担当声優・俳優
概要
宇宙戦艦ヤマトの戦闘班所属でサブリーダーを務めている人物。ヤマトの建造に携わった南部重工の御曹司でもある。主な仕事は第一艦橋にて、波動砲以外の主砲、魚雷、ミサイル、機銃、といった兵装を制御している。視聴者の中には砲術担当だと思われている場合もある。
そしてヤマトにおいて薄いキャラクターでもある。下記を見てもらいたい。
第1作「宇宙戦艦ヤマト」から宇宙戦艦ヤマト2199まで、同僚の古代進・森雪・島大介・相原義一・太田健二郎らと共にブリッジ要員として登場し続けている。
相原義一・太田健二郎とは第一艦橋の三羽烏といっても良いトリオとなっている。
特に太田とは長らく個人エピソードに恵まれなかったと言う共通点がある。
が、決して薄いばかりとは言えず、活躍する時にはとことん活躍する場面も見られる。
2作目「宇宙戦艦ヤマト2」においては、南部の砲術手腕が披露されており、尽くを命中させた。特にゲルン提督率いる空母機動部隊の空母を1隻残らず滅多打ちにしたのは彼の功績でもある。
しかし後半の白色彗星彗星帝国との最終決戦時に、ヤマトが都市帝国の砲撃を受けて著しい損害を負った際、各部砲塔からの応答がなかったことから様子を見に行った。
そこで絶命した砲術を前に愕然とし散るところでさらなる爆発に巻き込まれてしまった。一見すると大半が戦死したと思わせる描写だが、続編の「宇宙戦艦ヤマト・新たなる旅立ち」のスタッフが戦死シーンをあろうことかきれいさっぱり忘れてしまい、何事もなかったかのように登場させてしまい、作品の登場人物としては何とか一命を取り留めたかと思われる。
「新たなる旅立ち」では、新任の北野哲に対して砲雷撃戦における戦闘部門の教育を担っていた。新米で不慣れな北野に対して、戦闘準備の遅さを叱責するなどの場面がみられる。
「永遠に」では、他部署に配属されていたものの暗黒星団帝国に速攻戦で地球を占領された際には命からがら生き延び、ヤマトクルーと合流してヤマトへ乗艦を果たす。ひとたび戦闘班として身を置いた彼の砲術手腕は光り、追撃してきた暗黒星団帝国艦隊に対して高い命中精度を叩き出した。
ゴルバ型要塞との戦闘では波動カートリッジ弾を初使用する為に、自ら砲弾の搬出等を担っている。
「ヤマトⅢ」でも尽く砲術手腕は光り続けた。特にガルマン・ガミラス帝国のダゴン艦隊を相手に孤軍奮闘し、周囲を取り囲むガルマン艦を尽く串刺しにして轟沈に追いやった。さらにはシリーズで初の錐もみ回転攻撃を実施し、回転しながらの困難な状況下にあるにも拘らず全弾命中という恐ろしさを披露・・・・・・ダゴン将軍が唖然とするのも頷ける。
それに留まらずボラー連邦艦隊の駆逐艦隊を葬るだけでなく、さらに本国の主力艦隊(しかも2個艦隊分)を波動カートリッジ弾、煙突ミサイルで全滅させた(古代の作戦案ではあるが)。
また戦闘班のサブリーダーとして火器管制を担当しているのに波動砲に縁が無く、戦闘班リーダーの古代進はもとより、北野哲・土門竜介といった南部よりも登場作品の少ない後輩すら波動砲を発射した事がある中、リメイク版である「宇宙戦艦ヤマト 2199」まで縁が無かった。
さらに「宇宙戦艦ヤマト復活篇」には登場できなかった。しかも相原や太田は古代の回想シーンにかろうじて登場する。
そんな南部だが、第1作目で登場したドメル将軍の考案した瞬間物質移送機による奇襲戦法のことを、劇場版「愛の戦士たち」では「デスラー戦法」と呼称してしまった生みの親だったりする。
こうして南部が「デスラー戦法」と表現して以降、この戦法はデスラー戦法と言われる事になった。大事な事なので繰り返すが、考案者はドメル将軍である。
宇宙戦艦ヤマト2199
リメイクにあたりいくつかの設定が追加されている。
- 東京都出身。
- 年齢21歳。
- 階級は二尉。
また、それまでの作品では明言されなかった「南部重工の御曹司」が公式設定として作中に登場している。
その他、同僚の森雪に対して明確な恋愛感情を持ち、森雪がガミラス帝国に拉致された際は、ガミラス星突入前の作戦会議において森雪救出を最重要にあげていた。
メ2号作戦の時に発言した「いいじゃないか、星の一つや二つ!」は彼のキャラクター性を引き立てる(あまりよろしくない意味で)ことになった。とりあえず冥王星に謝れ