時空を超えたドッグファイト!!
概要
2008年に発売された、アートディンクによるPSPマクロスゲーム。
ゲームエンジンを同じくアートディンク印のガンダムバトルシリーズと共有しており、よく引き合いに出される。
ガンバトと同じく、ネタに走ったかのようなSPAや武器、果てはミッションまで、ネタに事欠かない一方、EXミッションをはじめとする初見殺しや高難度ミッションなど、容赦のない部分もある。
また、初期作ということもあってか、操作性やアクション、ロックオン等に課題点が目立った。後の『マクロスアルティメットフロンティア』ではそうした課題はある程度改善された。
特徴的なもの
- パスワードミッション
ガンバトシリーズでも見られた、特定のパスワードで開放されるミッション。本作ではこのミッションをクリアすることで使用できる楽曲もある。
某編集部との直接対決、主役勢との対戦、複数の巨大ボスとの戦闘など映えるものが多い。
- EXミッション
一部ミッションクリア後に開放される、パイロット、機体、スキル固定、チューン不可のマゾゲー。
敵機も強化されており、わずかな被弾すら戦闘後の評価に大きく影響しかねないものとなっている。
しかも、全ミッションクリアで入手できるアイテムの条件の中に含まれる場合もあるので、避けては通れない。
特に、マクロスFシナリオのEXミッション「ミス・マクロス2059」「フレンドリーファイア」は機体の特性、強力な赤バジュラ、(後者の場合は最後に出てくるVF-27の存在)により鬼畜ミッションの一角となっている。
- 一部武器が怪物級の威力、またはネタに走ったもの。(一部抜粋)
・YF-21のSPA「リミッター解除」:劇場版でゴーストX-9に引導を渡した体当たり攻撃。誘導、威力ともにトップクラスであり、YF-21が高ランク取得の要となる要因の一つ。なお、SPA終了後は四肢が戻っている。
アルティメットフロンティアでは威力こそ低下したが、依然として高い誘導と命中を誇る。
・ブリタイ閣下:TV版の容姿でユニット化、高い格闘能力はもちろん、宇宙でも動ける。また、柿崎機を破壊した鉄パイプも曲者で、マクロスをはじめとするデカブツに対しては多段ヒットする。
・SV-51:エクストラ枠ではあるが、一般仕様とイワノフ、ノーラの仕様がすべて登場する。SPAは全弾発射、格闘+全弾発射、気化爆弾投下と違いは見た目以上に多いが、特に副兵装3に設定された機関砲の速射性、弾数が強力。
次回作以降はツインブースターが追加兵装として使用できる。
ゴルグ・ボドルザー:劇場版の非常に大型の姿で登場。本来は戦闘らしい戦闘はしなかったはずだが、何故かユニット化した。触手による格闘は範囲、威力ともに大きく、場合によっては僚機や輝が叩き落されることも。
・VF-171:本編でのやられ役が癪に障ったのか、初期機体でありながら圧倒的な攻撃力を誇る。VF-17Dと同じ武器構成を持っており、VF-17Dから乗り換えやすい機体となっている。アルティメットフロンティアでは武器が一つ減らされ、性能が大きく弱体化した。
・VF-27:マクロスFシナリオの全ミッションをクリアすることで入手できる。高い基本性能、武装火力、超高速化SPAによるスペックアップなど、苦労に見合う以上のハイスペックとなっている。
・マクロス:本作では初代マクロスとバトル・フロンティアのみ登場。SPAのマクロスキャノンをはじめ火力は本物ではあるが、変形を含む挙動は非常に遅く、大型機故に一部マップに出撃できない。
後発作品ではクォーターを含む他のマクロス級も登場した。
・最後の晩餐:柿崎が初期に保有するスキルで、元ネタはTV版第19話「バースト・ポイント」での全方位バリア暴走。SPゲージを6つ全て消費する(アルティメットフロンティアでは3つに減った)が、高威力・広範囲の爆発により周囲に大ダメージを与える。誰が呼んだか「柿崎爆弾」。ご丁寧に例の断末魔までセットされている。
「駄目です!間に合いません!!ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
・マックス・ワールド:マックスが初期に持つスキルで、SPゲージを全て消費して10秒間周囲の時間を止める。誰が呼んだか「マックス・ザ・ワールド」、というかまんまザ・ワールドによる時間停止である。
ガムリン「ザ・ワールド!!」
アルティメットフロンティアでは時間停止と同時にSPAを使用する仕様に変化し、一部SPAが確実に命中しやすくなっている。