概要
STARWARSシリーズのほぼ全作品に登場している同作の代表的キャラクターで、ジェダイ評議会の長老である。
グランド・マスターと呼ばれる銀河唯一の称号を持つジェダイ・マスターであり、銀河最強の剣士。800歳以上の高齢になった時点でもシスの暗黒卿ダース・シディアスとほぼ互角に戦う等、ライトセーバーやフォースといったジェダイの技巧において最強と言われる存在である。
ダース・ベイダーやR2-D2らと並び、高い知名度と人気を誇る。
人物
種族
不明。緑色の肌をした三本指の小柄なヒューマノイドである。
同じ種族でヨーダよりも若い女性ジェダイ・マスターのヤドルが一時期ジェダイ評議会に在籍したが、こちらでも種族名は明かされていない。
来歴
新3部作
ヤヴィンの戦いの896年前にとある辺境の惑星に生まれたこと以外、詳細な経歴は不明。
輝かしい戦歴が認められジェダイ・マスターの称号を獲得、その後何世紀にもわたり多くのジェダイを指導していく。
やがて勃発するクローン大戦では他のジェダイと同様に将軍として従軍し、クローントルーパーを率いて戦う。
ウーキーの母星キャッシークで任務にあたっている際にオーダー66が発令され、彼を殺そうとしたクローン・コマンダー・グリーの首を切り落とす。そしてチューバッカらの助けを借りてウーキーの手作りの脱出ポッドでキャッシークを脱出し、ベイル・オーガナ議員、オビ=ワン・ケノービと合流し、ジェダイの虐殺を止めるため首都惑星コルサントへ向かう。
ジェダイ聖堂でアナキン・スカイウォーカーがダークサイド(暗黒面)に堕落したことを知ると、オビ=ワンにアナキンを倒すよう命じ、自分はシスの暗黒卿ダース・シディアスであるパルパティーン元老院議長改め銀河皇帝の暗殺に向かう。しかし暗殺は失敗に終わり、自身の強大なライトサイド(光明面)のフォースを隠すため、ダークサイドのフォースが集中する沼の惑星ダゴバに身を隠すこととなった。そしてこの隠遁生活の間、かつての弟子であり、フォースの冥界で生きるフォースを修めたクワイ=ガン・ジンの弟子となり、生きるフォースを学んだ。
旧3部作
ヤヴィンの戦いの後、オビ=ワンの霊体に導かれたルーク・スカイウォーカーを試し、ジェダイの訓練を行う。そして訓練を終えたルークに看取られ、900年もの長きにわたる生涯を終え、フォースと一体になったのである。
ルークの属する反乱軍が帝国軍を打ち破った際には、祝勝会の会場にアナキン、オビ=ワンと共に現れ、3人並んで笑顔で彼を見守っていた。
弟子
旧共和国末期には、「ベア・クラン」と呼ばれるジェダイ・アプレンティスの子供たちのクラスの指導をしていた。
その他にも過去に多くのジェダイを指導し、ドゥークー伯爵、キ=アディ=ムンディ、オポー・ランシセス、シン・ドローリグなど著名なジェダイを多く育て上げている。
また、クワイ=ガンの弟子であるオビ=ワンに関しても任務で行き詰まった際に助言を行うなどしており、正式な師匠ではないが、後にオビ=ワンの霊体がルークをヨーダの元へ導いた際にも、彼のことを「私の師だ」と語っている。
戦闘スタイル
小柄な身体をカバーするアクロバティックな動きをする、フォーム4”アタロ”というライトセーバーのフォームの使い手。一応"ジュヨー"を含む7つのフォーム全てをマスターしているが、先述のとおり体が小さすぎるため、実践では使いこなせない。
銀河最強の剣士と名高いが、クローン大戦の勃発までかなりの長期にわたりライトセーバーを戦いに用いたことはなかった。武力によらず紛争を解決する術を心得ていたからである。
フォースもずば抜けて強く、病で衰弱した状態にも関わらず、沼に嵌ったXウイングを容易く持ち上げるほど。また、作中で唯一フォース・ライトニングを吸収したり、素手で相手に跳ね返したりできる。
思想
旧共和国末期にはフォースのライトサイドを重視していた。
そのため、光明面の力である予知や未来について考えることを強調して指導していた。しかし、ジェダイ騎士団がシスによって壊滅し、隠遁生活に入ってからはフォースの別の面を学んだクワイ=ガンに師事し、生きるフォースを重視するようになる。
生きるフォースとはつまり、現在のありのままの姿ということである。
こうして、新3部作では未来を重視し、旧3部作では現在を重視するように思想が変化したのである。また、現状に合わせて制度を柔軟に変化させて生き残ったシスに対し、ジェダイは現状を見ずに教義や組織としての制度を硬直化させてしまった事がシディアスへの敗因になったと感じた事も現在を重視するようになった理由にあると思われる。それもあってか、ルークにはかつてのジェダイ騎士団の制度については殆ど教えず、彼が時代に合わせた騎士団の在り方を模索するように指導した。
生きるフォースを学んだことにより死後その肉体は消滅し、霊体はフォースの中にとどまった(意識を永遠にフォースの中にとどめることは自然の摂理に反することであり、オビ=ワンの霊体のようにある程度の期間ルークらを見守った後、完全にフォースの中に溶け込んだと思われる)。
嗜好
食べ物の嗜好は多くの種族のそれとはかけ離れており、彼が好むシチューはジェダイ聖堂の給仕ドロイドがゴミだと判断して執拗に捨てたがるほどのもの。ルークもヨーダが用意した根草のシチューを何とも言えない様子で口にしていた。
一方、ヨーダ自身がルークの非常食を口にした際、「よくこんなものが食えるな」と発言し不快感を示している。しかしこれが本心なのか、あくまで道化になりきる上での演技だったのかは不明。
レジェンズ(非正史)
出自・来歴
自分がフォース感知者であると知らないままに人間の友人とともに旧式の宇宙船でコアワールドに向かうが、巨大な小惑星に衝突して宇宙をさまよう。ようやく見つけた沼の惑星に不時着し、そこでハイサルリアンのジェダイ・マスター、ヌカタ・デル・ゴーモに見出されジェダイの訓練を受ける。そしてヨーダとその友人がジェダイになった後、彼らの救難信号を受信した銀河共和国の宇宙船により救助され、コルサントへ連れて行かれた。
それを機に、ジェダイ・マスターへの道を歩むこととなる。
師
ハイサルリアンのジェダイ・マスター、ヌカタ・デル・ゴーモ。
弟子
著名な弟子としてドゥークー等以外にも、イクリット、ラム・コータなど個性的なジェダイが存在する。
ドゥークーの正当な師はサーム・セルリアンだが、ヨーダはライトセーバーの技術等をドゥークーに指導している。
アイテム
彼が常に携えている杖はギマーという植物で、単に杖として使うほかこれを齧ることで瞑想に集中できる効果がある。
キャラクター制作
旧3部作のヨーダはパペット操作による演出が行われた。
パペットの操演・声の出演ともにフランク・オズ氏が担当。もともと、ヨーダの声優として多くの候補がオーディションを受けたが、「極めて個性的な声ながら、彼以上にヨーダの本質を捉えている人はいなかった」という理由から、最終的にヨーダ役に抜擢された。
オズ氏は新3部作でも、引き続きヨーダを演じている。
ヨーダの眼は、かの有名なアルベルト・アインシュタイン博士をモチーフにしている。
新3部作ではヨーダもフルCGとなり、旧3部作では見られなかった派手なアクションを披露している。なお、「ファントム・メナス」では旧3部作と同様パペットが使用されていたが、ブルーレイ版でCGに置き換えられている。
日本語吹き替え
なお、ジョージ・ルーカス監督から「ナガイは英語は話せるのか?」と、出演を打診されたというエピソードが残っている。