ラーマーヤナのラーヴァナ
ラーマはラーヴァナを倒すためにヴィシュヌ神が人間へと転生した姿であり、文字通りの宿敵。
10の顔と10対の両腕を持つ。ランカー島を治めている。
クンバカルナやヴィビーシャナ、シュールパナカーなど多くの兄弟と、インドラジット、アティカーヤなど多くの息子を持つ。
千年に及ぶ苦行(自分の頭を切り取って火にくべる)の末、最高神ブラフマー(ラーヴァナから見て祖父にあたる)から認められ、願いを叶えて貰えることになった。
ラーヴァナは不死の体を求めたが、それは自然の摂理に反するため拒否され、代わりに神々と戦う時無敵になる能力を得た。
ブラフマーから不死の体を与えられなかったため、ラーヴァナは飲むと不死になる蜜「アムリタ」を摂取し不死身になった。
力を手に入れて増長したラーヴァナは、破壊神シヴァに挑もうとした。
結局、ラーヴァナは逆にシヴァの信者になり、シヴァから「チャンドラハース(月の笑み)」という名の三日月刀を授かった。
シヴァの恩恵を受けたラーヴァナは益々傲慢になり、様々な神や他の悪魔と戦った。
異母兄弟であるクーベラを制し、当時彼が支配していたランカー島を領地とした。また、クーベラが所有していたヴィマーナ(空飛ぶ戦車)「プシュパカ・ラタ」を奪取している。
神々の王インドラや太陽神スーリヤなどもラーヴァナの軍勢を前に敗走している。
また、冥府の神ヤマとも戦った。ヤマは死の杖という、相手を即死させる恐ろしい武器を持っており、これをラーヴァナに使おうとしたが、ブラフマーが現れて両者を仲裁した。何故なら、ラーヴァナに神に対する力を与えたのがブラフマーなら、死の杖を作ったのもブラフマーであり、ラーヴァナに対して死の杖を使うと、どちらが勝利しても絶対神であるはずのブラフマーが嘘を吐いたことになってしまう(矛盾)ためである。
一方、ヴァナラ(猿族)の王ヴァーリン相手には苦汁をなめさせられたり(後に同盟を結んだ)、千の腕を持つ人間の王カールタヴィーリヤ・アルジュナ(マハーバーラタに登場するアルジュナとは別人)。との戦いに敗北したりしている(なお、カールタヴィーリヤは後にパラシュラーマを激怒させ、クシャトリヤの壊滅を招いた人物)。
こうしてラーヴァナは三界中を荒らしまわったため、ヴィシュヌ神はラーマへと転生することになる。
ラーマーヤナ内でのラーヴァナは、妹シュールパナカーからシーターを攫うよう扇動されたことで行動を起こす。
実際にシーターを見たラーヴァナは、その美しさに一目惚れし、ランカー島へ連れ去った。
元々ラーマはラーヴァナを倒す事が使命だが、シーターを攫った事でその決心は揺るぎないものとなった。
シーターを攫った事がラーヴァナの破滅の始まりであることは、ラーヴァナの周辺人物ほぼ全員から指摘されている。
家族や臣下から攫ったシーターを帰すようにと何度も何度も言われても決して従わず、人妻への執着を絶対に捨てなかった。
また、ラーマに傾倒していたヴィビーシャナを追放したが、ヴィビーシャナはラーマの傘下に加わり、結果的にラーヴァナ軍の情報を敵に与えてしまっている。
ランカー島でのラーマ軍との決戦では、クンバカルナやアティカーヤ、インドラジットと家族及び臣下が殆ど全滅しても尚降伏しようとはせず、最後まで戦士らしく戦い続けた。
ラーマとの壮絶な一騎打ちの末、ラーマが放ったブラフマーストラ(アグネヤストラとも)を受けて体内のアムリタが蒸発し、戦死した。
多くの悪行を働いたラーヴァナだったが、意外にも自国ランカー島には飢えを知る者がいないと言われる程栄えていたため、住民には慕われていたようだ。
ゴッドイーターのラーヴァナ
概要
赤い外殻におおわれたヴァジュラ神属接触禁忌種。つまりプリティヴィ・マータやディアウス・ピターと同じ危険性を誇る化け物である。他の進化個体と違い、熱に特化しており、火炎攻撃を得意とする。2で初めて戦うことができる接触禁忌種。
ゲーム中では
一言で表すと「厄介」に尽きるアラガミ。単体はさほど脅威ではないが、ほとんどの場合複数のアラガミの供として登場するのでとにかくウザい。非情に聴覚が鋭いので厄介な敵の方にテケテケ向かって合流し、邪魔の限りを尽くす。そのウザさはヤクシャのそれとは比べ物にならない。
ヴァジュラ神属お約束の猫パンチから周囲への範囲攻撃はもちろん、毒霧を吐いてバックステップをとったりもする。うっかり喰らうと毒をお見舞いされるため注意。またこちらがターゲットしている時はやたらとバックステップして距離を置き、ならばと他のアラガミに向かうと今度は積極的に遠距離攻撃を仕掛けてくる傾向にある。相手のペースに乗せられると瞬く間に乱戦に陥るので注意が必要だ。
見た目の通り遠距離攻撃に特化しており、かなりの距離からも狙いを定めて炎柱を発生させたりしてくる。特に背部キャノン砲からの砲撃はかなりの射程距離と破壊力、更に麻痺効果を持つためナメてかかると「直撃→気絶→突進→戦闘不能」のコンボをくらう。更にこの時は攻撃をとても当てにくい太陽核以外は硬化して(結合破壊していても)攻撃が通らなくなる。その代りスキだらけなので数少ないタメ捕食のチャンスでもある。
また、元々活性化しやすい性質に加えて低めのHPがラーヴァナのキレやすさに返って拍車を掛けており、部位破壊を狙う前にHP低下で活性化ということもしばしば。活性化すると行動パターンが変わって遠距離攻撃に走る比重が飛躍的に高まるため、ますます厄介となる。
弱点属性は氷のみで、頭と腕と胴体が破壊可能。毒を発生させるのにヴェノムクラッカー(ブラスト装備で手に入るアラガミ弾。強い毒性を持つ)一発でヴェノム化するくらいには状態異常に弱い。ちなみにスタングレネードを使っても、気絶の効果時間が他のアラガミよりも異様に短い上、復帰後は強制的に活性化するので要注意。この特性のお陰で乱戦に陥り易いにも関わらず、それを脱し難いジレンマに陥る事に。仲間がうっかり使ってしまった時は覚悟しよう。
ある人物のキャラクターエピソード最後の任務としてこれ3体を同時に相手するという地獄のようなミッションが存在する。戦闘音を探知されたが最後、複数のラーヴァナに嬲られて終わるので消音、空気、ハイドアタックといった暗殺者スキルを磨いた装備で一体ずつ追い詰めていこう。
関連タグ
香月ナナ:件の3体同時討伐ミッションを受けさせられるキャラエピを持つNPC。乱戦となった場合に保有能力が有用になるが、二人だけなのであくまで分断に失敗した時の保険である。