概要
クトゥルフ神話RPGとは、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト創始の創作神話『クトゥルフ神話』、および作品内に登場する旧神、旧支配者、外なる神やその眷属などをメインに登場させたRPG作品の総称である。
作品には大きく2つに分けて
1.アメリカ合衆国のゲーム会社、ケイオシアム社発売のTRPG『クトゥルフ神話TRPG』をデジタルゲームに落とし込んだ作品
2.クトゥルフ神話をモチーフに作られたRPG作品
がある。
……また、ごく一部『T』を付け忘れたタグの作品もあるがご愛敬である。
以下、このタグでは最もメジャーである、サークル『AlchemyBlue』氏制作の『クトゥルフ神話RPGシリーズ』について解説する。
『AlchemyBlue』のクトゥルフ神話RPGシリーズ
ジャンルはレトロゲーム風ミステリーホラーRPG。その名の通り、往年のファミリーコンピュータ作品をリスペクトしたドットとBGMで作られている。(あくまでレトロゲーム『風』であり色数やドットの細かさはファミコンと段違いである)
システムとしては先述の1にあたる、クトゥルフ神話TRPGをゲームに落とし込んだタイプであり、主人公の性別、能力値、技能などを細かく設定できる自由度の高さが特徴。
TRPGにおける『技能』もうまくゲームに落とし込んでいる。例えば『目星』ならマップに落ちているアイテムを可視化したり、『水泳』や『ジャンプ(跳躍)』なら普通は行けないエリアに行くことができる(優益なアイテムが落ちていたりする)など。
仲間にも当然それぞれ違う技能が備わっており、主人公が持たない技能を持つ仲間を選ぶか、それともあえて技能をかぶらせて強化するか(例えば『目星』は覚えているメンバーが多いほど探知範囲が増大する)など、やり込み性は非常に高い。
また、システムは往年の名作ゲーム『スウィートホーム』をリスペクトしており、一部アイテムがスキルの代わりを果たしたり、一部の敵に特攻だったりするが、アイテムを持てる数には限りがあり、武器や回復アイテムにも枠を割かないといけないため、何を取って何を捨てるかというプレイヤーの戦略性が求められる。
仲間キャラにはそれぞれ好感度も存在し、1度のプレイでは全部のイベントを網羅することは不可能なため、上記の自由度の高さも含め何週もプレイしたくなるつくりとなっている。
シリーズ
・クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女(2015年08月27日販売開始)
記念すべき第一作目、雨宿りで迷い込んだ洋館に閉じ込められた高校生四人と館内で出会った二人の生存者の脱出を描く。
スウィートホームテイストを強く出しつつもしっかりクトゥルフしている。
・クトゥルフ神話RPG 血塗られた天女伝説(2017年4月27日販売開始)
自由時間などの追加によるキャラの育成や好感度イベントなど、さらに要素を追加した二作目。
前回と打って変わって和風テイストになっており、出てくる怪異も日本の妖怪が多い。
・クトゥルフ神話RPG 水晶の呼び声(2019年8月29日販売開始)
主人公の性別だけでなく年齢も選べるようになり、シナリオも章仕立てでボリュームアップした三作目。
『コープスパーティー』とのコラボや隠しダンジョンなど、あらゆる面でシリーズ最大級の作品。
より詳しい説明、興味を持たれた方は公式サイトへ。