概要
大正時代を代表する小説家の一人・芥川龍之介の業績を記念して、友人であった菊池寛が1935年に直木三十五賞(直木賞)とともに創設し以降年2回発表される。
当初はあまり注目されなかったが1956年の石原慎太郎「太陽の季節」の受賞で注目されるようになった。
主な受賞者一覧
※作品は受賞作(太字)及び代表作。
石川達三:「蒼氓」
火野葦平:「糞尿譚」
井上靖:「闘牛」
安部公房:「壁 S・カルマ氏の犯罪」
松本清張:「或る『小倉日記』伝」
大江健三郎:「飼育」※2.
北杜夫:「夜と霧の隅で」
田辺聖子:「感傷旅行 センチメンタル・ジャーニィ」
村上龍:「限りなく透明に近いブルー」
高橋三千綱:「九月の空」
吉行理恵:「小さな貴婦人」※1.
高樹のぶ子:「光抱く友よ」
池澤夏樹:「スティル・ライフ」※3.
川上弘美:「蛇を踏む」
辻仁成:「海峡の光」
柳美里:「家族シネマ」
花村萬月:「ゲルマニウムの夜」
町田康:「きれぎれ」
吉田修一:「パーク・ライフ」
金原ひとみ:「蛇にピアス」
綿矢りさ:「蹴りたい背中」(最年少受賞)
西村賢太:「苦役列車」
田中慎弥:「共喰い」
羽田圭介:「スクラップ・アンド・ビルド」
又吉直樹:「火花」
※1.吉行淳之介・吉行理恵は兄妹で吉行エイスケ・吉行あぐり夫妻の子供。
※2.大江健三郎は1994年ノーベル文学賞受賞。