概要
沖縄方言(琉球語)で「涙が(ポロポロと)流れ出る」という意味の言葉である。
「涙」は「なみだ」ではなく「なだ」と読む。
一般的には森山良子作詞、BEGIN作曲の楽曲のタイトルとしてよく知られている。
楽曲制作の経緯
森山とBEGINがライブで共演したことをきっかけに親しくなり、森山から「沖縄の曲を作ってほしい」と依頼したことで制作された。
デモテープに書かれていた「涙そうそう」というタイトルの意味を聞いた森山が、自身の若くして亡くなった兄のことを思い、詩をつけて完成した。
森山や家族は兄を亡くした後とても落ち込み、悲しんでいたが、ある日空を見上げると一番星が瞬き、「メソメソすんなよ。助けてあげられなくて悪いけど、お前もがんばれよ」と兄が語りかけてきたように見えた。今でも、一番星に兄を思って密かに語りかけているという。
現在では沖縄以外でも別れの歌、特に卒業ソングとして親しまれている。
CDリリース
1998年に森山良子のアルバム『TIME IS LONELY』 に収録されたのが初出である。
2000年にBEGINのシングルとして発表され、2002年には『島人ぬ宝』とカップリングでカセットテープがリリースされている。また、この時に「ウチナーグチバージョン」が制作されている。
著名なカバー
2001年に夏川りみがカバーしたバージョンが大ヒットとなる。累計売上は120万枚を突破し、オリコンシングルランキングでは157週連続ランクインと、邦楽市場においてもトップクラスのロングヒット曲となっている。
夏川のカバーのヒットにより、多くの歌手にカバーされるようになった。
キャラクターソングとしてのカバー
映画
2006年に映画化。両親を亡くした兄妹が沖縄で逞しく生きていく姿が描かれる。主演は妻夫木聡と長澤まさみ。