概要
大柄な大食漢。スカル小隊のメンバーだが、TV版・劇場版ともに一条輝・マクシミリアン・ジーナスといった天才パイロットの引立て役に回るハメになる。
TV版
マクロスの全方位バリアの暴走から逃げ遅れて戦死(この時、他のメンツよりファイター形態への変形が一瞬遅れている)。
「駄目です隊長!間に合いません!!うわああああ!」
「柿崎ぃぃぃぃッ!」
出撃前にスカル小隊全員で食事を採っており、出撃命令がかかったために柿崎はせっかく注文したステーキをほとんど食べられずに出撃、そして命を落とすことになった。彼の象徴としてステーキがとりあげられるのはこのため。(本当は一切れも食べられずに出撃⇒戦死となるはずだったが、それではあまりにもかわいそうすぎるということでスタッフらの温情で一切れだけ食べさせてもらったとのこと)
劇場版
メルトランディ軍の強さを教えた輝をバカにしてよそ見してたら、打ち落とされる(落ちる前にセンサーは反応していた)。
「もしかすると、女ができたせいかな?ふははは・・・うわああああぁ!?!?!?」
「柿崎ぃぃぃぃッ!」
名誉の戦死とは言いがたい状況であるが、ある意味不可抗力ともいえるTV版に比べ、劇場版のほうがドラマ的な盛り上がりもなく、より無駄死にの色彩が強い。
各種マクロスゲーム
やはり出演すれば当然のように死ぬ。
PS2「超時空要塞マクロス」では彼を自機に選択出来るが、特定の面でやっぱり死ぬ。しかもオープニングデモで
(当然その時点で撃墜された物として扱われる)。
PSP「マクロスエースフロンティア」シリーズではTV版における彼の死亡シーンが必殺技として搭載されており、これが発動する(ご丁寧に断末魔の叫び付き)と、ほぼ必ず死ぬ。相手が。
同「マクロスアルティメットフロンティア」にはTV版の柿崎死亡回を再現したステージがあり、敵機を早く殲滅することで「フラグクラッシャー」ボーナスを得ることができる。上記の必殺技『最後の晩餐』で敵機を片付けると容易に取得可能だが、因果関係の逆転っぷりが実にシュール。
スーパーロボット大戦
スーパーロボット大戦αでも、フラグを立てる事で彼の死亡シーンが再現される…のだが、死なない。
しかもイベント後には強力な隠しユニットまで持ってきてくれる。
これは撃墜されてもらうしかないよな?かくして彼はプレイの度に撃墜される。プレイヤーの手で。
ちなみに、ソフトバンクの攻略本ではそのイベントをネタ扱いされ、攻略記事のコメントに
「ああっ!ぼくらの柿崎が!さあ、みんなで一緒に叫ぼう!!柿崎ィィーーっ!」と書かれている。
αシリーズ最終作では「登場直後に撃墜される」というショッキングなシーンがある。
これは前述の劇場版における最期を思わせるシーンであり、(前作以降、シャア・アズナブルを筆頭に多数のキャラが死亡している事もあって)
初作からのプレイヤーを「ああ、ついに彼も…」と感傷的な気分に浸らせたが…
当シリーズに於いてはむしろ「プレイヤーの腹筋の死亡フラグ」と言うべきかもしれない。
ちなみに、彼の不遇さは搭乗機体においても例外ではなく、途中退場の影響もあったとはいえ、他のスカル小隊の面子がエース優先配備のVF-1Jに乗り換える中、彼だけは最期まで一般量産機のVF-1Aに乗ったままであった。
αシリーズ全盛期にはそのネタ性から口の悪いアムロや加速と直撃の一族と並んでスパロボ三大ヒーローと称されていた時期もあった。
パイロットとしての実力
彼の名誉のために述べておくが、柿崎の戦績は決して悪くはなく、むしろ全体で見れば上位に入るらしい(スカル小隊がエリート集団だったから目立たないだけ、とのこと。ちなみにマクロスゼロの主人公「工藤シン」より実力は上らしい)。
事実、TV版でも輝やマックスと共に多くの激戦を潜り抜けており、バリアの暴走に巻き込まれた死因についても客観的に見れば運が悪かっただけと評価できる(むしろ、生き残る方が奇跡に近い)。更に劇場版での死因も、マックスに匹敵するトップガンナーであるミリアの奇襲を受けたからで、少なくとも雑魚に撃墜されて死亡したという展開ではなかった。
とはいえ些細な判断ミス(変形の遅延・雑談で油断)で命を落としてしまっているのも事実であり、エリート集団たるスカル小隊に於いては周囲より一歩劣っていたという点は否めない。
ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」においても、実力はある程度評価された性能となっており、機体の改造やパーツの組み合わせを考慮すれば、主力として十分活躍できるものとなっている。
回避系の精神コマンドを覚えてくれないという欠点もあったが、「第3次スーパーロボット大戦α」以降では、パイロットポイントによって能力を強化出来るようにもなっている為、ある程度のカバーも可能になった。