私を殺さないでください。願うのは、それだけです。
プロフィール
概要
『Fate/GrandOrder』に登場するキャスターのサーヴァント。 レアリティは☆5。
メインシナリオでは、1.5部「伝承地底世界アガルタ」にてとある陣営の軍師として登場する。
人物
ランプと巻物を携え、口元をフェイスベールで隠した女性のサーヴァント。
その豊満な肉体を惜しげもなく誇示するかのような衣装に目がいきがちだが、性格は極めて臆病で何よりも『死ぬこと』を恐れている。そのためか、マスターへの態度もどこかよそよそしい。
そういった性格なので、死んでしまう要因が限りなく多い『戦争』という状況には極めて不向きと本人の口からも語られている。
上記の性格および真名から、何故攻撃宝具を持ってきたんだと、多くのプレイヤーから突っ込まれる。
2017年水着イベントにおいて、初めてFGOイベントに登場。
メジェド様(?)と共に、なし崩し的にレースに参加する事に。
(真名等ネタバレ要素を含む為、イベント内での言動等の詳細は当該記事では割愛)
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | E | D | E | C | EX | EX |
元々戦う英霊ではないので魔力を除く戦闘関係のステータスは軒並みEランク。
だが、戦場ではないとはいえ、いつ殺されてもおかしくない立場にいながら持ち前の才能もあって生き延びて見せたことからその幸運と、彼女の技術が昇華された宝具は評価規格外(EX)となっている。
保有スキル
スキル
陣地作成(A++) | クラススキル。魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。このランクでは恐らく『大神殿』を超える陣地を作成可能。 |
---|---|
語り手(EX) | 物語や伝説をいかに上手に口で語れるかを示すスキル。書物に物語を書き記すような技術とはまったく別の、聞き手の気分や精神状態も加味して適切な語り口を選ぶ、即興性に特化した物語伝達能力。おそらく落語家のような英霊も持っている。ゲーム中では自身のアーツ性能を向上させ、敵単体のチャージを1減少させる効果。 |
生存の閨(A+) | 詳細不明。ゲーム中では敵全体の男性に魅了を確率で付与し、自身の防御力をアップさせる。 |
対英雄(A)) | 彼女のこのスキルは「対王」に限定されている。それゆえにAランクを得ている。彼女の場合、特に「王と名がつく存在に対する生存力」を示すものとなっており、王の機嫌、性格、能力、主義、体調などを把握し、あらゆる手練手管を用いることで、どれだけ気紛れな王相手であっても、少なくとも殺されることはないように立ち回る事が出来る。英雄を相手にした際、そのパラメーターをダウンさせる。ゲーム中では自身にガッツを付与し、「王」特性の敵単体の攻撃力をダウンさせる。 |
宝具
???(???)
ランク:EX
種別:対王宝具
レンジ:
最大捕捉:
由来:
それほどまでにおっしゃるのならば、仕方ありません。ほんの一部ですが……お見せしましょう。
宝具断片展開──今宵は、ここまで。……ふふ。
詳細不明。FGOでのゲーム上の効果は自身の宝具威力をアップ(1ターン)&敵全体に強力な〔王〕特攻攻撃【オーバーチャージで特攻威力アップ】。強化クエストをクリアすると敵全体の弱体耐性大ダウン(一回・3ターン)が追加される。
自身の内に内包される「幾千もの??を更に組み合わせて構成された数多の??」、そのうちの欠片を幾つか具現化する。
数多の??のうちいくつかの断片でしかなく、それら全てを完全展開したときに何が起こるのかは想像困難。
千夜一夜物語(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)
‐ランク:EX
‐種別:対王宝具
「求めたのは次の夜。そしてまた……次の夜。これは私の言の葉が紡いだ、終わりなき願いの物語。『千夜一夜物語(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)』──今宵は、ここまで。……ふふ」
由来から、王属性特攻を持つ。
厳密にはそうでなくとも、類する存在であれば、彼女の中では「王」と見做されている場合がある。
これは「彼女の語る物語」という固有結界である。
世界が信じるほどの圧倒的な存在感・現実感で語る事により、その「物語」を具現化させる。
千夜一夜物語内の登場人物や、道具や、精霊などを召喚する形となる。
本来の(歴史的には正当な千夜一夜物語には存在せず、後世の創作・吸収されたとされるアラジン・アリババなどのエピソードも、英霊としての彼女の生存には有用なので使用できる。重要なのは正しさではない。王が面白がるかどうかだ。
物語(宝具)の最後は当然、こう締めくくられる。
「―――という、お話だったのです」
ゲーム中での性能
2016年の最後の登場から半年以上間を置いて追加された星5の恒常サーヴァントで、HP偏重型のキャスター。その多さは実装時点で実装済みの全サーヴァント中2位に食い込むほど高い。
反面ATKは悲しいまでに低く、今まで最下位だったジャンヌ・ダルクを抜いてワーストとなっている。また、キャスタークラスの補正で攻撃力は更に下がるので、実数値は更に低くなる。
スキルは自身の生存力に特化したものが多く、HPの多さも相まってかなりしぶとい。
また、対『王』対しての宝具特攻、攻撃力ダウンスキルをもっており、特攻、攻撃力ダウンの倍率はかなり高い。王属性を持つサーヴァントやエネミーは多く、そこそこ汎用性がある。
スキル「対英雄」は王属性に対して攻撃力ダウンさせるスキルだが、効果時間が1ターンと短いかわりに最大で50%と非常に高い倍率を誇る。自身の防御力を上げる「生存の閨」と相性が良く、ここぞというときにマシュなどの全体防御力アップスキルと併用して使えば味方と共にダメージ100%カットも可能である。
宝具による対『王』特攻宝具倍率はOC1の時点で200%と極めて高く、OC5では脅威の300%に到達する。OC1の時点で200%の特攻というのは強力な『毒』特攻を持つロビンフッドと同等の高倍率であり、単純な宝具特攻倍率だけで言えばこれを超える倍率はエウリュアレしか存在しない。王特攻が刺さるのならば星5サーヴァント最低ATKから一転、全体宝具キャスター最高クラスの宝具火力を手に入れることとなる。
さらに、1200万DL記念キャンペーンにて行われたサーヴァント強化クエスト第八弾で強化クエストが実装され、宝具威力が上がったほか、敵全体の弱体耐性大ダウン(一回・3ターン)が追加された。ダウン率は50%と高く、なおかつ成功率が500%であり、相手が弱体無効状態でない限り確実に付与される仕様となっている。敵全体に高倍率かつ確定で決まる弱体耐性ダウンは貴重であり、自身のデバフを安定して入れられるようになり、また孔明をはじめとした複数のデバフを持つサーヴァントのサポートができるようになった。効果が1回しか発動しないのが欠点だが、後述のNP効率により3ターン以内に宝具を連射できることが可能であり、何度も弱体耐性ダウンを付与することができる。ただし、強化クエスト解禁は真名解放後であることに注意。
カード構成はArts3枚+Arts宝具という典型的なキャスター型で、高ランクの陣地作成もあってArts性能は優秀。更に通常攻撃、宝具共にヒット数が多い。 そのため、モーツァルトや術ギル、カエサルなどのバフスキルを重ねれば多くののNPやクリティカルスターを獲得できる。宝具+アーツ+アーツのブレイブチェインでクリティカルが出ればそれだけで100以上のNPを貯め、次のターンに再び宝具を打つことも可能である。
運用方法としては、基本は「デバフを撒きつつAチェイン等で溜めた宝具で時々火力支援もするサブアタッカー」のようなポジションになり、キャスターの代表格である孔明やマーリンのようなサポーターと異なり、火力面では自分はサポートを積極的にせず、逆に他のサーヴァントから支援を受けて攻撃する運用になっている。宝具強化後はデバフ持ちサーヴァントのサポートという役割を持ち、他のサーヴァントとの組み合わせの選択肢が大幅に増える。
弱点は低いATKに加えて対『王』と持続特化という、今までのどのサーヴァントとも異なる異質過ぎる性能。
対『王』に特化したスキルと宝具をもっているが、逆に言えば王属性がない敵に対して汎用性が低く、王属性を持つ敵やサーヴァントが仮想敵であるアサシンクラスにいるのは2018年2月時点で6体しかいないため、性能を生かしにくい。更に言えば対男性の魅了スキルを持っているが、アサシンクラスで男性で王属性と限定すればなんと候補は0人になってしまう。ちなみに、キングハサンに王属性は無い。
裏を返せば敵が王属性さえ持っていればキャスターとクラス相性の無関係な三大騎士クラスのサーヴァントにまで叛逆出来る王キラーと言える。
総評すると彼女は強力な攻撃力ダウンと宝具によって王属性を持つ相手に対して優位に立てるサーヴァントであるが、王以外が敵であると途端に役割を失ってしまう極端なサーヴァントである良くも悪くも対『王』特化型サーヴァント。
王に対して優位である反面、王以外にはAが三枚であることとチャージダウンと男性限定の魅了しかパーティに貢献する要素が無くなり、他の星4キャスターと実質ATKが殆ど変わらない星5ワーストのATKが祟って、運用用途がはっきりしている他の全体高レアキャスターの代わりに編成する利点が無くなってしまうという致命的な弱点を持ち合わせている。強化クエスト後はデバフサポートによるパーティの貢献度は上がるものの、やはり王属性を持つ相手に運用していきたい。
下記のappbankの記事も参考にしていただきたい。
【FGO攻略】不夜城のキャスター性能評価。王相手なら単体宝具レベルのダメージが出せる語り手
余談
褐色肌で衣装の紐が体に食い込んでいるため、その見た目から一部ユーザーにはハムと呼ばれている。霊基再臨で布地が少なくなると、その様子がより顕著になる。
(ただし、この呼称は蔑称としての意味合いが強いので、使用する場合はTPOを弁えた方がいいだろう)
他には「不夜キャス」「不夜術」といったアダ名が使われている。
初めてその姿を現したのは第1.5部「Epic of Remnant」のPV(YouTubeのTYPE-MOON MOVIE公式チャンネルで閲覧可能)。その後も第1.5部のメインビジュアルの一角を担っている。
後に2017年5月上旬に行われたマチ★アソビにて「不夜城のキャスター」と言う名前とカードイラストが公開された。
中の人が中の人なだけに「17歳のキャスター」などというアダ名も(ついでに言うと、中の人は、伝承地底世界アガルタのCMナレーションも担当している)。
2017年の水着イベントで登場した時は、不夜城を知らないプレイヤーに配慮してか、
「語り部のキャスター」という仮称が用いられていた。
『EoR』キービジュアルサーヴァントとしては唯一の恒常追加というだけあってかガチャ爆死ネタの一つとして彼女がやり玉に挙げられるという悲しい現状を抱えている。
対王以外だとライバルが星4を通り越して星3+性能があまりに対王に特化しすぎている+序盤だと再臨の素材がどうしようもないレベルに重い+̟アガルタをプレイするまで真名解放されないため、1部では強化クエストが解禁できない+序盤は敵に弱点である騎が非常に多い為、非常に扱い辛いサーヴァントであると言うのは間違いないのだが。
関連イラスト
関連項目
Fate/GrandOrder キャスター(Fate) サーヴァント