概要
東京都文京区にある東京メトロ丸ノ内線(M21)と都営大江戸線(E08)の停車駅。
正式な乗換駅ではあるが、二つの駅は地下通路で繋がれておらず路地を回り込んだ離れた位置にあるため、乗換には一度駅の外に出る必要がある。
さらに丸ノ内線のホームはB1F、大江戸線はB3Fと高低も激しいため両駅の壁には乗り間違い防止にどちらの管轄の鉄道駅かハッキリと示された注意書きがされている。
丸ノ内線の駅舎はビルの間の路地のような場所に位置し、あたかも屋外ホール会場のような独特のデザインをしている。改札口は地上。
ホームこそ地下にあるが、池袋方面行きは白山通り付近から高度が徐々に上がっていき、最後は高架橋を渡って後楽園駅に到達する。
一方都営大江戸線の方は丸ノ内線駅舎から最も近い3番出口がビルの外側にあり、上述通り深層にホームが位置している。駅構内が狭く急な坂が続くためエスカレーターがあるとは言えど実際に乗り降りする分にはかなりきつい。
東京大学に一番近いのは4番出口だが、狭い路地にあるので注意。
このような微妙に乗換が不便な場所に二つの駅舎が位置しているのには丸ノ内線開通が1954年なのに対し、大江戸線開通が比較的最近の2000年という長いブランクがあった事が大きい。
比較的新しい大江戸線がB3Fという深い場所にホームがあるのも途中でB2Fを走行する千代田線の湯島駅が干渉するためである(相互乗り入れは残念ながら行われていない)。
ちなみに隣駅の後楽園駅と春日駅は地下通路で繋がっている。隣の同名ですらない駅は繋がっているとはなんたる皮肉だろうか。
ただし高低差は2F〜B4Fとさらに激しくなる。
駅名こそ本郷三丁目だが、肝心の三丁目には大江戸線のホームのごく一部と5番出口がかすっているぐらいでしかない。 しかしこちらは5番出口が最も駅舎らしいデザインをしているためまだマシな方。
丸ノ内線に至っては駅舎・ホーム共に住所が本郷二丁目で三丁目ですらない。どうしてこうなったかについては元々この場所が1965年の行政区画変更まで三丁目で登録されていたため。
それでも上述通り2000年まではその大江戸線の駅すら存在しなかったことを考えれば実に35年近くもの間駅名が三丁目なのに三丁目にかすってすらいなかった矛盾に満ちた謎駅だったという事になる。
駅構造
東京メトロ
B1Fにある二面二線相対式ホーム。改札は地上にあり、出てすぐの向かい側にローソンがある。
東京都交通局
B3Fにある一面二線ホーム。
利用状況
近況
東京メトロ
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗降人員は57,024人である。
都営地下鉄
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗降人員は21,554人である。
利用状況比較表
事業者名 | 東京メトロ | 都営地下鉄 |
---|---|---|
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 51,424人 | 18,740人 |
2009年(平成21年)度 | 50,897人 | 18,641人 |
2010年(平成22年)度 | 49,765人 | 18,474人 |
2011年(平成23年)度 | 47,819人 | 17,685人 |
2012年(平成24年)度 | 48,958人 | 18,183人 |
2013年(平成25年)度 | 50,454人 | 18,820人 |
2014年(平成26年)度 | 51,404人 | 19,282人 |
2015年(平成27年)度 | 53,702人 | 20,245人 |
2016年(平成28年)度 | 55,848人 | 20,914人 |
2017年(平成29年)度 | 57,024人 | 21,554人 |
停車駅
東京メトロ丸ノ内線
都営大江戸線
春日駅(文京シビックセンター前)- 本郷三丁目駅 - 上野御徒町駅