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ALICEの編集履歴

2018-08-22 10:27:45 バージョン

ALICE

ありす

雑誌・プラモデル企画『ガンダムセンチネル』の登場キャラクター。モビルスーツ『Sガンダム』に搭載された演算装置およびその装置上に実装されたAI人格である。

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概要

「ALICE」は、ガンダムセンチネルの主役機であるモビルスーツ・Sガンダムに試験的に搭載された演算装置の名称であり、その名称は「発展型論理・非論理認識装置」のスペルを短縮したものである。

モビルスーツの完全自動化(無人兵器化)を目的として開発された経緯から、自己判断・機体の自律操縦機能を有する人工知能(AI)であり、劇中ではそのAIの“人格”をも同時に指していた。

RX-78ガンダムに搭載された、高性能光コンピュータ(光集積回路を用いた高度量子コンピュータ)の上位モデルである『教育型コンピュータ』を更に発展させた、量子コンピュータ系列の最上位モデルと言える。このため人間だけが有する、『時に不合理さを伴った思考・行動』を学習し、“理解”しようとする特性を持ち、本学習が完了した暁には、設計者(リョウ・ルーツの母親)が目指した、MSの完全自律稼働用AIとして完成するとされている。


教育役には『「父」であり同時に「恋人」でもある不条理な男』が適切とされ、その条件に適うパイロットとして選ばれたのが本編の主人公リョウ・ルーツであった。

人工かつ実体なき存在ではあるが、戦場に生きる男たちを描いた『ガンダムセンチネル』本編に於いて、唯一の“女性キャラ”であり、ヒロイン的な描かれ方をしているようにも見える。


なお、フォトストーリーパートをノベル化した単行本には『ALICEの懺悔』という副題が添えられた。


MS戦におけるAIの活用

結論から言ってしまえば、根本的に不可能である

MSは戦闘機戦車の機能を有すると同時に、歩兵の役割も果たさなければならない

つまり、敵軍(敵兵)の行動によってリアルタイムで対応を変更し、自軍にとって最も有利な条件で戦闘目的を達成しなければならないのである。


例えば、敵基地の制圧作戦であれば、敵兵の士気が下がっている/敵指揮系統が乱れているならば、降伏・投降の「説得」を試みて(占領する)基地の被害を最小とせねばならず、逆に敵軍が自爆を目論んでいたらなばその意図を「見抜いて」、可能な限り多くの味方機へと通達しながら自機も脱出しなければならない(当然ながら、全ての味方機に通達できる場合などありえないため、優先順位を「判断する」必要も生じる)。


機動戦士Ζガンダムに於けるジャブロー降下作戦での、カミーユ・ビダンの行動を順序化すると、

  • ①フライングアーマーを装備して大気圏突入に備える。
  • ②突入妨害に入ったティターンズ部隊から、可能な限りの味方機を防衛する(フライングアーマーの機動力を鑑みての役割)。
  • ③敵機との交戦を継続しつつも、大気摩擦を考慮した限界高度を想定し、自機の安全を確保する。
  • ④降下成功した味方機の状態と自機の位置(ポジション)を確認しつつ、対空砲火を回避しながら、高高度からの着陸を成功させる。
  • ⑤ジャブロー地上部隊を撃墜しつつ、基地内への潜入口を捜索する(味方部隊同伴)。
  • ⑥基地である鍾乳洞の地形を活かし、遮蔽物を最大限に利用しながら、中枢を目指す。
  • ⑦途中で入手した情報から、何処かに幽閉されているレコア・ロンドの捜索、救出を作戦目的に追加する。
  • ⑧救出したレコアのジャブロー基地自爆作戦の情報から、自機および自軍の脱出経路を考案しつつ、可能な限り基地から遠くへ離脱する。

上記のように何度も変化する状況の中、何十機と居る味方との連携、自機の残弾・推進剤量、そして同じく遮蔽物を最大限に利用して仕掛けてくる敵機からの攻撃を回避・迎撃しながら、『作戦目標』を達成しなければならない。

加えてAIは、『視覚』を有していないため、レーダー索敵から得られる信号情報をメインとして敵味方を判断し、長距離無線による指令変更を受けなければならないが、ミノフスキー粒子が散布された戦場では、無線と広域レーダーが使用不可能となるため、原則全てを自己判断しなければならない上、敵はダミーバルーンや情報撹乱も併用してくるのである。


このような状況であれば、AIを騙す手段などはいくらでも存在する


ペズンの叛乱においてALICEが自己起動し、自律行動によってその役目を果たしたのは主に月面決戦におけるガンダムMk-Ⅴとの一騎打ち、および成層圏でのゾディ・アックおよび敵シャトルの撃墜――すなわち、障害物がゼロの戦場で、敵味方の入り乱れが全くない状況のみであった。

以上の戦果を鑑みた場合、例えALICEが完成に至っていたとしても、戦場からパイロットが完全に居なくなる状況までは程遠かったと思われる。


なお、逆に言えばミノフスキー粒子さえ無ければ新機動戦記ガンダムW』に登場したモビルドール・システムのように、超遠距離に設置した指令室から、広域レーダーによる戦域探知(敵機の行動把握)と無線による戦闘行動指示を用いることで、パイロット非搭乗の兵器を運用するのは難しい事ではない


余談

『アリスの懺悔』発売当時、ストーリー担当から「オカマキャラである」と明かされた。

ので。

今でいう男の娘キャラのAIであると言える。

すなわち、時代の先をいってらっしゃる。

さすがセンチネル。


また、モデルグラフィックス連載当時、カトキハジメ氏による擬人化イラストも描かれた。(単行本未収録)


ゲームなどでは朴璐美が声を担当している。


小説原文では『彼女』が発現する際には太字のゴシック体で、

ALICEALICEALICEALICEALICEALICEALICEALICEALICE

このように、上下が『ALICE』の繰り返しによって区切られるのが特徴。

「GジェネレーションZERO」でも再現されていたが、同シリーズ「F」では文字数の都合のためか省略されてしまった。

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関連項目

ガンダムセンチネル リョウ・ルーツ Sガンダム

AI モビルドール ハロロ

アリス

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