概要
デストロンの6体のビルドロン師団が合体した巨大トランスフォーマー。原語版での名前はデバステーター(Devastator:「破壊者」の意)。
スクランブル合体兵士やダイナザウラーが登場するまではデストロン軍団の中で最も大きくパワーのある兵士だったが、その代償として知能は合体前の各メンバーよりも低下しており、話し方も片言のような口調となる。
玩具のデバスターの顔はメイン画像のように二つの目が付いた顔だが、アニメの一部シーンでは目の部分がバイザーで覆われている事もあり、後の復刻版デバスター(アニメカラーVer.)や『ユナイトウォリアーズ』ではこのシーンを再現した頭部が造型されている。
巨人兵デバスター(G1)
誕生
ビルドロンは所属こそデストロンだが、セイバートロン星の優秀な都市建設技術者であり、彼らの築いた都市の一つに「クリスタルシティ」がある。このクリスタルシティはオメガスプリームによって警備されており、彼とビルドロンは親友同士であった。
しかし、彼らの友情はメガトロンが製作した自律洗脳装置「ロボスマッシャー」によって引き裂かれた。ロボスマッシャーによって洗脳されたビルドロンはメガトロンに忠実な破壊者となり、デバスターへの合体も可能となった。彼らは自分達が築いたクリスタルシティを廃墟に変えてしまい、更にに合体しデバスターとなってオメガスプリームに襲い掛かり、ロボスマッシャーにかけようとした。抵抗の末にオメガスプリームは辛くも洗脳を免れたが、感情の欠損という後遺症が残ってしまった。
アニメのカオス化に一役
大きさは通常のTFの倍程度の時もあれば、「マスタービルダー」の回では合体前のメンバーの大きさを足したよりはるかに大きく、グラップルが付け忘れた部品を設置してタワーを完成させている(デストロンは飛べるという点も突っ込みどころ)。
トランスフォーマーZ
CV:掛川裕彦
バイオレンジャイガー配下の九大魔将軍の一人、技術将軍として登場。
ゾディアックを求めて地球を蹂躙した後に地下を探索し、キングポセイドンにゾディアックを渡してダイアトラスを抑えるが、自由を奪われたままドリルタンクに変形したダイアトラスにマグマ溜まりに放り込まれる(初登場回でマグマの谷に落とされて後に何事もなかったように登場したことは忘れよう)。
尚、危機を脱する為にやむなく上記の強硬手段に出たダイアトラスだが、漫画版では嬉々としてデバスターを溶かしにかかっており、サイバトロン破壊大帝の感を強めている。
アニメ本編ではその後の生死については明かされなかったものの、2018年に『トランスフォーマー レジェンズ』のタカラトミーモール限定品として、そのダイアトラスがビッグパワードとして発売されるに当たり公開された販促コミックで、スクラッパーとボーンクラッシャーがデストロン基地にいるのが確認できたので、無事だったと思しい。
軍曹デバスター(マイクロン伝説)
CV:藤原啓治
老練な性格の傭兵。ブルドーザーに変形。
性格はおおらかだが多くの戦いを生き抜いただけの事はあり、冷静で判断力がある。当初はデストロンとして参戦するが、メガトロンの卑劣なやり方や、敵として戦ったホットロッドに「未来」を見いだした為、傭兵としての勤めを果たした後はデストロンを脱退し、サイバトロンに組する。
傭兵としてコンボイとは敵としても味方としても過去に何度も関わっており、双方の信頼は厚く軍曹としてコンボイの教官を勤めていた事もある。
サイバトロンに入った当初はラチェットなどから疑いの目で見られていたが、コンボイとのコンビプレーでその信頼性を証明し納得させた。
武器は持たず1対1の格闘戦を好む(ただし、手からビームを放つ事はできる)。ホットロッドを弟子としてしごき、若く無茶をする彼をたしなめる場面も多かった。
日本版ではスパイ行為から最も遠い男という設定だが、海外版では設定が異なり、コンボイの命令でデストロンのスパイをしていた事になっている。
パートナーマイクロンはバギーに変形するダートで、彼とエボリューションする事により腰部から「ドーザーキャノン」を発射。
巨人兵デバスターの項で解説した通り、デバスターの名はG1シリーズに登場した6体合体兵士だが、今回は合体兵士の名称ではなく個人名である。また、海外版での名前はスカベンジャーとなっている。