「誰が相手だろうが一歩も引く気はねぇよ。
相撲の神様? んなもんワシがぶん投げてやるわ!」
「何を笑っていやがる」
「相撲が好きだから、ワシはここにいる!」
プロフィール
CV | 阿部敦/江口拓也(VOMIC) |
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身長 | 152㎝(背伸びして160㎝)→157cm(第二部) |
体重 | 約79㎏ |
誕生日 | 11月29日 |
血液型 | O型 |
相撲 | 四つ相撲 |
所属 | 大太刀高校1年→柴木山部屋 |
国宝名 | 鬼丸国綱 |
四股名 | 鬼丸国綱 |
相 | 修羅の相、鬼炎万丈の相、修羅の相・無道 |
技 | 右下手投げ・鬼車、鬼車・破型、鬼車・絡手、下手捻り・鬼嵐、鬼嵐・払手、鬼嵐・諸手、下手櫓投げ・鬼楼(おにのたかどの)、投げと捻りの合わせ・百鬼薙ぎ、逆・百鬼薙ぎ、百鬼薙ぎ・破型、変型二丁投げ(三点投げ)・百千夜叉堕(ひゃくせんやしゃおとし)、張り手・焼け枹(やけバチ)、一本背負い・無刀一輪、裏・無刀一輪、首投げ・奈落連(ならくづれ) |
エフェクト | 炎/黒炎・鬼 |
概要
大太刀高校に入学した少年。小柄な体でありながら相撲を心から愛しており、土俵での礼節や流儀を乱すものは許さない。父親の存在は不明だが、母を既に亡くしている。
かつては小学生相撲で2冠を取り天下五剣『鬼丸国綱』に例えられる異名を持ち(後の大相撲編ではそのまま四股名として名乗っている)恐れられていたが、中学になっても全く身長が伸びず、小柄な体のせいで屈辱を味わう。身長が160㎝にも満たない彼は、大相撲の新弟子検査を受検すらできない体格なのであった。
それ故に、体格基準を不問とされるアマチュア相撲のタイトルを総ナメにして、大相撲界が自分に頭を下げてくることを望んでいる。
心・技・体の内、体の不足を痛感しながらも、磨きに磨き抜かれた技と体を生かした四つ相撲が多いが、最大の武器はどうにもならぬ身長と言う逆境にさえ挫けず己を鍛え抜いた『心』である。
主に下手投げを得意とするが親友桐仁の教えから、両差しからの投げに光明を見出す。
部員への助言も理に適った物が多く、単なる脳筋ではないところを見せる。また、計算づくめの言動が多く、学業面での成績もかなり優秀な部類である。なお、言葉遣いと信念は時代に逆行していて実直で、かなり謙虚である。ただ、最近は「手前(てまえ)」が「てめぇ」になるなど、この言葉遣いだけは荒くなっている。余裕の無さも影響しているのだろうか。また、ありがちだが、相撲と身長のことでバカにされると怒る。ただし、静かな怒りを示すのもジャンプ主人公としては珍しい。
昨今でも珍しい、既に「壁を乗り越えた」「完成に近付いている」主人公。なので、劇中では彼の成長よりも仲間の成長の方が成長する姿が描かれているが、火の丸も他者を導いたり、仲間よりも熟しつつあるその上で次のステップに進む、などの成長の余地がある。また、身体や境遇などで恵まれてこなかった反動か、仲間や師匠などは非常に恵まれた環境に置かれている。
大和国の言葉である「3年越しの稽古」などを心の支えとしながら、仲間と共に「三段目付出」の資格を取るため、インターハイでの優勝および全日本選手権への参戦を狙うことになる。
そして、見事「戦後最小の関取」としてデビューし、大きな注目を集めることとなる。
なお昨今までムッツリスケベ疑惑を向けられていたが、大相撲編で真正だと証明されてしまった。
人物関係
そんな火ノ丸にとって、憧れであり、「3年越しの稽古」を耐える希望の一つとなったのがアマチュア横綱である「童子切安綱」こと天王寺獅童である。持前の「鬼車」などをはじめ、火ノ丸の得意とする横綱相撲は天王寺の影響が大きい。天王寺と火ノ丸は、「身体が年齢相応に大きくなったかならなかったか」の違いこそあれど、小学生時代などは似た境遇を経験している。久世草介も「大きくなった火ノ丸」と称される事こそあれど、天王寺は見た目も含め、さらに共通点が多い。「3年越しの稽古」を耐えた火ノ丸を天王寺は褒め、結果的に負けるも素直に称賛(火ノ丸が「三段目付出」の資格を得た時にも祝辞を送っている)、負ける瞬間も笑顔を見せる天王寺に火ノ丸は、心ではまだまだ勝てないと尊敬している、など、良好なライバルとしての関係を築いている。大相撲編でも、天王寺は火の丸や他の関取を気にかける素敵なアニキ分であり、人間性、性格、実力、フレンドリーさ、見た目、等を揃えた完璧超人である。そのため、宝刀・宝槍間に於ても皆天王寺の先導を受け入れている。
大相撲編では、それまでの「天王寺さん」という呼び方から「(心の中で)天王寺」になるなど、より凌ぎを削る者同士のような変化を火ノ丸が見せている。これは他のメンバー同士にも同様であり、かつての敵が同部屋になればその逆もあるのだ(拝借情報)。
また、草介の父親に憧れた皆が相撲に入り、天王寺に憧れた火の丸に憧れた沙田が相撲を始めるなど、皆の運命が密接に絡み合っていることになる。
同じ国宝の「数珠丸恒次」こと野地数興とは、実名と四股名だけでなく、出次や家族、大相撲にデビューした年齢に至るまで、ほとんど全ての要素が互いに対するメタファーであり、鬼丸の怪我で双方苦しんできた。互いの勝率が見せる「相撲の神様に愛される」という事の奥深さも必見である。これにより、天王寺に借りた「鬼車」を火の丸は返上することになる。大横綱刃皇の強さの一端はそのコンディションの維持力にもあるとされ、怪我をした当時の火の丸は「引く強さ」を知らなかった(今までの対戦において、数珠丸のように鬼丸相手に本気を出しきれなかった力士がいるのかは不明)。
刃皇のアドバイスである「死にたがりではなく、相撲で生きて幸せになれ」というアドバイスも含めて、全ては相撲の神様が「強くなれる地獄」を恵んだのだろうか…。
そして大相撲編に入って以降、五條佑真の妹レイナと急接近し、恩師・駿海親方の緊急入院の一件を契機にレイナの思いを受け止める形で正式に交際を始める。
その後「修羅の相・無道」への覚醒、刃皇との秋場所での取り組みと、自分の相撲道との向き合いで迷走を続ける中、数珠丸との取り組みで二連敗を喫したその夜にレイナにホテルに強引に拉致される。そこで本心から自分を心配する彼女の想いと言葉に触れ、「ダチ高時代の“仲間と共に相撲を楽しんで勝つ”」彼本来の相撲を思い出す。またこのときレイナが火ノ丸の実家から預かった母からの生前のビデオレターを共に視聴し、「死に場所」を求めて相撲を取る無軌道さを悔い改め、自分らしい相撲の在り方を求める道へと立ち返った。
今となってレイナは、火ノ丸にとって精神の支えとなってくれる頼もしい伴侶となりつつある。
余談
- その実力を『国宝級』と称されているが、異名の元である鬼丸国綱は国宝・文化財指定は受けておらず、御物(皇室財産)である。
- ケガに悩まされるであろう体格から「相撲取りとしてのハッピーエンドは見えない」とされているが、これに関して本人は「相撲の神様はよっぽど俺が嫌い」だと語っているが、聴衆から「神懸かった強さ」だと評価されている。
- この人とはよく比較されるが、同じ熱血漢でも趣が異なる。そして、この構図が2018年週刊少年チャンピオンの第43号にて実現した。
- 初期の折、主人公が既にある程度完成されていて、自分よりも周囲の人物の方が葛藤や苦悩を抱くという意味では、『ああ播磨灘』に近いのかもしれない。
関連イラスト
読み切り版
制服
廻し
国宝・鬼丸国綱
相撲が… 生き方が… 覚悟が… 瞳に力を宿す
垣間見せたのは、横綱と見紛うほどの輝き
入幕
相撲の神と決着へ
関連タグ
黒鉄一輝:才能に恵まれない、努力家、日本刀がシンボル、修羅に例えられるなど共通点が多い。
国木田花丸:とある別世界の登場人物、名前に丸が付くほか身長が同じ152cmで高校一年生であるなど共通点が多い(なお、花丸という名だがこの子は女の子であるので注意)ちなみに、VOMIC版における火ノ丸の中の人はこの作品のファン。