概要
大阪阿部野橋から大阪平野南東部・奈良盆地南部・吉野山地にのびる路線群。
南大阪線・吉野線・長野線は一体的な運行体系になっているのに対し、道明寺線・御所線は運転系統が分離されている。乗降客の多くが大阪阿部野橋〜古市間に集中していることや、ホームの長さの都合もあることから、終日にわたって古市で増解結が見られる。
急行・特急は吉野線方面、準急は橿原神宮前までと長野線方面に運行されている。また、近鉄全路線の中で南大阪線系統にのみ、区間急行がわずかながら数本設定されている。
南大阪線の1時間当たりの運行本数は、吉野線直通の特急が1~2本、吉野線直通の急行が2本、長野線直通の準急が4本、大阪阿部野橋~橿原神宮前間の準急が2本、大阪阿部野橋~藤井寺・古市間の普通が6本、古市~橿原神宮前間の普通が2本。道明寺線は線内の普通が毎時2~4本、御所線は線内の普通が毎時4本。
これらの路線は1,067mmゲージが採用されているため他の1,435mmゲージ路線とは全く違う形式の車両が運用されているが、システム的には共通する車両も多い。南大阪線系統には沿線に「研修車庫」(車両工場の近鉄における呼称)がないため、検査を受けるときは橿原神宮前駅に隣接する「ダウントラバーサー」を用いて標準軌台車に履き替え、狭軌台車を電動貨車に積んで、電動貨車に引っ張られて大阪線五位堂駅に隣接する五位堂研修車庫に運ばれる。
現役車両
南大阪線の車両は千の位に6が割り当てられる。在籍車両数は2015年4月現在。製造順に紹介。
特急形
16000系:近鉄特急最古参形式。一部は大井川鉄道へ移籍。4両編成1本、2両編成2本在籍。
16010系:16000系の増備車ながら、車体はビスタカー30000系の先頭車に準じる。2両編成1本のみ製造。
通勤形
6020系:初期の編成は一部が廃車になっているが、通勤形で最古参形式。4両編成8本、3両編成18本在籍。
6200系:製造当初から冷房装置つき。電気検測車はかるくんの動力車にも使用。4両編成5本、3両編成6本在籍。
6600系:界磁チョッパ制御車。2両編成4本のみの製造。
6400系列:以降の通勤形はVVVF制御車で製造。シュリーレン台車。細かい区分により、6400系(2両編成6本)、6407系(2両編成6本)、6413系(2両編成6本)、6419系(2両編成3本)に分けられる。
6422系:6400系列のうち、台車をボルスタレス台車に変更したグループ。末尾30、31の編成、2両編成2本が在籍。
6432系:6422系のワンマン運転対応車。末尾22~29、32、33の編成、2両編成10本が在籍。末尾32、33の編成は製造当初からワンマン仕様、末尾22~29の編成は6422系から改造編入。
6620系:6400系列を4両固定編成にしたもの。在籍する7編成ともボルスタレス台車。