腋おにぎり
わきおにぎり
元ネタは『魔法陣グルグル』のキタキタおやじが腋でおにぎりを作ったシーンから。
漫画版では第5巻、アニメでは第2作『ドキドキ伝説魔法陣グルグル』の第3話及び第3作の第8話でそのシーンが見られる。
あまりにもインパクトのあるシーンであったことから、グルグル迷場面として長らく語られることになった。
どうしてこうなった?
話はニケとククリが”きりなしの塔”というダンジョンを攻略するために、ガタリという人物に自分たちの隠された能力を覚醒させる啓示という儀式を頼み込む所から始まる。
偏屈で人間嫌いのガタリは啓示のために多額の報酬を請求してきたため、資金を集めるために勇者達は”きりなしの塔”攻略にやって来た戦士達向けのアイテムショップ「にけや」をオープン。ククリの手製弁当と貴重なアイテムが好評を呼びにけやは大いに繁盛するも、客が多すぎて弁当が作りきれなくなってしまう。
そこで手伝いにやって来たのがキタキタおやじ。手間の掛かる弁当に代わっておにぎりを作ることにし、一段落したものの厨房から聞こえてくる珍妙な音に疑問を持った戦士がのぞき込むとそこにあったものは・・・
額に汗を流しながらご飯を脇の下で握りしめるキタキタおやじの姿であった
この事実はあっという間に噂となり、にけやは閉店する羽目になってしまいましたとさ・・・。
また、アニメ版でもしっかり描写されている。
「調子のいい時は1秒間に10個作れる」と語っているシーンがあるのだが、2017年版においては、この調子のいい時が再現されている。
左手に持ったしゃもじで飯を掬い、右の脇で握るという流れを超高速で行う姿は必見である。
後に真の”きりなしの塔”の場所を突き止めた勇者一行は奮起し、啓示料を稼ぐために「にけや」を新装開店して大いに繁盛させた。無論、諸悪の根源であるキタキタ親父を野放しにするはずもなく、出立する戦士達にキタキタ踊りでエールを送る係に任命されたのであった。
パロディのネタとして描かれているのは殆ど若い女性が握っているイラストである。
これはオッサンが握ったのは食べたくないが
若い女の子が握ったのなら食べたいという心理が表れたものと思われる。
元ネタと同様「ほっほっ」という掛け声と「ぎゅっぎゅっ」という握る音で表現されている事が多い。
よく描かれているキャラとして、腋キャラとして知られている博麗霊夢があげられる。
逆に元ネタの『魔法陣グルグル』系のキャラが描かれているイラストは稀である。
ノースリーブやタンクトップ等、普段から腋を露出している女性キャラクターがこのタグの付いたイラストのターゲットになり易い。
『火星人刑事』(安永航一郎)においては、この脇おにぎりのギョーザバージョンともいえる、脇ギョーザ(ぱかぱかギョーザ)なるシロモノが登場している。
おにぎりと同様、多忙を極めたギョーザ屋が開発した技術だったが、そのギョーザ屋の娘が技術を継承してしまった事から女子高生のフェロモンが凝縮されたギョーザになってしまい、世のオッサンたちを惑わせて社会を地味な混乱に至らしめたシロモノとなっている。
実際には、腋は皮膚が非常に薄い部位のひとつで、熱々のご飯を大量に挟もうものならまず間違いなく火傷してしまう。
デリヘル嬢に実際にやらせようとして店に怒られた人も実在する。
脇おにぎりを作る側以上にヤバいのは、勿論「脇おにぎりを食べた人間」である(※)。
まず、「人間の皮膚には垢や常駐菌が付着している上に、脇や膝の部分は人体の中でも汗が溜りやすい箇所の一つ」である。そして「汗には体内から排出された毒素が多分に含まれていて尿(小便)と大差の無い物」であり、総合的に見れば脇おにぎりは垢や常駐菌、毒素を大量に含んだ物となる。更には、大量の汗を含んでいる影響により、脇おにぎりには強烈な異臭やエグ味が出ているはずで、作った人間の身体が不衛生ならばより酷い物となるのは確実である。
当然だが、こんな物を食べたりすれば(異臭への忌避感から食べる気が起きるか否かは別として)食中毒症状を起こすのは高確率となり、胃腸の弱い人間の場合は本当に死亡する可能性もゼロとは言えないのである。ましてや、脇おにぎりを誰かに食べさせるなど言語道断な行いで、万一食べた側が食中毒等に陥って倒れたりすれば警察から「犯罪」と見なされる可能性も十分に有り得る。
例え可憐な美少女の脇で握った物であろうが「極めて汚い物」である事実に変わりはない為、真っ当な良識ある人間ならば絶対に食べるべきでは無く、どうしても食べたいならば妄想の中だけで食べる事を推奨する。
※エリート塩も参照。
コメント
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■162話 旅の恥は搔き捨て【中編】
今回はフライドチキンの悪魔ことカーネル・サンダーズ大佐の回です。 ちなみに、このキャラクターはオリジナルではなくモデルが存在します。 村上春樹の『海辺のカフカ』という小説に登場したかなり謎の人物です。 その小説に出てきたカーネル・サンダーズ大佐ですが、四国の高松市の裏通りでポン引きをしています。当作品と異なりサキュバスサービスの仮想現実ではなくマジのポン引きです。 しかも正体が神でも悪魔でもない【中立的客体】という存在らしく【継続情報の感知処理の省略】が目的…だそうです。何のこっちゃですが、大まかに小説世界における舞台進行・誘導役という解釈で良いと思います。 ちなみに、原作のカーネル・サンダーズは、当作品の100倍下ネタを発していました。著名な作家の作品とは思えないくらい下品なので、興味のある方は是非読んでみて下さい。8,909文字pixiv小説作品