概要
文字通り、一つの個人および団体のユーザーが、複数のアカウントを所持することである。この行為は特に交流や利益を得るサービスにおいては自作自演や他者と不利となるため禁止される場合が多い。pixivにおいても原則禁止とされている。
詳細
通販サイト、SNSサイトなどの登録制の各種サービス、あるいはwikiやブログ、ホームページなどではアカウントの登録が必須、あるいはアカウントを取得し、個人情報を登録することにより様々な恩恵が受けられる場合があり、こうしたサービスにおいては、規約やガイドラインによって様々ではあるが、少なくないサイトにおいて複数のアカウントを所持する行為は禁止されている。
禁止理由
これは、ポイント制の通販サイトなどで各種サービスを享受するユーザー間の不公平感をなくすための措置、あるいはサービスの限度を超えた利用を回避する、あるいは過去アカウント停止されたユーザーの登録や別アカウントでの活動を防ぐことが目的であるが、多くは自作自演や荒らし行為など、悪用目的での取得を制限する意図で行われている一方、身元隠しのために適当に取得したフリーメールアドレスを大量に利用するユーザーの存在や、IP等を偽装するなど、同一ユーザーかどうかを瞬時に見分けることは難しいこともあり、アカウントの不正利用を完全に防止するまでには至らないのが現状である。
禁止されない場合
規約やガイドライン等でこの行為が特に禁止されてはいない場合であっても、場所によってはアカウントの複数所持自体がいい目で見られない場合もあり、またプレイヤー間の交流のなく、サーバ等のリソースに余裕のあるゲームなどの場合「登録者の人数が実績となる」ため、大目に見られる場合もある。この辺りはサイトによって方針が異なる場合があるため、利用の際は規約等の熟読やユーザーの傾向を読むことが必要となる。また、それぞれ別のサービスのアカウントだったものがサービスの譲渡や統合などの理由により同一サービスのアカウントとなった場合も存在し、これらは禁止に該当しないものの、アカウントの統合や制限等がかかる場合がある。
pixivにおける複数アカウント所持
pixivにおいては、原則として「1ユーザーにつき1アカウント」であり、複数アカウントを所持することは過去に利用規約にて禁じられていた。
第13条 禁止行為
複数のIDを取得する行為。但し、第10条において特に認めた場合を除く。
その後態度を改め現在では、アカウントの複数所持そのものは規約の範囲内において認められている。
第10条
アカウントの保有. ユーザーは1人につき1つのアカウントを保有するものとします。
但し、作品や名義による使い分けなど、本サービス及び関連サービスでの活動に必要性がある場合においては、その他の利用規約に反しない範囲において複数アカウントの保有を認めるものとします。
これが認められた理由としては「健全な作品とR-18やR-18Gなどの使い分けがしたい」ということや「一つの組織において別々のアカウントを運営したい」という要望があったものと思われる。
ピクシブ百科事典
なお、同一のアカウントを用いるピクシブ百科事典においては利用規約において例外規定が全く別の条文にリンクするため、複数のアカウントを用いた活動が禁止されていると解釈される。
第9条 禁止行為
(11)複数のIDを取得する行為。但し、第10条において特に認めた場合を除く。
第10条 サービスの変更等
当運営元は、事前の予告なくして、本サービスをいつでも任意の理由で追加、変更、中断、終了することができます。
これにより過去アカウント停止されたユーザーが新規アカウントを用い活動していると疑われる場合規約違反として通報すればよいといわれる。
ところが
もちろん、これは規約の文面通り、必要性があって初めて認められることであり、それらのアカウントでプロパガンダを行ったり、いやがらせや自作自演などの悪用目的での取得は別の規約に抵触するため論外であることは言うまでもない。逆を言えば、規約を守ってきちんとまっとうな形で利用する、例えば作品の投稿傾向、例えば全年齢向けとそうでないもの、CGと手書きなど、で別名義で発表しアカウントを使い分けする行為や、交流専用のアカウント、特定のサービスを使うためのアカウント、あるいはPCとスマートフォン、といった端末での使い分けなど、他の利用規約に反しない限り規約上では認められるため、「アカウントを使い分けたいけど不正利用にならないのか」と疑問に思っている方はひとまずは安心してよい。
ただし複数のアカウントで同一の行動をとることは禁止されるうえ、これもpixiv運営のさじ加減で変わると思われる。
ピクシブ百科事典に関しては複数アカウントでの活動自体アウトであるため、注意していただきたい。