概要
「必要は発明の母」とは、発明は必要に迫られるからこそ生まれる、という意味のことわざ。
"necessity is the mother of invention"の日本語訳。
アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトによって著された『ガリバー旅行記』の「馬の国」編に出てきた言葉が由来。発明王トーマス・エジソンがその言葉を引用し現代まで知られていることわざとなった。
一方、科学者ジャレド・ダイアモンドの代表作「銃・病原菌・鉄」によれば、彼は「発明は必要の母である」と名付けた章にて真実はその逆であることを指摘し、実際の発明の多くは人間の好奇心の産物であり、発明をどのように応用するかは発明がなされた後に考え出されていることが多いと主張する。同書でも、そのエジソン本人が蓄音機を発明した時点では音楽を録音再生する用途は思いつきつつも重要視しておらず、音楽ビジネスへの活用に世間からの大きな需要があることを認めたのは発明から20年も経ってからのことだったと記している。