「大人になったおそ松くん」とは「おそ松くん」本編の二十五年後(すなわち、六つ子が三十五歳)という設定で描かれたサッポロビール「黒ラベル」とのタイアップ広告である。
表紙1ページ、本編6ページで、表紙には「祝ビッグコミック25周年記念大広告」と銘打たれている。本編はページ上部がイラスト、下部にキャラクターのやりとりがシナリオ風に書かれ最後は「大人になったら黒ラベル!!」で締められる(おそらくコピーライターの執筆)。またページ右上には「PRざんす」「PRだい、ケケッ」とキャラの口調で広告記事であることが示されている。
成人した六つ子、チビ太、ハタ坊はそれぞれの職についている。またイヤミやダヨーン、トト子(既婚、子持ち)も登場する。
登場キャラクター
松野兄弟
六人全員が集まったのは父親の葬式以来らしい。
父親の死因は魚屋になったトド松の店で買った魚の骨がのどに刺さったこと。
病院に運ぶときに、車が警察官となったチョロ松の検問に引っかかったせいで病状が悪化したため、医者となった十四松にも命を救うことが出来なかった。
おそ松
平凡なサラリーマン。独身。
女にフラれてイヤミの経営するバーに行くことが多いらしい。
外見は一人実家に残って両親の世話を見てきたストレスのせいかバーコードハゲになっている。
カラ松
嫁の尻に敷かれっぱなしらしい。
無精ひげが生えて、キャップをかぶっている。
チョロ松
警察官になった。
銀縁のメガネをかけている。
一松
社長令嬢と結婚し大企業の二代目社長となった。いわゆる逆タマ。
六つ子で一番裕福になっており、六つ子の飲み代は彼持ちらしい。
口ひげを蓄えている。
十四松
医者になった。
おそ松に父親を助けられなかったことを弄られたが、「トド松の店の魚の骨」のせいであって自分のせいではないと返している。
チョビ髭が生えている。
トド松
魚屋になった。
彼の売ってた魚の骨が父親の死因だといわれたときは、チョロ松の検問のせいだと返している。
いがぐりのような坊主頭で無精ひげが生えている。
チビ太
子供の頃は原っぱの土管のなかで暮らしていたが、バイトを転々とし(新聞配達、皿洗い、パチンコ屋の店員、トラック運転手、牛丼屋の店員、AV男優、露天商の使い走り、ビルの窓拭き、ガードマン、漫画家のアシスタント)会社に就職。係長となっている。
いまや部下の女性にセクハラをかます立派なオッサン。かつてはトト子に惚れていた。
身長は150cmになった。髪の毛もちゃんと生えていて普通の七三分けになっている。
トト子
結婚し、一児の母。第二子ももうすぐ生まれる予定。
結婚相手はモブキャラ。だが、若い頃とっかえひっかえ六つ子と付き合っていたことを回想している。
まずチョロ松と付き合うが彼は他の異性にチョロチョロと視線を飛ばすためカラ松に鞍換えしたが、彼はいつもカラッケツだったので別れた。次に付き合った一松には一抹の不安を感じたため十四松と二股をかけたが結局両方ともダメになった。そして、おそ松と付き合ったときは名前の通り「オソマツ」だった。トドのつまりにトド松と付き合うが滞りなく付き合い滞りなく別れてしまった。この間、トト子は周囲には一人の男性と付き合っていることにしており、今の結婚相手にもそう伝えている。
なお、TVアニメを見て喜ぶ彼女の息子の顔には元カレの面影が……
イヤミ
アメリカでバーテンダーの修行をし帰国し、バーを経営している。
アメリカ時代は映画「カクテル」のトム・クルーズ並みのシェーカーさばきでモテたらしいが真偽は不明。
髪の毛に白髪が若干混じった以外ほとんど本編と変わらない。
ハタ坊
売れっ子コメディアンとなった。
ダヨーンを付き人とし、口を冷蔵庫代わりにしている。
口調は相変わらずだが大物になっている。
バカボンのパパのような鼻毛が生えた。
関連タグ
三十年後のおそ松くん:別設定の「おそ松くん」の未来
おそ松さん:成人した「おそ松くん」というコンセプトで作成されたアニメ