大怪獣バラン
だいかいじゅうばらん
概要
アメリカのテレビの企画として始まり、映画になった。
作品自体は秘境探索ものと王道怪獣映画を足したようなシンプルな内容。
カラー映画の『空の大怪獣ラドン』より後になる1958年公開作品なのにモノクロである。(というのも、本来大怪獣バランは元々連続テレビドラマとしての公開を予定していたらしく、モノクロ作品なのはその名残。)そのため主役怪獣バランの体色が不確定で、宣伝ポスターでは深い緑色、後の『怪獣総進撃』における飛び人形は茶色で描かれている。
「東洋のチベット」と(作中で)称される、東北地方の北上川の上流にある秘境、岩屋部落において婆羅蛇魏山神として神格化されている中生代の大怪獣。学名は〔バラノポーダ〕。
水陸両用、ゴジラとラドンの中間のようなデザインで、さらにはムササビ状の膜を拡げて滑空することができる。
身体データは資料によってまちまち。
飛び道具みたいな特殊能力を持ち合わせておらず、発光する物を飲み込むという習性を利用されて爆弾を飲み込み、その爆弾で退治されてしまったという汚名があるのでパッとしない面はある。背びれには毒を持っているらしいが。
客演
『怪獣総進撃』では幼体(公式設定かは不明)として顔見せ程度に登場。
『ゴジラ対ガイガン』(1972年公開)、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』(2001年公開)で復活の機会があったが大人の都合でオミットされている。これ関連のイラストでは、白く神々しい個体になっている。
『怪獣黙示録』では複数の個体が登場。限定的な飛行能力を持つため脅威度の高い怪獣と見なされている。
1体目はアメリカもしくはその同盟国によって駆除された。
2体目は2030年にバラゴン・アンギラスと共にロサンゼルスを襲撃し、脅威度の高さから真っ先に攻撃対象にされて集中砲火を受ける。だが実際は怪獣さえ恐れる脅威から逃げていただけで人類側の攻撃から逃げようと飛び立つがその脅威が放ったと思われる青白い光線に体を貫かれて死亡する。