概要
シリーズの主人公。聖フランチェスカ学園に通う少年。
ある日突然異世界に飛ばされ、知り合う武将の少女達を次々と篭絡していく一級フラグ建築士。
天の御使いとして特別視されるものの、周囲からの扱いはどちらかと言うと雑であり、度々「(○の)種馬」(○には所属する国名が入る)と呼ばれるほど。
また、桂花(荀彧)、焔耶(魏延)、音々音(陳宮)などから理不尽に無礼な言動を向けられても、それに強く言い返す事もできず、アクの強い周辺人物達に振り回されて、最終的に損したり、悲惨な目に遭うなど、不甲斐ない一面を晒してしまう事も多く、その肩書の大きさとのギャップの差に肩透かしを食らわれたり、懐疑的に見られてしまう事も少なくない。
ただ、年相応に興味などはあるものの、特別エロいというわけではなく、基本的には懐の深い、優しさに溢れる誠実な性格であり、そういった要因で多数の人間の好意を買った結果、最終的には本人も意図せぬままにハーレムを作ってしまい、前述の「種馬」のレッテルを張られるに至る。そういうゲームだし仕方ないね。
家族構成は、祖父(一刀曰くスパルタじいちゃん)、父、母、妹。
祖父から剣術(剣道)を習っていたが、愛紗(関羽)をはじめとする超人的な武将には到底及ばず、戦場では武将の誰かが護衛に付くのが基本となっている(「修行を重ねれば形になる」と評されたことはあるが、武将達ほど強くなるのかは不明)。
一方で、味方の武将達の手によって物理的に痛い目に遭うことが多く、そのまま意識を失うことも少なくない。しかし、『萌将伝』では春蘭(夏侯惇)に殴り飛ばされてもすぐに立ち上がり、それどころか痛がる様子すらあまり見せないなど、鍛錬の賜物かただ慣れただけなのか、とりあえず身体の耐久力に関しては頑丈になっている模様。
また、異世界に飛ばされた事実を素直に受け入れ順応したり、ここぞという場面で物怖じせず大胆に対応し、(主に桂花(荀彧)や詠(賈詡)等)どんなに酷い厭味・罵りを浴びせられようとも決してへこたれないなど、メンタル面ではおよそ平凡な学生だったとは思えない程の屈強さを見せている。
これは一部の武将から一目置かれる要因にもなっている。
及川佑は現代にいた頃の学友であり親友。彼が登場しない『真』以降も作中で名前を出すことがある(アンソロジーコミックやマジキュー4コマではしばしばネタにされている)。
無印のドラマCD(愛紗ら武将達の声優はすべてPCゲーム版)に声付きで登場している。
声優は水島大宙。
アニメ版には登場しない(理由は後述)ため、これが現状唯一の声付きでの登場である。
非公式ではあるが、ニコニコ歴史戦略ゲー動画では登場する武将を恋姫の同名キャラクターに置き換える、もしくは登録武将として登場させる場合に一刀も登場させることがある。その内、一刀を君主またはプレイヤー勢力の初期メンバーの一員にした作品は【北郷伝シリーズ】と呼ばれ、一部で人気があった(中華武将祭りなど)。
ゲーム版
恋姫†無双
愛紗(関羽)達と行動し、三国志演義における劉備の立ち位置に据えられる。
彼を中心とした勢力は、本編中では「蜀」ではなく北郷と呼ばれており、旗印も劉の字ではなく十文字になっている(これは俗に「島津十字」と呼ばれる旗印。島津家の分家筋に北郷という家が実在するため、これが名前及び旗印の元ネタになっている可能性が高い)。
真・恋姫†無双
「蜀」「魏」「呉」「漢(オマケルート)」の中から、参加する勢力をプレイヤーが自由に選ぶことができる。
各勢力での立場は以下の通り。
ただし、どのルートでも周囲からは「節操なし」「女好きである」と認識されている。
萌将伝
『真』のファンディスクということで、戦が終わり三国が友好関係を築いているのだが、各国における一刀の立場は全てそのままである。
どれか一国の設定を優先する訳にもいかず、また各ルートの後日談はとあるルートの結末の関係上無理があるため、仕方ないといえば仕方ないのだが、結果として国毎の微妙に異なる扱いが共存する形になっている。
真・恋姫†英雄譚
『萌将伝』と同じく三国が友好関係を築いており、三国間を定期的に移動・滞在し、それぞれの内政に関わっている。各国での立場も同じだが、「蜀編」「魏編」「呉編」に分かれてそれぞれの国を描いているため、異なる扱いの共存度合いは薄れている。
新キャラが追加されたこともあり、累計70人以上のヒロインを攻略という快挙を成した。その上、初期から登場していたあるツンツンキャラさえもついに…。まさに閨の三国無双である。
内容自体は『真』のファンディスクに近い物なのだが、前述した新キャラ達とは以前から知り合っている設定であり、最初からある程度の好意を向けられている。
アニメ版
作品を通して登場しないどころか、存在すらしていない。
これは、製作側が「非常に長い原作を1クールで再現するのは不可能(当初は2期・3期を製作する予定がなかった)」と判断し、原作とは完全に異なるストーリーとしたため。一刀が登場しないこと自体の説明としてはいささか不十分とも思える(この理由だと、やはりその気になれば一刀を主人公のままにした状態のアニメも作れたはずであるため)が、主人公が登場しないことで「原作とは完全に異なる」というのが一発で分かるという効果を狙っていた可能性もある。
その結果、1期は愛紗が事実上の主人公となっており、2期以降は劉備陣営をメインとしてストーリーが進行する形となっている。
これにより、一刀の前でしか態度を変えない武将の普段とは違う反応が見れず、残念に思う声も少なくなかったようだ。
この、ギャルゲー原作なのに男性主人公が出てこないという珍しい事態に加え、元々原作の時点でそっちの気がある武将がいた影響もあってか、少なからず百合アニメとしての一面も持っている。
これはこれで普通に人気が出たため、存在を抹消された一刀は本当に不遇としか言い様がない。だが中には、「ヒロインの数がギネス級に多い今作品において、基本1ルートのみのストーリーしか描けないアニメ版に無理に登場させても、扱いに苦慮するだけだった筈なので、登場させなくて正解だった」という意見もある(事実、百合要素が混じっていたり、攻略対象ヒロインが一定数以上存在するギャルゲーの主人公の中にはアニメ版に登場こそしたものの、幸せな結末は迎えられなかった者達も存在している)。
また、恋姫†無双の設定では、原作で貂蝉が言っていたように、あらゆる設定のパラレルワールドが存在しており、このアニメ版もあくまで一刀が干渉しなかった場合のパラレルワールドの一つでしかない。
戦国†恋姫
主人公である新田剣丞の叔父にあたる(剣丞は妹の息子)。
妹夫婦が不慮の事故で他界したため、剣丞とその妹を引き取り面倒を見ていた。
剣丞によると、一刀の家には50人以上の嫁+漢女1人がいるとのことで、本編冒頭における描写を踏まえると、どうやら恋姫の外史世界から元の世界に帰還したらしい。
回想として一刀の元で行っていた修行の様子が何度か語られるが、シリーズをプレイしていればニヤリとできるファンサービスのような内容になっている(これらの描写から、辿った外史は『萌将伝』か『英雄譚』の世界と思われる。なお、『無印』や公式漫画版では元の世界に帰還する様子がはっきりと描かれている。『真』ではとあるルートで一刀が消えたところが描かれるのみであり、元の世界に帰還したかどうかは不明)。
剣丞の服装は聖フランチェスカ学園の制服に似ている。
関連イラスト
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恋姫†無双 真・恋姫†無双 萌将伝 恋姫†無双シリーズの登場人物一覧
天の御遣い 種馬 ポリエステル 学生 一級フラグ建築士 及川佑 新田剣丞