきた)

さっちゃん

児童小説およびアニメーション「学校のコワイうわさ新・花子さんがきた!!」に登場する怪物でありみんなのトラウマ。
目次 [非表示]

第8話「さっちゃんのうわさ」に登場する謎の存在。


概要編集

童謡『サッちゃん』がモチーフ。


大きなを持った化け物で、彼女のうわさ話をすると、その夜に話を聞いた人間の前に『サッちゃん』を歌いながら現れ、鎌で手足を刈り取って殺害する。


壁をすり抜ける能力の他、金縛りを起こすことができる。標的にされた者は金縛りで一切動けなくなり、目が覚めている最中に出会ってしまった場合、恐怖の中なぶり殺しにあう。


唯一の弱点は童謡の歌詞にある「バナナ」であり、果実でも絵でもバナナがその場にあれば、悲鳴と共に逃げていく。「バナナが大好き ほんとだよ」と歌われている割には、天敵でも見たかのような形相で退散する(ちなみにこのシーンは強烈な点滅演出が用いられており、現在の基準では、恐らく子供向け番組では放送できない)。


物語編集

主人公のマユミちゃんは、さっちゃんの怪談をクラスメイトに披露する。クラスメイトたちはみなバナナを用意して万が一に備えるものの、あろうことか、当のマユミちゃんはバナナを用意するのを忘れたまま床に着いてしまう。


噂どおり出現したさっちゃんに殺される直前まで追い詰められるが、外出中のお母さんが寝床のすぐそばに夜食代わりのバナナをおいていってくれたおかげで助かったのだった。

その翌朝、マユミちゃんは昨日の話をクラスメイトに話し、心配してくれる友達はいたが、中には信じてくれない友達もわずかにいた。

しかし、たまたま話を聞いてしまっていた担任の先生が手足を刈り取られて死んだことが判明した。



恐怖編集

マユミちゃんに関しても先生に関しても花子さんは話の語り手に徹しているだけで一切ノータッチであり、助けに来なかった

しかも、先生の壮絶な死に様を教頭先生がクラスのみんなに丁寧に説明するなど、子供向け怪談特有の無茶な場面でシメとなっている。


さっちゃんそのものの怖さに加え、犠牲者の出る回にしては珍しく標的になった本人が助かった代わりに、なんの関係もない人が巻き添えを食って死んでしまうという、かなりの後味の悪さも含んでいる。


「花子さんがきた」に登場する怪物の中では、怪人トンカラトンと並びトップクラスのトラウマモンスターであり、当時リアルタイムで視聴していたお子様を恐怖のどん底に陥れた。視聴後に本当にバナナの絵を枕元に用意して就寝した子供も大勢居たという。


アニメでは一回っきりの登場だが、原作では再登場している(そして犠牲者が増える)。

更に苦手なものがバナナからりんごに代わっている(バナナでは追い払えない)という、たちの悪さを発揮している。


ちなみに姉がいて、姉はいちごが好き、ただ話をする際にさっちゃんの話もするので、さっちゃんも来る。ただ襲われても悲鳴を上げ、家族が来て助かっているパターンも多い。先生は一人暮らしだから死んでしまったのでしょう。


元ネタ編集

「花子さんがきた」シリーズでは元ネタの不明な話、創作と思われる話も多数あるものの、これに関しては童謡の「サッちゃん」がベースになっている事が明白である(劇中でも「サッちゃん」が途中まで歌われるシーンが挿入されている)。


童謡「サッちゃん」は勿論怖い話や幽霊・妖怪の話ではなく、作詞者である阪田寛夫が幼稚園の頃に1つ年上の幸子という子と仲が良かったが、家の事情で引っ越してしまった際に悲しかった思い出を振り返って書いたもので3番では「遠くへ行っちゃうってほんとかな」「ぼくのこと わすれてしまうだろ さびしいな サッちゃん」と、とても素直な気持ちが歌われている。


しかし、1959年に発表されて以後、多くの人に認知されたためか様々な都市伝説が付いて回るようになり、3番の歌詞に関しても「仲が良かった友達が引っ越していってしまうのを寂しく思っている」のではなく、「サッちゃんの病状がとても重く、もう長くはない事を聞かされたが死という概念がまだ理解出来ない男の子の歌である」という都市伝説が囁かれるようになった。やや曲解な気もするが、1970年代にバナナの輸入が自由化され、フィリピン産のバナナが激安で売られ毎朝でも食べられるような値段に下がるまではバナナと言えば現在で言う高級メロン並のポジションの果物であり、病気で寝込んだ時にその栄養価の高さから見舞いとして持ってこられたり、親が子供のために買ってきたりすることがしばしばあったということから「サッちゃんは病気で寝込んでいて、そのバナナも半分しか食べられないぐらい衰弱している」というイメージで連想されたのかもしれない。


また、本項で述べているサッちゃんの都市伝説から遡る形で「サッちゃん」には4番以降が存在し、その4番を歌ってしまうとサッちゃんが来ると言われたり、サッちゃんが死んでしまった理由は病死ではなく殺人や誘拐に遭った、事故に遭った等としてその内容を歌った4-10番があるとされる場合もある。


また、更に加えて「サッちゃんが鉄道事故に遭ったのは冬の北海道で、脚や下半身が切断されてしまったが傷口が凍りついた事で出血が一時的に止まった事で即死はせず、しばらく苦しみながら死んだ」とされることもある。ここまで読むと「それってテケテケの話では」と思う所だが、実際テケテケの方も「この話を聞いた人の所にも現れる」というフレーズがお約束的にくっついていたり、事故死したのは高確率で女の子とされるなど共通点が非常に多いことから、この2つの都市伝説は同じ話が伝言ゲームを繰り返すうちに分裂したものなのではないかという見解もある。このパターンで語られた場合、サッちゃんが噂を聞いた人を襲いに来るのは「上述の死に様を面白がって替え歌の4番として歌った男子生徒がいたが、その男子生徒は数日後に脚の無い死体で発見され、それ以来自分の死に様を茶化す4番を歌う人の所にやってくる」からであると補足される。このパターンの場合男子生徒が畜生すぎるのもさることながら、こいつのせいで延々死に様を茶化され続けるサッちゃんはかなり気の毒である。


ちなみに蛇足になるが実際の北海道の冬の寒さ程度ではバトル漫画であるような「断面を凍りつかせて出血を止める」といった行為は実際には無理らしい。氷点下数百度であれば起こりうるが、氷点下数百度の中を出歩いている人間がいたら

そっちのほうが最早化け物である。


また、『サッちゃん』の4番~の話も、作詞者の阪田寛夫は「最早一字一句変える所のない最高傑作」として外国語訳やCMソング用の改変などを一切断るという徹底ぶりであり、公式には勿論存在していない。



関連タグ編集

花子さんがきた ポンキッキ みんなのトラウマ

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