阪急2300系
1960年に登場した阪急電鉄の京都線用通勤型車両。神戸線用2000系と共に登場。鉄道友の会ローレル賞の第1回受賞車両としても知られる。現在まで続く阪急車両もデザインの基礎を作った車両。
2015年3月に引退。東海道新幹線を走行した最後の系列であった。兄弟車の神戸線2000系は編成としては全廃されているが、一部が能勢電鉄に譲渡され現役。
南海2300系
南海電気鉄道のズームカー。2003年に高野線山岳区間の乗客減に対し、2000系の改良型の導入計画が進む。そこで、本系列2両編成4本(8両)の導入が決定された。当初はワンマン化・2両単独運用を除いてほとんど2000系と共通化した思想で投入される予定だったが、直前に高野山が世界遺産に登録される事が決まり、それに相応しい新車として投入される事となった。
内装は転換クロスシートになっている。高野線橋本駅以南の山岳区間で閉じ込めて運用されているのがもったいないくらいである。
名鉄2300系
2008年に名古屋鉄道の1700系(元1600系)との組成のため、4編成16両が新造された特急用車両。1700系の指定席車2両と2300系の自由席車4両で編成を組む。2300系は2200系の自由席車と同一構造だが、番号重複を避けるため30番台とした。
※なお、名鉄では指定席車を「特別車」、自由席車を「一般車」と表現する。
山陽電鉄2300系
山陽電気鉄道の通勤形電車。1976年・77年にツリカケ駆動の2700系をカルダン駆動化して生まれた。3000系の機器を新造して装備したので「2000系の車体+3000系の機器」から形式を「2300系」とした。6両改造。
1997年・98年に6両とも3000系の付随車として3550形へ改造されて形式消滅。その後車両自体も2004年までに廃車除籍となっている。