概要
H・P・ラヴクラフトの著したクトゥルフ神話作品の1つである短編「ダゴン」は、「何か」に付け回されて精神を病んだ男が窓から飛び降り自殺を試みる前に書いた手記の形式をとっているのだが、その最後は記事タイトルの言葉で締めくくられている。※1
基本的には「窓の外から何かがこちらを覗いている」「窓の外に何かの姿が見える」といった状況の絵に付けられるタグ。
「何か」の正体は、モンスターだったり、名状しがたきものだったり、触手的なクリーチャーだったり、
はたまた変態だったりと様々である。―――だが、それらはしょせん空想の産物にすぎない。
現実には存在しえないものに我々が恐れを抱く必要などまったくああ! 窓に! 窓に!
日本語訳ではドアから聞こえる「何か」の音を聞いた男が、いざ窓から飛び降り自殺しようとしたところ、窓の外にも「何か」がいる、という絶望的な状況だが、原文ではややニュアンスが異なる。
ドアの向こうにおぞましい何かがやってきた→だから急いで窓から飛び降り自殺しなければ!
という比較的救いのあるニュアンスである。
(南條竹則訳では「窓へ!窓へ!」と訳されている)
報告された事例
2.ポケモンらしきもの
3.人間
4.人、ないしそれに類似する存在
5.名状しがたきもの
関連タグ
クトゥルフ神話 クトゥルフ ラヴクラフト クトゥルカ ダゴン ああ!中に!中に!
その他
同じくラブクラフトの作品「エーリヒ・ツァンの音楽」では、窓の外にこの世ならざる暗黒の空間が広がっていたという場面がある。
※1
創元推理文庫版の『全集』3巻に掲載されている「ダゴン」には、「ああ!」の部分は無い。原作でも「The window! The window!」でしかなく「ああ!」に相当する部分はない。
語呂がいいからと誰かか詠嘆の語をくっつけたものが広まった……かどうかも判然としない。