「ちゃっす、しゃらっす、あーたしたー!」
概要
アイドルタイムプリパラに登場するキャラクター。
「ちゃっす!(こんにちは)」、「しゃらっす!(宜しくお願いします)」、「あたした!(ありがとうございました)」等挨拶に独自の語呂を使用する他、好き嫌いがはっきりしており、「まるっす!」「バツっす!」等と物事を記号で形容する、熱血な体育会系アイドル。
大半のポップアイドルの例に漏れず語尾使いで(彼女達ほど過剰ではないが)、語尾に「~っす」を付けて話す。一人称は「にの」。
運動神経抜群で、その範囲はサッカー、柔道、バスケ、テニス、水泳、けん玉まで何でもござれ。加えて力持ちでもあり、パルクールに精通している描写まである。かなりの高さを跳躍したり、ゆいとそふぃを同時に持ち上げて運んだりと遺憾なくその高い身体能力を発揮しており、国体に立ち寄ったら優勝した程の高レベルである。運動部の助っ人にも引っ張りだこで、本人も自主トレを趣味としている。本人曰く100mは12秒フラット(小学6年生の女子としては極めて速く、実際の世界に置き換えると男子全国レベルの俊足)。
熱血だが常識人かつ現実的な節があり、作中では比較的ツッコミに回る回数が多い。また物語序盤では、その常識さが災いして精神面の打たれ弱さを見せていた。
8話にてゆいとらぁらのスカウトを受け「プリパラはぬるい」と断っていたが、二人とテニスで共闘したことやライブを見た事で、「アイドルとスポーツには通じる物があるかもしれない」とプリパラに興味を持ち始める。
そして10話、突如現れた修行中の東堂シオンにカルタで圧倒され、彼女がアイドルだと知り憧れを持つ。ゆいとらぁらの熱烈なスカウトもあってその日にプリパラデビューを果たした。
「今はもう思い出せないが、昔は自分も大きな夢を持っていた気がする」とモノローグで語っており(第12話)、物語開始まではこれといった大きな夢を持たず、目先の小さな目標や部活動の助っ人業をこなす日々を送っていた。
11話のソフトボールの試合で押され一気に弱気となり不調に陥ってしまう中、ゆいの言葉によって自分が夢を持っていないことに気付いた彼女は、心に迷いが生じてしまう。
だがドレッシングパフェが助っ人に入り、試合でケガをしたにも関わらず夢に対する強い想いでライブを完遂したゆいを見たことで、自分も夢を見つけると決意を固め、試合に逆転勝利しグランプリを成功に納めた(なおにのは、試合当日がグランプリと同日だと知らなかった模様。この結果、扱いはグランプリの大義名分を果たす為の文字通りの助っ人であり、デビューしたばかりで準備をする時間も無かった)。
その後は準備万端の上で次のグランプリに勝つべく、シオンのチームメイトであるウェスト姉弟の指導の下自ら練習に邁進する。
そして迎えた第2回アイドルタイムグランプリでは、自身の予想を上回るパフォーマンスを見せたゆいに対し、未だに夢を持てていない自分が勝てるか再び思い悩む。
しかしチュッペが摘んできたネコジャラシを見てシオンの言葉を思い出し、再度勝利と夢への思いを固める。その甲斐もあって、最終的にはゆいを下しグランプリを制した。
第24話でのシオンとの柔道対決で敗北した後はシオンのような人物になるという大きな夢を手に入れるが、第28話にて当のシオンに話したところ(彼女がみあとの邂逅を経て未熟さを感じていたとはいえ)未だ嘗ての夢を思い出せていないことを指摘されてしまう。
実はその夢は幼い頃ガァララに奪われていたことが明らかになり、第33話、その「大きな夢」が困った人を助け、皆を幸せにする「ヒーローアイドル」であったことが判明(そしてそれと同時に、「大きな目標を持って物事に取り組んでいないことの裏返し」と考えられていた数々の助っ人活動も、「夢を忘れても見失わなかった彼女の本質」だと明らかになった)。同話にてガァララの塔の所在を突き止め自身の夢を取り戻し、ヒーローアイドルとして突き進むことを宣言した。
夢を取り戻すためにパックを待ち伏せし、身体能力と知略を駆使してガァララの根城の塔を突き止め、ライブを行うことで自分と同じように夢を奪われた人物の夢まで復活させるその姿は、正にヒーローと呼ぶに相応しいものであった。
ちなみにウェスト姉弟とは師弟関係を築いているが、レオナが男性であることを彼女が知っているかは不明(だが、3DS版の「夢オールスターライブ」では、「レオナがダンプリにも通っている」と語っていることから知っている可能性が高い)。
※知らなかった場合のイメージ図
ゆいとのチーム結成は28話であっさりと快諾したが、上述の理由で一度断った第33話を経た後、改めて結成を承諾した。
ゲームではタイム2弾から登場。
彼女の語尾の「っす」もマイキャラのオプションとして追加された。
外見
ミントカラーの短髪に緑色の瞳をし、制服はスポーティーに着こなしている。短めの太眉が特徴的。
プリパラ内では髪と背が伸び、伸びた毛先が黄緑をしたグラデーションヘアになる。
また、プリパラの外内関係なくスパッツを履いている(プリパラ内の普段着も含む)。
楽曲
曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
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あっちゃこっちゃゲーム | 児玉雨子 | michitomo | かずぼーい、michitomo |
サマーナイトEvolution!※ |
※…『プリティーリズム』時代の筐体曲で、アレンジを加えたカバー曲。
余談
にのの声を当てる大地は、妹と揃ってアニメ・ゲーム両方楽しんでいた程のプリパラファンで、今回のオーディションは記念受験のつもりであったらしい。決まった時は泣いて喜び、報告した妹からは激励の言葉を貰ったとか(『アイドルタイムプリパラ 公式ファンブック 2017 SEASON 3』より)。
またにの個人の特徴として、短髪、前述の夢、「にの」という一人称等、全体的にジェンダーフリーな嗜好を持っていることが挙げられる。
毎度のことであるがプリパラは、キャラクターに既存の価値観を押し付けず個人を個性として受け入れている。この辺りは、彼女が性別の枠組みに囚われないドレッシングパフェの妹分であることを裏づける部分と言えるだろう。