株式会社音楽館の「向谷実」氏が作曲した発車メロディ。1駅1駅をつなげて聴くと1曲になる仕掛けがある。
概要
京都の出町柳駅から大阪の淀屋橋駅へ下っていく特急を表現するため、現代風なリズムアレンジを伴ったアーバンな感じに仕上げられている。
始発の出町柳駅はCキーでスタートし、次の三条駅ではE♭キーに上がって、丹波橋駅では地上に出たためメロディがメジャーに転調してCキーで奏でられ、次の中書島は距離が短いためメロディは大して変わらずAキーで最後はD調になる。中書島駅のメロディの終わりがD調で上がるようになっているのは次の樟葉駅まで距離が長く意味深であることを意識している。次の樟葉駅のメロディはその先の区間がアグレッシブになるという意味で、「第1弾ロケット点火!」的に奏でられている。その俗称として「突撃~♪突撃~♪」と歌詞を入れるファンも存在する。枚方市駅のメロディは高速運転をすることが意識され、メロディが滞留して盛り上がっていることを助長すしている。枚方市駅ではメロディラインが上がっていくことで「何かあるんじゃない?」という雰囲気を醸し出している。次の京橋駅ではキーが半音上がり、メロディの冒頭はここまで一生懸命走ってきたという感じを表現しており、メロディラインの最後の部分が「タッタターン♪」で「残りはあと1駅だ!」ということが強調されている。そこでドミナント系のハーモニーが入り、次に主和音に戻ることで着地しようという表現がなされている。最後の天満橋駅はAキーで、最後はCキーで完全終止形という形で終わる。
アレンジバージョンではロック風にアレンジされ、大阪という都会へ向かって走る京阪特急のかっこよさを表現している。前半は制限速度と高速走行の繰り返しを表現され、後半は速弾きのギターソロが入り、複々線区間に入って110km/h走行を満喫できるような表現がなされている。
このメロディが流れる駅
出町柳駅⇒三条駅⇒丹波橋駅⇒中書島駅⇒樟葉駅⇒枚方市駅⇒京橋駅⇒天満橋駅
2017年7月までは、出町柳駅において快速特急『洛楽』で運転される場合は、出町柳からのアレンジが流れた。8月からは向谷氏作曲の快速特急「洛楽」用発車メロディ「HANAYAKA」が出町柳、三条、京橋、天満橋の各駅で流れる。