長門有希ちゃんの消失
ながとゆきちゃんのしょうしつ
概要
同人誌から商業ベースにブローアップして話題となった『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の著者・ぷよのシナリオ・作画による漫画。『涼宮ハルヒの消失』における改変世界をベースとしていて、原作にはないオリジナルストーリーのラブ&ギャグコメディになっている。
本作では原作小説である涼宮ハルヒシリーズの基礎となっていた「長門有希、朝倉涼子が宇宙人」、「涼宮ハルヒには願望を具現化する能力がある」などのSF設定が全てオミットされており、ごく普通の少年少女であるキョンと長門の穏やかな恋愛模様が描かれている。
また、原作小説が未完結であるにも関わらず独自の形で完結を迎えた事も大きな特徴である。
タイトルはぷよの出世作である『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』と共通性のあるものだが、内容的には時折ちりばめられるギャグ(主に鶴屋さんの暴走)と一部の設定(長門がゲーマーであったり、森さんが北高の体育教師であるなど)を除けば、まったく関連性はなく、連続話形式のストーリー作品である。
登場人物
※学年は全て、第1話時点のものである。
本作の主人公。北高文芸部部長であり、「すこし内気で普通な」一年生の少女。
ゲーマーである上に一人暮らしのため、夜更かしが習慣化してしまっている。
図書館で出会った少年=キョンに、淡い恋心を抱いている。
原作小説では眼鏡を外してしまうが、本作では終始眼鏡っ娘のまま。
北高の一年生。本作では長門に誘われて文芸部に入部した。
優しく気配りの出来る好青年だが、自身に対する恋心には鈍感な困った男。
北高の一年生。長門の親友でありキョンのクラスの委員長。
ほぼ毎日、長門の部屋に遊びに来てはゲームのし過ぎを注意したり食事を作ってあげたりするその言動から、「長門の優しいお母さん」としてのキャラが確立している。
キョンとの関係も良好であり、彼に危害を加えようとする描写は殆ど無い。
北高の二年生。書道部員。
本作ではハルヒが北高にいないため(後述)、彼女からのセクハラは受けずに済んでいる。
……が、かわりに鶴屋さんの蛮行に日々巻き込まれている。がんばれ朝比奈さん。
長門の恋路を応援しており、要所で助言を与えるなど頼れるお姉さんな一面も見せる。
北高の二年生。書道部員。
その破天荒な性格で周囲をトラブルに巻きこむ恐ろしい人(例:勝手に作った「みくるファン倶楽部」に勝手にキョンを入会させる、等)。
キョンの同級生で友人。文芸部幽霊部員。文化祭編で周防九曜にフラグを立てた。
キョンの同級生で友人。文芸部幽霊部員。
光陽園学院一年生。いつもハルヒと行動を共にしている。
光陽園学院一年生。ある時期から北高に許可なく立ち入る(不法侵入する)ようになり、文芸部の活動に交ざっている。
「宇宙人や未来人や超能力者と遊びたい」と言う願いを持つ。
北高の体育教師。鶴屋さんを止めることができる唯一の人間である。
以前のシリーズで声を担当していた大前茜が声優業を引退したため、声優が変更されている。
- 佐々木(CV:無し)
光陽園学院に通うキョンの「親友」であり、長門にとっては強大な恋敵。
アニメ版が単行本5巻にあたるエピソードで完結したため、アニメには登場しなかった。