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パラシュラーマ

ぱらしゅらーま

パラシュラーマとは、インド神話に登場する、ヴィシュヌの化身。
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概要

インド神話における三神トリムールティの一柱ヴィシュヌの6番目の化身(アヴァターラ)。
その名は「斧を持つラーマ」という意味。
若い頃、一人でアスラを倒した功績を認められ、シヴァから斧(パラシュ)を授かったのが由来である。
「クシャトリヤ・キラー」とも呼ばれ、戦士階級クシャトリヤを全滅させ、僧侶階級バラモンが支配する世界にした。
7番目の化身ラーマとは別人であり、区別のためラーマをラーマチャンドラと呼ぶこともある。

神話において

聖仙ジャマダグニの子として生まれる。
バラモンであったが、当時はクシャトリヤが支配している時代だった。
パラシュラーマは武器に関心を示し、山に篭ってシヴァに師事して修行した。

ところで、父ジャマダグニは、財をもたらす聖牛サバラを飼っていた。
ある日、クシャトリヤの王カールタヴィーリヤ・アルジュナ(マハーバーラタアルジュナとは全くの別人)が訪れた。
ジャマダグニはサバラでカールタヴィーリヤをもてなすが、欲に駆られたカールタヴィーリヤはサバラを強奪した。
帰宅したパラシュラーマが事態を知ると、カールタヴィーリヤの都に攻め込み、一人で軍を滅ぼしてサバラを取り戻した。
このカールタヴィーリヤ、千の腕を持つ強大な戦士であり、あの羅刹王ラーヴァナを負かしたこともある程の武人であったのだが、パラシュラーマは難なく殺してしまった。
息子が人を殺めたことをジャマダグニは悲しみ、パラシュラーマを巡礼の旅に行かせた。
だが、パラシュラーマが留守にしている間、カールタヴィーリヤの敵討ちに燃えるクシャトリヤがジャマダグニを襲撃し、殺してしまった。
旅を終えたパラシュラーマが父の死を知ると、激昂し、クシャトリヤを全滅させることを決意し、幾度もの戦いの末、クシャトリヤを滅ぼした。
復讐を終えたパラシュラーマは、父に習って聖仙になり、戦いを放棄した。パラシュラーマは罪を犯していたので、他の化身の様に天に昇る(ヴィシュヌに戻る)事が出来ず、そのまま地上に留まったのだという。

インド二大叙事詩にも登場する。
ラーマーヤナでは、ラーマ王子がシータ王女に求婚する為に、シヴァの弓であるハラダヌを真っ二つにするということがあった。
ハラダヌが折れた際の音は、雷のように世界中に鳴り響いた。
これを聞いたパラシュラーマは何事かと思い、ラーマとシータの結婚式に乱入し、気炎を上げた。
シヴァを崇拝するパラシュラーマにとって、シヴァの弓を折った者の素性は無視出来なかったのである。
そこへラーマが名乗りでるが、パラシュラーマは彼が自分と同じヴィシュヌの化身である事に気付くと、己の無礼を詫びて立ち去った。

マハーバーラタではビーシュマドローナカルナの師として、彼らに武器と自身の武技を与えた。
弟子のビーシュマといざこざを起こして決闘したこともあるが、23日間戦い続けても決着はつかなかった。亡き父ジャマダグニの霊が現れてビーシュマは倒せないと言うので、ビーシュマの言い分を認め、彼を最高の戦士と呼んだ。
カルナはバラモンであると偽って弟子入りしたため、クシャトリヤを憎むパラシュラーマは彼に「絶命の危機に授けた奥義を思い出せなくなる」という呪いをかけた。しかし、カルナの技量は認め、シヴァが作り、かつてパラシュラーマがクシャトリヤとの戦争で用いていた神弓ヴィジャヤを譲った。

また、ガネーシャに関する話もある。
パラシュラーマがシヴァを訪ねようとすると、その息子である象頭の神ガネーシャが番をしており、通してはくれなかった。
怒ったパラシュラーマが斧を投げつけると、ガネーシャはその斧が父シヴァの物であることを察し、父の武器を避けては不敬であろうと考え、牙でこれを受け止めた。
ガネーシャの牙が片方折れているのは、パラシュラーマの斧を受け止めたためなのである。

余談

パラシュラーマはラーマやクリシュナと面識がある。
三人は全て同じヴィシュヌの化身であり、同時代に同時にヴィシュヌの化身が存在していた訳である。

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