下駄
げた
鼻緒の付いた木製の履物で、日本の伝統的な履物のひとつ。
概要
基本となる板と、歯と呼ばれる地面と接する部分は木でできており、板に3つ穴を空け、そこに鼻緒を呼ばれる足を引っ掛ける部分を通してある、シンプルな構造。
和服が普段着だった時代には草履と並んで最も一般的な履物であり、昭和期には若者の間で学生服等の洋服の履物としても愛用されていた。
洋服に下駄を合わせるのはあまり行儀のよいコーディネートではなく、バンカラ、豪快といったイメージがある。
現代日本では、スニーカーやサンダル、革靴の方が主流となっているため、日常生活においてはあまり見ることはないが、浴衣と合わせて使われることがある。
また、日常的で簡素な乗り物(原付や軽自動車など)や、電子機器などで使用する変換アダプタの一部を下駄と呼ぶこともある。
こうした経緯などからツリカケ駆動が主流だった時代の電車は「ゲタ電」と呼ばれていた。
勝負の世界に於ける「下駄を履く」は勝負に勝って無事にその場を後にする、という意味を持つ。