向こう岸にある世界
河や海を隔てたあちら側(彼方)の岸。こちら側をさす対義語は此岸(しがん)。
実際の河川の対岸というよりは、宗教的な向こう側、あの世を表す。
仏教では、此岸を離れ、海を越えて辿りつくという悟りの世界(涅槃)のこと。
悟りとは心の状態でもあり、また悟りの彼岸に辿りつくまで六道で輪廻転生を繰り返すという世界観もあるため、必ずしも彼岸=死や死後の世界全般とは限らないが、一般的にはその意味で用いることが多い。
俗に「意識を失いかけた」「死にかけた」ことを例えて「彼岸が見えた」と言う。
彼岸の季節
春分の日を中日にした一週間を彼岸という。同様に、秋分の日を中日にした一週間も彼岸(秋彼岸)という。
日本の仏教徒はこの期間に墓参りなどを行う(彼岸会)。
東方Projectにおける「彼岸」
生きている者はここに来れない、行くと死ぬ。
彼岸はどこまでも花畑が広がっており、昼も夜も、季節もなく、ただ暖かく優しい光に包まれているだけである。
閻魔の裁きを受けるまで死者は眠らず、食事も取らず、会話もせず、ただ延々と待っているだけである。
しかし最近では、死者が多すぎて十王の裁きが追いつかないらしい。
別名・表記ゆれ
お彼岸(季節)
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フリードリヒ・ニーチェ(著作「善悪の彼岸」)