概要
超機動大将軍とは、以下の物を指す。
- SD戦国伝シリーズの第7作目としての『超機動大将軍編』
- 後述する大将軍の鎧としての『超機動大将軍』
こちらのピクシブ百科事典では両方について解説する。
作品解説
前作「[[七人の超将軍編」から時は流れ、飛駆鳥大将軍の治世となった時代の天宮(アーク)が舞台。
大将軍の弟でありながらおたずねものとして追われる主人公・號斗丸の旅と、その旅の中で彼と仲間たちの前に立ちはだかる巨大な陰謀との戦いが描かれている。
本作の登場人物の殆どは機動武闘伝Gガンダムに登場するモビルファイターをモチーフとしており、設定的にもGガンダムが世界各国を代表するガンダムファイター同士の戦いであったように、SD戦国伝以外のシリーズ(SDガンダム外伝、SDコマンド戦記、ガンドランダーシリーズ)をモチーフとした、異国出身の武者が多数登場するのも特徴である。
また、「天下人となった兄に追われる弟」「終盤で主人公をかばって命を落とす巨漢の相棒」など、源平合戦後の源義経の逃避行が話のモチーフになっていると思われる部分がある。
登場人物
武者號斗丸(ムシャゴッドマル)
主人公。前作に登場した武威丸(ブイマル)が爆流頑駄無(バクリュウガンダム)に師事し成長を遂げた姿で、幼かった前作とは異なり一人前の武者となった。一人称も「僕」から「俺」に変わっている(漫画版では一度だけ「僕」になっていた)。
国主・飛駆鳥大将軍の弟であるが、おたずねものとして軍から追われている。
旅の道中で出会った仲間たちとともに闘覇五人衆となり、魔星率いる闇の勢力との戦いに身を投じる。
機動武神天鎧王からは天の神具を授かる。魔星との決戦では兄の助言を受け炎水の境地に目覚め、頭部に新たな結晶を装着。二本の刀を合わせた石破天驚剣を手にした。。
最終的には羽荒斗頑駄無(バードガンダム)の助力によって超機動大将軍となり、魔星を倒すも行方知れずとなる。
後のシリーズであるSD頑駄無 武者○伝では新たなる鎧を得、爆王頑駄無(バクオウガンダム)へとパワーアップする。
1998年秋ごろに実施されたコミックボンボン内のBB戦士人気投票およびBB戦士25周年記念の人気投票では1位を取っているほど人気が高い。後者は一貫して1位だったとのこと。
鉄機武者鋼丸(テッキムシャハガネマル)
爆流が作った鉄機武者(一種の生命体である通常の武者とは異なる、完全なからくり武者)第二号で、號斗丸とともに旅する相棒。
第一号の鉄機武者爆心丸からの改良点として、普段は機械とは思えない表情豊かな明るい性格であるが、
激しい怒りによって巨大な金剛鋼丸形態へと変形し、自我を失い暴走してしまう欠点を持つが漫画版では終盤しっかり自我を持っていた。
後にガンダムビルドファイターズトライにおいて、鋼丸の変形システムを取り入れたとされるガンプラが登場する。
輝龍頑駄無(キリュウガンダム)
影舞乱夢(エイブラム)の国主・白龍大帝に仕える蒼龍頑駄無の甥。
手のつけられない暴れん坊であるために白龍大帝から精神修養を命じられ、天宮へ渡ってきた。
號斗丸との対決を経て彼の仲間となる。
コミックワールド(BB戦士のキット説明書に掲載されている漫画)版では、Gガンダムのサイ・サイシーがドモンに対してそうしたように、號斗丸のことを「アニキ」と呼ぶが漫画版は普通に「號斗丸」と呼んでいる。
機動武神天鎧王からは炎の神具を授かり、機動武者大戦では「火炎の輝龍」となった。漫画版「武神輝羅鋼」で再登場している。
武者真紅主(ムシャマックス)
大将軍に憧れて異国から天宮へと渡り、前作に登場した超将軍の一人・鉄斗羅頑駄無のもとで修業した武者。当初は頑駄無軍団の一員として號斗丸を追っていたが、軍の卑劣なやり方に反逆し、號斗丸の仲間となる。
鎧非着用時の旅姿では帽子をかぶっており、西部劇のガンマン風になっている。
彼の出身国は後にSDコマンド戦記の舞台となるマゼラン大陸である。
機動武神天鎧王からは龍の神具を授かり、機動武者大戦では「疾風の真紅主」となった。
武者鷺主(ムシャローズ)
異国出身の武者。旅の途中で遭難、天宮に漂着したところを頑駄無軍団に救われ、その恩義から武者として號斗丸を追っていたが、號斗丸を悪人とすることに疑問を抱いて離反、號斗丸の仲間となる。
彼の出身国はSDガンダム外伝シリーズの舞台であるスダ・ドアカワールドだと言われおり、鎧にも騎士風の意匠が見られるが、スダ・ドアカワールドは戦国伝とは別の次元に存在することから、かつての武者頑駄無真悪参(ムシャガンダムマークスリー)=騎士ガンダムとは逆に次元を越えて天宮へ渡ってきたものと思われる。
機動武神天鎧王からは隼の神具を授かり、機動武者大戦では「密林の鷺主」となった。輝龍同様、漫画版「武神輝羅鋼」で再登場している。
武者冒流刀(ムシャボルト)
異国出身の武者。旅の途中で辿り着いた天宮で御前試合に優勝して武者の称号を授かり、大将軍への恩義から頑駄無軍団の一員として號斗丸を追っていたが、他の仲間たちと同様に彼の仲間となる。
出身はガンドランダーシリーズの舞台であるガンドランド大陸であると言われており、鎧の意匠や流派「ボルトランダー流」という名前からもそのことが伺える。
軽装形態は武蔵坊弁慶風であり、號斗丸との初対決の舞台となった橋も、牛若丸と弁慶が出会った五条大橋を連想させる。
機動武神天鎧王からは光の神具を授かり、機動武者大戦では「巨山の冒流刀」となった。
武零斗頑駄無(ブレードガンダム)
隠密副将軍(烈破)の息子で武零斗忍軍頭領。
二刀流かつ全身に刃を仕込み、飛駆鳥大将軍の迦楼羅鳳凰の影(とてもコンパクト)である影迦楼羅を守護獣として持つ。
なぜか「武」と「飛」の二人が存在するが…
なお、ガンダムシュピーゲルがモチーフにも関わらずキョウジ的役割は飛駆鳥に持っていかれた模様。
羽荒斗頑駄無(バードガンダム)
剣聖副将軍(流星=烈空。七星天剣流の剣聖ガンダムではない)の息子。天空武人の配下の天界武者で、天宮の危機に際し登場した。
烈空のGバードを持たせることでモチーフのウィングガンダムを彷彿とする姿となる。
魔星大将軍(マスターダイショウグン)
本作の黒幕。號斗丸の祖父・轟天頑駄無(ゴウテンガンダム)の弟であり、表向きには副将軍として飛駆鳥に仕えているが、実は兄の功績が忘れ去られていることから大将軍家に恨みを抱き、復讐のために魔界と手を結んでいる。
飛駆鳥を石化させ実権を掌握しており、それを知った號斗丸を抹殺するため討伐の命を下した。
正体が明るみになると、合身して風雲再起となる魔界の使者・三魔将を操り、「魔星大将軍」を(勝手に)名乗り號斗丸との決戦に挑む。
終盤では天鎧王を乗っ取り、覇道大将軍として天宮を闇の力で支配しようとするが、超機動大将軍によって天鎧王との合体を解除され、號斗丸との一騎討ちの末に敗れ去る。
黒幕だがBB戦士25周年の人気投票で6位に入っている。
後発作品【ムシャ戦記~光の変幻編~】にも魔刃頑駄無と共に復活している
機動武神天鎧王(きどうぶじんてんがいおう)
ガウンランド地方の岩山にある巨大な顔面。その実体は天空武人の遺産であり、自らの意思で変形して動き出す巨大な武者だった(言葉を喋らない。ロボットだから)。
闘覇五人衆に神具(金メッキの追加パーツ)を授けたが、烈帝城を守って頑張っている隙を突かれ魔星に吸収されてしまう。
その後のシリーズでは偽者を大量に複製されたり覇道大将軍と同じく魔刃頑駄無の下半身「魔刃冥皇殿」とされたりとかわいそうな扱いを受けている。
超機動大将軍(ちょうきどうだいしょうぐん)
伝説に登場する天空の城の奥深くに眠っていると伝えられている大将軍の鎧。その実体は天空武人の(以下同文)
だがこちらは自衛機能があるものの実は城その物が大将軍の鎧で、天の使い羽荒斗頑駄無によって號斗丸にもたらされ、巨大武者超機動大将軍として魔星を打倒せしめた。
武者號斗丸の必殺技である鳳炎水凰斬を増幅して放つことができる。後の時代には烈龍頑駄無が召喚し、天斬三鳳檄なる技を使用していた(使用後に動力切れを起こし動作停止してしまった)。
また、魔刃頑駄無陣営ではザク風の頭部に変更された「超機動闇将軍」が運用された。
関連作品
七人の超将軍編 前作。本作の主人公の幼少期である武威丸が登場する。
武神輝羅鋼編 次回作。主人公の天零頑駄無は記憶喪失であり、行方不明となった號斗丸と同一人物なのではないかと疑われていたが…。本作から15年経過している。