CV:
大竹宏(’66、'67劇場、’68テレビ初代)
内海賢二(’68テレビ2代目)
山田俊司※現・キートン山田(’79-’80テレビ、'80劇場)
飛田展男(’01-’02テレビ)
大川透(’12劇場「RE:CYBORG」)
東地宏樹(デビルマンVSサイボーグ009)
概要
サイボーグ戦士の一人で、ナンバーは「004」。ドイツ人。昭和TV版では28歳、平成TV版では30歳。意外とオジサンである。
全身を武器庫と化した、戦闘に特化したサイボーグ。通称「死神」。
恋人ヒルダと共に東ベルリンから西ベルリンへ脱出を計るが、銃撃を受け失敗。ヒルダは死亡し、自らも瀕死の重傷を負う。その際に『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に連れ去られ、サイボーグへと改造された。
右の5本の指にマシンガン、膝にマイクロミサイル、左手にナイフ、(話によってはレーザーナイフ)そして体内には広島型原爆まで仕込まれている。(初期作品においては両肘からもミサイルが撃てる)
生身のほとんどが使い物にならなかったという理由で、肉体の大部分を改造。生身の部分は生命維持のための最低限の部分しか残っていない。(平成設定。ただし原作においても『かなりぽんこつになって』はいたようだ)これはブラックゴースト側の「どれだけ人間の生身の部分を残せばサイボーグとして成り立つか」という技術限界を知るための措置でもあったようだ。
自らの計画の失敗により恋人を死なせてしまったことと、生身の肉体を無くした過去のせいか、シニカルなものの見方をして、飄々と振舞うことが多い一方、作品によっては非常に好戦的にもなるブレ幅の非常に大きい人物。
しかし、内心は誰よりも熱く、情に溢れる仲間想いの男。その活躍は、映画『サイボーグ009銀河超伝説』をご覧いただきたい。
普段は基本的に、一見してそれとわかる右腕などにより望ましい職に就けずドイツでトラックの運転手をしている(「ディノニクス編」などではプロスキーヤーも)はずなのだがオフではスキー、ピアノ、旅行、美術鑑賞と非常に多趣味かつ有閑であり、一人称さえも状況により「ボク」と「オレ」の間を頻繁に行き来するぶっちゃけチートスペックまみれの人。
作中では島村ジョーと同等、いやそれ以上にロマンスエピソードが多いイケメン扱い。いい加減にしろというぐらいよくモテるフェミニスト。
平成アニメ版でも上記の経歴は一緒だが、ゼロゼロナンバー達の身体の生体部分と改造部分とで拒絶反応が生じたため、004までの第一期サイボーグは1970年代から現代まで冷凍睡眠を施され、対応策が確立されてから再び目覚めることとなった。
特徴
目
黒目は描かれず、平成アニメでアップになった際はごく薄い水色をしている。これはサイボーグへの改造に伴い出来た物ではなく、「メカ目」と呼ばれる石ノ森独特の描き方である。いわば極端な三白眼である。
服装
剥き出しの金属部を隠すために、服装は基本的に長袖の服と手袋を装着している。
後にカモフラージュ用の人工皮膚が付与され、半袖の服を着るシーンも見られた。
pixivに多く投稿される私服は原作『ローレライ編』等での運転手姿をブラッシュアップした平成版の姿である。白や緑のスーツ姿なら昭和版、漁師姿で手拭いを被っていたりペンギンの着ぐるみを着ていたら、原作者様のせいである。
スターシステム
石ノ森章太郎の執筆した『マンガ日本の古典① 古事記』(中央公論社)では、タケミカヅチ役で出演している。タケミカナタから「ゲーッ 怪物だ」と言われた時には「否…サイボーグ004」と返すなどの気合の入れよう。