カルキとは――
1.の概説
日本では、一般的に「水道水に入っている塩素」と呼ばれるものの正体。塩化石灰とも呼ばれる。
化学式は CaCl(ClO)・H2O、またはCa(ClO)2。
カルキの通称は、この物質を含む消石灰と塩素の化合物を意味するドイツ語「クロールカルキ【Chlorkalk】」の略称に由来する。
水に溶けて酸化力が強いことから、水道水やプールの消毒に用いられる。
一方で、独特の刺激臭を伴う物質でもあるため、水の味を悪くする原因ともなっている。
沸騰させれば、そのまま蒸気と共に水の成分から逃げていくが、同時に上記に混じって飛んだカルキが冷えて再結晶化するため、やかんや湯沸かし器に石灰質としてこびりついて汚してしまう。
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2.の概説
インド神話の三大神・ヴィシュヌの分身(アヴァターラ)の一つ。
中でもかつて預言され、未だ姿を見せない最後の10人目である。
その名は「時間」「永遠」、もしく「汚物を破壊する者」を意味する。
インド神話の宇宙の循環において、宇宙消滅の年期「カリ・ユガ」に登場する。
預言の英雄であり、今より遠い未来に出現し、宇宙に跋扈するあらゆる悪(不徳/アダルマ/蛮族)を滅して善(法/ダルマ)を再構築することで、新たな黄金時代(クリタ・ユガ)の到来を促す救世主とされる。師匠は同じヴィシュヌ神の化身であるパラシュラーマ。
また、チベット仏教などに伝わるシャンバラの支配者であるとされ、チベット仏教においては22人のカルキの称号を持つ王が存在していたとも。インド神話での生まれ故郷もシャンバラである。
黒い肌に剣「ラトナマル」と弓矢「カルムカム」を携え、白馬「デバダッタ」に跨り、過去/未来/現在に通じる鸚鵡「シュカ」を引き連れた精悍な騎士とされる。
もしくは馬頭の巨人ともいわれる。
創作におけるカルキ
真・女神転生
真・女神転生Ⅱにて神族/魔神の悪魔として登場。
Fateシリーズ
マハーバーラタの大英雄アルジュナの反転した姿としてアルジュナ・オルタが登場するが、その外見や邪悪を滅するという役割は実質的にカルキそのもの。
3×3EYES
神話とは大きくかけ離れた醜悪な怪物として登場する。
→カルキ(3×3EYES)
関連タグ
インド神話
ヴィシュヌ アヴァターラ
終末 カリ・ユガ 救世主 英雄
- 黙示録の四騎士
- 「終末に出現する」、「馬に跨っている」、「(宇宙にとって/主の教えにとって)悪しきものを罰する」など、類似点が散見される。
3.の概説
ウィザードリィに登場する僧侶系1レベルの魔法。KALKI。
パーティ全体のアーマークラスを1減少させる(防御力を上げる)。
同レベルに回復魔法「ディオス」や灯火魔法「ミルワ」等があるため、使う機会はほぼ皆無。
関連書籍では主に「祝福」と訳されており、ベニー松山のウィザードリィ小説作品・ドラマCD作品では「祝福(カルキ)あれ」という文言が見られる。