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他のセイレーンについては当該記事を参照。

概要

CV:豊口めぐみ

マイナーランドの歌姫を名乗る、黒猫の姿をした妖精。

かつてはメイジャーランドの歌姫だったが、親友ハミィがその座を得たことで複雑な感情を抱き、微かな嫉妬をつけこまれマイナーランドに魂を売った。

実働部隊のリーダーとして、プリキュアを幾度となく妨害しネガトーンと呼ばれる怪物を召喚する。

二人称は基本的に「アンタ」(一回だけ「オマエ」、再洗脳時には「貴様」を使用。エレンになってからは「あなた」になる)。

加音町での潜入活動時にはエレンという名の人間に変身するが、第1話の時点で北条響に正体を明かしている。戦闘時であればエレンの姿で「セイレーン」と名乗ることも多く、この流れが初出した第3話にて南野奏もセイレーンが人間態になれることを認識している。

妖精としての特徴

敵方として登場した経緯もあってか、シリーズにおける他の妖精に対していくつかの差別化要素が見られる。

  • 妖精形態での会話において、語尾に何も付かない(先例はタルトコロンのみ)。
  • その結果、同じく人間に変身するココナッツらとは違い、変身前後で同じ口調で話す。
  • 従来の妖精がハミィも含めて基本的にぬいぐるみのような姿をしているのに対し、リアルな猫の姿をしている。

非情なリーダーから…ヘタレを経て、運命の大転換!

友情を嫌っており、性格は強気でキレやすいが、ハミィの天然ボケにすぐツッコミを入れたりとどこかしまらない。ただ作戦そのものは割といいところまでいっており、策略能力は高め。頭は悪くないのにアホの子の気がある。

トリオ・ザ・マイナーのことも横柄な態度でこき使っているため、彼らからはよく思われていないし、セイレーンも慕われたいなどの気持ちはない。

よくファルセットの頭の上にいることが多いが、苛つくと八つ当たりで彼の頭髪を毟ることがある

そしてセイレーンはハミィに対して強い私怨があり、自分の力をハミィに見せつけるために手段を選ばず悪質な作戦を行っていった。

当初は敵組織の幹部らしく非情な台詞回しも多かったのだが、当のハミィがどんなひどい目にあっても心が全然折れなかったため、セイレーンは音符集めという自分の使命よりもハミィを傷つけることを優先するようになっていき、どんどんギャグキャラと化していく。

私的な事情にこだわるセイレーンに対し、部下だったトリオ・ザ・マイナーもどう扱えばいいのか分からなくなっていった(もっとも彼らも次第にギャグキャラ化していくのだが)。

第20話で名誉挽回の本領発揮、とばかりに完全な悪に染まった心で最終作戦を実行し音符を一気に集めるも、第21話で不幸のメロディを歌いだす直前、ハミィの歌声に心打たれ良心を遂に取り戻すと共に、キュアビートとして覚醒する。

その後についてはこちらを参照の事。

なお、マイナーランド時代の彼女を代表する台詞としてやかましいわ!がある。後に改心した後では性格も変化したのでこのセリフが使われる事もないかと思われていたが、最終話でトリオ・ザ・マイナーが戻ってきた際のツッコミで使用している。

各話での動向

■第1話

  • メイジャーランドで開かれる年に一度の音楽会にて、幸福のメロディの歌唱直前に「マイナーランドの歌姫」として乱入。「久しぶりね、天然ボケの子猫ちゃん」とハミィを嘲るも、褒め言葉と受け取られたため「褒めてないし!」とツッコミ。
  • 本当の歌姫は自分、自身の歌声で世界を不幸一色に染めてみせると主張。セイレーンの歌声はハミィと同等の強さを持つためアフロディテからは止められるも、不幸のメロディを歌唱開始。そして音符はアフロディテの手によって逃がされることになる。
    • この一連のシーンにて、アフロディテと面識があること、及びメフィストと共にいることを驚かれたこと、ハミィと親しい(?)様子があったことから、開始早々「元はメイジャーランドの住人」であることが示唆されている。
  • そして調べの館。「もう(奏との仲は)あの頃のように戻れないのかな? せっかく、一番の友達だったのに」と呟く響に「友達なんていらないじゃん」と高所から話しかける一人の少女。彼女は「エレン」と名乗り、「ほんとは友達なんかいらないって思ってるでしょ?」と響の心を揺さぶりにかかる。
  • 否定する響を無視して、「人の心が見える」と下にいる響を囲むように両手で三角形を作り、ハートのト音記号を発見。ト音記号の匂いを感じたことで接触したのであった。曰く、それが無いと楽譜が始まらない。疑問がる響をあんたには関係ないと突っぱね、飛び降りたエレンは猫…つまりはセイレーンの姿に。館の外にて、逃げる響をトリオ・ザ・マイナーで足止めさせ、ハートのト音記号を奪おうとする。
  • そんな中ハミィが乱入。音楽会でモタモタして伝説の楽譜を奪われた癖にと嫌味を言うが、そんな悲しい事忘れたとのハミィ。「どんだけ前向きなのよ!」とツッコミ。「どうでもいいから邪魔しないで。猫はコタツで丸くなってな」「そういうセイレーンも猫ニャ」やかましいわ!…だがやはり締まらない。作中初の「やかましいわ!」である。
  • そこにレコードを聴きにきた奏が現れ、セイレーンは喧嘩する2人を煽る。奏もハートのト音記号を持っていたため、2つまとめて頂くと宣言。部下3人と手分けして攻撃するも、ハートのト音記号には弾き飛ばされる。
  • 奏のレコードに宿った音符を発見、ネガトーン召喚。
    • なおこの時の女児向けアニメとは思えない気合いの入った顔芸レベルの表情に定評がある。

(※台詞以外は実際の映像とまったく異なりません)

  • 響と奏が『伝説の戦士』プリキュアであったことに驚きを見せる。

■第2話

  • プリキュアに覚醒するも、喧嘩ばかりで戦闘のままならないメロディとリズムを嘲笑う。
  • 変身解除されてしまった2人を「友達なんて口だけね~」と酷評し一時撤退。
  • 音符を入手したこと、及びプリキュアが邪魔をすることをメフィストに報告。ただ、プリキュア2人は全然息が合わなかったので音符は奪われずに済んだと告げると、メフィストは「2人の仲を引き裂けば2度とプリキュアにはなれん筈」と発言。「人の仲を引き裂くなんて。最高のお仕事ですわ!」と嬉しそうにセイレーンも同意する。
  • だが響と奏は仲違いの発端「入学式の入れ違い」の真相を知ったことで和解しかけていた。友達ぶっちゃってると苛つき、レコードネガトーンを再召喚。止めにきたハミィを部下3人の頭上で飛び蹴りをかまし突き落とす。
  • 和解したプリキュア2人に「いつまでお友達ごっこやってるのさ!」とキレてネガトーンをけしかけるも、息の合った2人の攻撃に苛つきファルセットの頭上で彼の頭髪を毟り続けるやめたげてよぉ!
  • 「覚えときなさい!友情なんていつか壊れるんだからね」と頑なに友情を否定して退却した。

■第3話

  • 音楽嫌いになった理由を奏に話したがらない響。その様子を拠点から望遠鏡で見物していた。「悲しい曲が似合いそうな素敵な展開ね」とエレンの姿でほくそ笑むも、その拠点は時計台なので心地よい音楽にトリオ・ザ・マイナー共々悶絶。いいアジトだがこの明るい音楽だけはどうにかしてほしい、とのことだが、他にいい場所はなかったのだろうか…。
  • そんな中町内放送から、今夜音楽王子隊のコンサートが開かれると知る。楽器も人も集まるため音符もあるかもと踏み、ついでにコンサートを乗っ取って人々を悲しませようと画策。
  • そしてコンサート本番、エレン姿でステージに堂々と乱入。止めに入った北条団を突き飛ばし、「わたしはマイナーランドの歌姫、セイレーン。今日はわたしのコンサートへようこそ」と宣誓。音符を見つけたことで猫形態に戻り、ファルセットの頭に乗って(遮るハミィも避けて)ネガトーンを召喚。不幸のメロディを観客にも王子隊にも聴かせていく。
  • 「もっと皆を悲しみのどん底に叩き落してやりなさい」とネガトーンに命令するが、団が止めに入る。ネガトーンに耐性を持つ理由を「僕の耳には素晴らしい音色しか入ってこない」と答える団に「断言しちゃってるし」とツッコミ。そして団の奏でる「本当の音楽」=演奏者が楽しんでいる音楽に苦しむ。
  • ネガトーンに攻撃命令するもプリキュア達が勝利。「音符は取られちゃったけど、またすぐにアンコール公演するからね。覚えときなさい!」と捨て台詞を残して退却。「自分のコンサート」と言っていたが、歌わなくてよかったのか…?(歌われても困るが)

■第4話

  • 響が奏のケーキを(デザインや形を気にも留めず)「どれもまぁまぁ」と評し、奏がデコレーションケーキコンテストに出場すると話すところを目撃し、特別審査員であるスイーツ界のスター・山口ヨウコに化けて接触。2人の仲を裂き、ハーモニーパワーを消してプリキュアに変身できなくするためである。
  • 奏のケーキをパリの一流店でも見たことない、すっごい才能と持ち上げて、自分のスタジオに来ないかと誘う。スタジオにてアシスタントに扮したトリオ・ザ・マイナーに「やかましいわ!」とツッコミを入れ、ボロが出かけるがやり過ごす。
  • 自分がビックリするようなケーキを作ってみせてと奏を促し、ショートケーキを作る奏にダメ出し。白いクリームなんて普通すぎると、自身特製の黒いクリームを使ってみてと勧める。「綺麗でしょ?ケーキもきっと神秘的な仕上がりになるわ」とおだて、完成した黒いケーキを絶賛。
  • 「コンテストに勝つにはこのくらいの派手なケーキじゃなきゃダメよ」と言った後「それにしても、あなたの様な天才がこの町にいたなんて~。あなたのケーキを褒めない人なんていないでしょうね」とわざとらしく話すセイレーン。思惑通り、1人の友達(響)だけは誉めてくれないと答える奏「食べるだけのその友達はケーキの事なんて何も分かってない」「ただ、奏の才能に嫉妬してるだけ」と嘯く。本物の友達なら奏のケーキを誉め、響と付き合えば奏の才能がダメになるとまで言う。今のセイレーンは山口ヨウコ。どんなことを言っても「プロの助言」として言えてしまう。「奏さん、あなたはすぐにでもプロになれるほどの才能の持ち主よ。それを忘れないで」「またいつでもいらっしゃい。一緒にケーキを作りましょ」と奏の心を掌握する。
  • 黒いケーキをおいしくないと言った響に、奏は思惑通り響が嫉妬していると誤解。喧嘩する2人に喜びを見せる。
  • だが奏は母のためにケーキを作った父、翌日「奏のケーキの1番のファンだから」と響に言われたことで心が揺らいだ。響に小言を言いつつ、笑顔でケーキを作る奏が完成させていたのは白いショートケーキだった。不満とばかりに山口ヨウコに化けて出現、来た理由を聞かれるも「それより、こんなケーキじゃコンテストに勝てないわ」と強引に流し、「ケーキの事を分からない友達とは付き合いを止めるべきと言ったはず」と奏を尚も揺さぶるが……
  • ケーキに音符が取りついていたためケーキを強奪。奏やスイーツ部員の面前で正体を現しネガトーン化。作戦が頓挫しかけている以上目先の音符の方が重要だったらしい。
  • 「この世界もマイナーランドのように悲しみに溢れた世界になーれ」と言い放つセイレーン。皆を悲しませるのは止めるようにハミィに言われるも、メイジャーランドに帰るように言う。「セイレーンも一緒に帰るニャ」と返すハミィに「何であんたと帰るのよ!」といつものごとくツッコミ。
    • さりげないギャグではあるが、実はセイレーンがメイジャーランドの元住人と間接的に確定した地味に重要なシーンだったりする。(第1話時点で推測していた視聴者も多かったと思われるが)
  • 劣勢のメロディとリズムに「プリキュアの友情を壊すまでもなかったかしら」とほくそ笑むも、「コンテストで勝つよりも、食べてくれる人が笑顔になるケーキを作りたい」と思い直したリズムにより逆転される。音符も奪いそこね策略も失敗し、セイレーンは退却するしかなかったのだった。

■第5話

  • 響と奏が加音町のリポーターとしてテレビ出演し、喧嘩している姿を目撃。そのテレビを利用し、2人に代わってレポーターになり不幸のメロディを電波に乗せて、一瞬で世界を悲しみのどん底に突き落とそうとする。
    • なおイメージ映像の中では、エレンの姿でアコースティックギターを演奏していた。なおこの番組が仮に全国ネットとしても、一瞬で突き落とせるのはせいぜい日本国内だけだろうとかツッコんではいけない。
  • エレンに変身するものの、いつもの服では気に入らず着ていく衣装を吟味開始。変装能力の応用か、ドレス、着物、チャイナドレスと次々着替えていくがなかなか決まらず、第5話にして初めて個別に喋った部下3人に「まだですか?」とツッコまれる。
  • カメラに取りついていた音符を取ろうとするハミィを遮る人間の姿。それはド派手なサンバ衣装に着替えたエレン。曰く「テレビですもの、これくらいやらなきゃね」らしいが…どうしてそうなった
  • 「そんなお子ちゃまを撮るより、このわたしを映しなさい」と押し退け、「わたしはセイレーン、この町で一番の歌姫よ」と言うエレン。鵜呑みにしたディレクターは撮影を命じ、全国のお茶の間に不幸のメロディを流そうとするが響と奏に止められる。退却を2人に迫るが拒む2人に、カメラに音符がいることを発見したこともありセイレーンに戻ってネガトーン召喚。
  • そして後日。テレビを見てみると自分は映っておらず悔しがるセイレーン。「祝! セイレーン様テレビ御出演!!」と書かれた幕まで準備したパーティーのセッティングを背景に、部下3人も目が点。「なぜなの~!」と叫ぶセイレーン。不幸のメロディを歌うどころか出演すらも叶わなかったのだった……。
  • 余談だが、パーティーに用意していたのは花紙、輪っか飾り、くす玉、倒れていた花輪(開店祝い等でプレゼントするあれ)。どれだけ祝う気満々だったんだ……。飲食物はスナック菓子、缶やペットボトルの清涼飲料水と庶民的である。……むしろ、あの姿でテレビに映っても後々黒歴史になるだけだから結果オーライかもしれない。

■第6話

  • 音符が1個も集まらず驚きの白さな伝説の楽譜をメフィストに見せられ、たじたじに。メフィストに音符集めを急かされ「怒られた~」とハモるトリオ・ザ・マイナーに「やっかましいわ!」とツッコミ。あんなに怒らなくてもと不満がったが、とある匂いを感じとり……?
  • いさかいを起こした奏、奏太、響のやり取りを目撃し、奏の手元から奏太手製のカップケーキを強奪。音符がとりついていたのを知っていたのかネガトーン化させる。奏太に不幸のメロディを浴びせ、反撃するも力が出ないリズムを「逃げちゃった方が身の為よ~」と煽るも、「力が出ないくらいで大切な弟を見捨てる訳にはいかない」とリズムは反撃。
  • さらにメロディも「姉弟を傷つけさせない」「いつもケンカしてるのにいざと言う時は当たり前みたいに守って、守られて、思いあってる」

と語り、「あんたは他人でしょ?」「ほっとけば?あんたには関係ないんだし」と言い返すも「関係なくても2人には寂しい思いはしてほしくない」「大切に思っているから自分とリズムは本気で怒ってぶつかり合う、2人にもずっと仲良くケンカして欲しい」と言うメロディに「全然意味分かんない!ネガトーン!皆まとめてやっちゃいなさい!」と攻撃指示。

■第7話

  • 音吉人形に取りついていた音符を発見、ハミィから横取りを目論む。「ワガママ~」と部下達にハモられたので唸り返すも、ケンカは止める様にハミィに言われ「うるさい!」と返答。

■第8話

  • 響達を監視しており、アリア学園の武道場を外の小窓から覗き見。2人の仲を引き裂けばプリキュアとしても弱くなる、しかし響と奏が喧嘩してもすぐ仲直りすることはセイレーンも学習済み。窓外から覗いていた国語の授業から、「自分が響の親友になれば2人の仲を引き裂ける」と考えたセイレーンは「偽親友大作戦」を画策する。
  • 学園内にて響と奏を追跡、親友がなんたるかのメモを取った後、響を徹底的に調査すると決意。学園内では掃除婦のお婆さんに化け、下校中にはセイレーン姿。メモ歩きしていたため犬と激突し追いまわされるも、なんとか響にはセイレーンがいるとバレずに済んだ。メモを持っているためか二足歩行で逃走し、作戦決行を決意。
  • 翌日、学園の制服を纏った1人の少女がいた。胸にはセイレーン同様のペンダント。転校生・北条サクラを騙り響に近づく。以降の動向はそちらを参照。

■第9話

  • 音符を集めてきたトリオ・ザ・マイナーに欠伸し、

「もっと音符集めに集中されたらどうですか。それでなくても何時も戦いに敗れて音符を奪われているというのに」と苦言を呈されるも逆ギレ。

  • あんた達は仲間でもなんでもなく、自分が上司でトリオ・ザ・マイナーは部下だと認識させる一方、メフィストの出現に対し自分が音符を集めたかのように報告。トリオに不満を抱かせる。
  • 音符探索そっちのけで花見に興じるトリオ達が、あんな猫が上司であることが最初から気に食わなかったらしい。自身の自慢の声をやかましいわと一蹴されるのが嫌だ、と愚痴るのをこっそりと聞いており

「あら、あんたの上司ってそんなに酷いの?」と会話に乱入。「えぇ、全く生意気な黒猫なんです」とのファルセットの解答に「随分と言ってくれるわね!」と怒りを爆発させ彼らを襲撃。ファルセットの頭の上に乗り、バスドラとバリトンは逃走、ファルセットの髪を毟りまくる。彼は顔もズッタズタで泣いていた。

  • その後プリキュアとの戦闘で、メロディに攻撃するようバスドラがネガトーンに命じたため、勝手な行動に怒るもスルーされる(ファルセットはまだ泣いていた)。
  • 敗北の責任を勝手な行動をとったバスドラに押し付け、二度と自分に迷惑をかけるなと説教。しかしまたもやスルーされる上司であった。そしてファルセットはまだ泣いていた。

■第10話

  • 花壇にて音符を発見、一払いするが逃げられる。しかし路上に出たら車に迫られ、ひかれそうになったところを王子正宗に助けられた。
  • 猫姿なので「黒ちゃん」と王子に呼ばれるセイレーン。彼のことは覚えていたが、頬をすりすりされて動揺。「な、な、な、ああ~~~っ! これがいわゆる、温もり…ってやつ?」湯たんぽ、鍋、アルパカ、ショウガなどのイメージ映像をバックに思うセイレーン。
  • 「ああっ!…そういえばわたし……生まれてから一度も、抱っこされたことなんてなかった!」などと勝手に盛り上がり頬を紅潮させていたので、熱でもあるのか勘違いされる。我に返って王子に威嚇し、彼が去ってから「何してるんだ?」とバスドラに聞かれるも、何でもない、王子は音楽をやっているから音符がくっついてるかもしれないと言い訳。「そうよ。わたしは音符を探しに行くのよ。そうなのよ」と自分に言い聞かせるように去るセイレーンに、「なんだあのザマは…ついていけん」と不満を露にするバスドラだった。
  • 窓から覗き見した響のゴリラを自分も真似て大笑いし、また我に返って「今日はわたし、何か変だわ」と呟く。
  • 響と奏が園児達からプレゼントされたゴリラ人形に音符を発見、ツイてると喜び一気に頂こうとする。だが「黒ちゃん!」と王子に声をかけられ笑顔で招かれてしまい、「お、王子…また抱っこしてくれるの?」と呟く始末。
  • 王子の手に触れようとするが踏みとどまり、自分の役目を思い出す。王子の後ろの子供達も不幸のどん底に落とそうとするが、攻撃しようとする様子はなく……。
  • セイレーンに気づいた響と奏が王子達のところへ。が、そこにバスドラが独断でネガトーンを召喚(セイレーン以外の召喚は初)。そして不幸のメロディに苦しむ王子に動揺。
  • 戦闘後、自分が命令していないとバスドラに怒りを向けるも業を煮やした彼に「お前はもうリーダーじゃない」と反旗を翻される。呆然とするセイレーン。その日の夜、調べの館の近くで月を見つめるセイレーンの姿があったのだった……。
    • 王子に一目惚れしてしまったと思われるその姿に、ネット上では「ちょろ猫」などと感想が上がった。セイレーンから非情な態度が薄れつつある…?

■第11話

  • もっと音符集めに励まないとプリキュアどもに負けるとバスドラに言われるも、心ここにあらずといった状態。時計塔の窓から眺める月には王子の姿が浮かび、恋煩いか溜息をつく。無視されたためバスドラは舌打ち。
  • メフィストからの通信が入り。名を呼ばれたことに驚いてあわや塔から落ちそうになる。「人間の男に一目惚れして追っかけていた」と問い詰められ動揺。報復としてバスドラが言いつけたのだった。メフィストに弁解しようとするも一蹴され、罰としてリーダーの座を剥奪される。なおも食い下がろうとしたが、メフィストには逆らえず……
  • 時計塔を出て行ったセイレーンだが、この回の戦闘では黒ミューズが初登場。セイレーンは丸一日経ってから帰宅。リーダーに就いたバスドラからどこへ行っていたと聞かれるも、「何処でもいいでしょ」と答える気なしにはぐらかす。リーダーとしての命令を主張されるもなおも拒否するセイレーン。これが意味することは一体……?

■第12話

  • まさかの未登場。ミューズの正体探しが主軸なのだが、町の猫からは最近全然見かけないことが言及される。バスドラはセイレーンの人間への興味やメフィストへの反抗心、何より前回の「姿を消したタイミングでミューズが現れたこと」という点でミューズ=セイレーンという結論に至っていた。
  • そしてラストシーン、バスドラが「待てー! セイレーン!!」と黒ミューズに叫んだことでプリキュア側にもミューズ=セイレーン疑惑が発生。
  • そして、それとは別に新たな情報が。ハミィ曰く、「ハミィとセイレーンは昔からずっと仲良し」。今の様子からではそうとは思えないが……?

■第13話

  • 引き続き両陣営にミューズ=セイレーン疑惑がかけられる。ハミィの知っているセイレーンは、「心の底から音楽を愛しているとっても良い子」だったらしい。マイナーランド側にいたのは「響と奏の絆を深くする為に、あえて悪い事をしたのかもしれない」とハミィは解釈しているが……。
  • アジトに戻るも、目的は自分の荷物を取るため。リーダーの座を奪われたのが気に入らないらしく別行動を宣言。バスドラには「裏切り者が」とミューズの正体と断言されるが、当のセイレーンには全く心当たりがない様子。バリトンやファルセットまで信じきってしまっていた。
  • メフィストからは姿を消した理由を問われる。セイレーンとしてはちょっと1人になりたかっただけとのことだが、メフィストからもミューズ疑惑をかけられる。完全に不満そうに否定し、「音符を見つけて挽回しろ」との指示に生返事で退却。風呂敷包みを持って加音町を彷徨うことになる。
  • 道中ハミィと遭遇、ミューズなのかと聞かれるが3度目の疑惑に不服そう。正直に答えて欲しいと言うハミィに解答。「二度と言わないからよーくお聞き。わたしは…ミューズじゃないわ!」と思い切り怒鳴り、ハミィをしょげさせる。分かったら今後一切話しかけないでとダメ押しして去ろうとするが、ハミィからは質問を受ける。何でそんなに自分に冷たいのかと。セイレーンの解答はこうだった。「やかましいわ! それはあんたが天然ボケだからよ」
  • しかしその言葉を偶然ガラの悪い野良猫に聞かれてしまい、自分のことと誤解され襲われてしまう。ハミィはセイレーンを連れて逃げるが、響と奏の機転で野良猫が去った隙に姿を消してしまう。
  • 姿を消したセイレーンだったが包みをすっかり忘れており、風呂敷からは偶然一枚の楽譜が飛び出す。それを切っ掛けに、響達に頼まれたハミィはセイレーンとの過去を語り出した。
  • メイジャーランドにて、ハミィとセイレーンは幼少の頃からの大親友だった。音程が外れていたハミィを止め、歌ってみせるセイレーン。それは大きくなっても続いていた。セイレーンはいつも真面目に音楽に取り組んでおり、音程、リズム、歌唱力、どれを取ってもハミィより上だった。大音楽会で歌われる幸福のメロディの歌い手にもずっと選ばれており、その姿はまさに女神のようだったとのこと。
  • 本編より少し前、大音楽会の歌い手を決めるコンテストの日が発表された。ハミィは今年は自分もコンテストに挑戦しようと思ってると告げ、セイレーンに共に練習しようと持ちかけるも断られる。幸福のメロディの歌い手に選ばれたいのなら、これまでみたいな甘い考えじゃいけないとの思いからだった。「たった今から私達はライバルよ。コンテストが終わるまで口をきくのもやめましょう」とセイレーンは言い、渋るハミィをハミィの為であり、ハミィなら1人でも頑張れる』と言って何処かへ去っていった。
  • その日からハミィとセイレーンの個別練習が再開された。しかしコンテストで歌う課題楽譜が渡される日にハミィは寝坊、楽譜を受けとれず困っていたらディーバに楽譜を渡される。楽譜はコンテスト当日まで誰にも見せてはいけない、練習は必ず1人でやりなさいと念を押されるも、実はその楽譜は偽物だった。
  • コンテスト当日、事態を知ったセイレーンはディーバに白状するよう迫り、練習中のハミィの元へ向かい本来の課題曲の楽譜を渡す。そしてディーバの渡した楽譜が偽物である事も教えた。そしてハミィは必死に練習し、本番を迎えたのだった。そして途中から話を聞いていた現在のセイレーンも、その後の事はよく覚えていた。
  • ハミィは自分の番になり、ガチガチで名乗りを忘れたりクシャミをしたりとガタガタだった。ギャラリーには笑われ、審査員も呆れていたがセイレーンだけは本気で心配しており、目配せしてきたハミィを遠くから元気づけた。そしてハミィの歌は審査員を驚かせ、ギャラリーの猫達も唖然とさせた。そしてセイレーンの目からは涙が零れるのだった……。
  • ……こうして、幸福のメロディの歌い手にはハミィが選ばれた。しかしそれ以来、セイレーンとセイレーンは疎遠になっていった。セイレーンの気持ちが分からないというハミィに、「だからあんたは天然ボケだっていうのよ」と介入。今では、あの時の楽譜の事を黙っておけば良かったと後悔しているとまで言う。「なんでそんな事言うニャ。セイレーンは卑怯な事が大っ嫌いだったはずニャ」というハミィに

「わたしは変わったの。あんたの知ってる昔のわたしじゃないのよ!」と返すが、「変わったって変わらなくたってセイレーンはハミィの親友なのニャ」というハミィの揺るがぬ思いに一瞬セイレーンの心が揺らぐ。

  • …顔を背け、「天然ボケのフリして、ちゃっかり良いとこだけ持ってっといてよく言うわ」となおも言うセイレーン。そしてハミィに言い放つ。

「私だってバカじゃない。あんたの歌を聞けば分かるわ。幾ら頑張ったって勝てない相手が居るってね。それほどあんたの歌は良かった。憎たらしいほどにね」

  • 親友の成功を喜ぶ筈なのに、目覚めてしまったエゴや嫉妬。それは仕方のないこと。しかしハミィからはあの時上手く歌えたのはセイレーンのお陰と感謝される。ドジで歌も下手くそなハミィを励まして、ずっと一緒に練習してくれたのはセイレーンだった。「だから、セイレーンはハミィの大切な親友なのニャ。これまでもこれからも、ずっと親友なのニャ」
  • その言葉を聞いたセイレーンの目からは、無意識に涙が流れていく。セイレーン自身も驚きを隠せない。北条サクラの際にも親友の件に反応していたことを奏に指摘され、あれも本当の涙だったのかもしれない、だとしたらセイレーンってとっても良い子かもしれない、やっぱりセイレーンがキュアミューズだという結論に響と奏は行き着いた。
  • セイレーンは何かを思い出しかけていた。そしてハミィは、「涙が溢れた時は月を見上げるニャ」と教える。だが教えたのはセイレーン。ハミィはそれを認めた上で、セイレーンと会えなくなってから随分月を見上げたと明かす。……つまりそれが意味することは。
  • もしも音符を全部集めたら、一緒に幸福のメロディを歌ってほしいとハミィにせがまれるセイレーン。

「わたしも一緒に?」と聞くも、「それがハミィの夢ニャ」と返され、どこかセイレーンは嬉しそう。

  • かくして和解かと思いきや、変装したバリトンとファルセットがネガトーンが暴れてると響達に助けを求めてきた。場所を聞いた響、奏、ハミィが立ち去り、1匹となったタイミングでなんとディーバが現れる。ディーバはコンテストの敗退理由を教えてあげようかと問いかける。目を逸らしながら、そんなのハミィの歌が一番良かったからに決まってると答えるも、ディーバはそれを否定し「セイレーンはハミィに偽の楽譜を渡した悪い奴と伝えた」と告げる。嘘だと認めないセイレーンだが、メフィストが介入しディーバの言う事は本当、アフロディテ本人から聞いたのだから間違いないと。
  • セイレーンは迷うもハミィを信じた。メフィストは水溜りから2つの物体を出現させ、物体はセイレーンの耳に嵌まる。放たれる音波にセイレーンは苦しみ出す。「友情愛情そんなものはまやかしだ。全ての幸福を消し去り、世界を悲しみのメロディに包む事こそがお前の使命だぞ」ハミィと楽しく練習していた、あの日の記憶も崩れていく……「悪のノイズに身を任せよ」
  • 装置____ヘッドホンが耳から取れた頃には、セイレーンの目は赤く光っていた。「そうか。わたしがコンテストに落ちたのは全てハミィのせい」洗脳されたセイレーンは悪の心が増幅され、どうするかとのメフィストの問いにも即答。「これよりプリキュアを倒し、世界を悲しみのメロディで包みます」メフィストに呼び出されたバスドラが、セイレーンをプリキュア達の方へ案内。そしてセイレーンが去った後、ディーバの姿が折り紙に変わる……つまりディーバは偽物、全てメフィストの策略である。
  • 洗脳されたセイレーンは険しい目つきでハミィを睨み、物言いも乱雑になっており、思い出の楽譜をネガトーン化させる。ハミィは戸惑い、響と奏はセイレーンはプリキュアではなかったのかと驚く。
  • 「キサマにはもう騙されん!」と跳んでエレンに変身。洗脳の効果か、これまでなかった光弾を飛ばす能力で戦う。戦闘中、プリキュアにとどめを刺そうとするも黒ミューズが現れて2人を庇いエレンと黒ミューズが初めて対面。セイレーン=ミューズではないことが正式に判明した。
  • 戦闘後、ハミィが取ろうとした思い出の楽譜を能力で粉砕。「次こそはその楽譜と同じ目にあわせてやる」「覚えておけ。わたしはマイナーランドの歌姫、悪の妖精セイレーンだ」と乱雑に言い放ち、ハミィを振り切り去っていく。
  • その夜、セイレーンを思い月を見るハミィ。そしてまた、再洗脳された筈のセイレーンも月を見ていた。悪のノイズを叩き込まれた彼女にとっては、単に月を見ただけなのか、それとも……。

■第14話

  • キュアミューズの正体疑惑を、「バスドラがついた真っ赤な嘘」としてメフィストに報告。メフィストからお前もハミィに心を動かしたのではと聞かれて口を押さえ、泣いたと思ったトリオ・ザ・マイナーが揶揄するも実際は高笑い。「もっとも憎むべきはハミィとプリキュア。幸福のメロディなど歌わせぬよう、わたしの手で必ず奴らを倒してみせます」と宣言。物言いや目つきは再洗脳以前に戻ったものの、かつての非情ぶりを取り戻しリーダーの座に返り咲く。
  • 今度こそプリキュアを倒す作戦として、響達がミューズの正体に気づいていないこと、同じプリキュアなら何を言っても信じるであろうという気持ちを利用。
  • 黒ミューズに化けて響と奏を呼び出し、「音符は全部集まったので、伝説の楽譜を完成させる為にキュアモジューレを渡してほしい」と唆す。
    • なお、偽黒ミューズの声はエレン役の豊口めぐみ氏。セイレーンの変装は基本的に声まで変えられるのだが、元の黒ミューズが喋らなかった以上真似しようがなかった模様。
  • 差し出されたモジューレを奪って海に投げ捨て、響と奏を拘束。既に拘束済みのハミィとフェアリートーンを見せ、マイナーランドに連れ去ろうとする…が本物が登場。正体を看破され、立場が逆転してしまい敗北。計画は総崩れとなった。

■第15話

  • 前回の偽ミューズ作戦が失敗に終わったのが面白くなく、木をひっかく。通りがかった女の子にちょっかいをかけられるもキレて威嚇、女の子を泣かせたのを気にもとめず「皆不幸になればいい」と言い捨てる。
  • 王子の誕生パーティーを妨害しようと、足を怪我したと装ってエレンの姿で接触。家まで送ってほしいと人気のない場所まで誘導。この際お姫様抱っこされる形になるのだが、取り乱す気配はなし。悪のノイズの効果あり。
  • 催眠らしき能力で王子を眠らせたものの、直後に倒れこんできた彼の下敷きになり押し倒された形に(下敷きになった直後はセイレーンの姿に戻ってしまった)。そこを王子を探しにやってきた響と奏に目撃される。
  • この状況だけ見たら明らかに危ない臭いなので、王子に好意を持つ奏は動揺。流されたのかエレンもうろたえ言い合いに。「だからだからだからだからだから王子先輩に先輩!先輩!」と赤面で混乱する奏にやかましいわを連発
  • その後ハミィが持っていた音符付きスプーンを見てネガトーンを召喚。不幸のメロディにうなされる王子にほくそ笑む。
  • 戦闘後、王子が目を覚まし立っているエレンの姿を目撃。人のいい彼はエレンの怪我が治ったと解釈して素直に喜んだため、その反応に頬を赤らめ逃走。王子への思いは、悪のノイズをもってしても完全には消し去れていなかった模様。

■第16話

  • 奏に化けて響を待ち伏せ、「勉強を教えてと言うからここでずっと待っていた」と約束を破ったかのように話す。そして勝手に絶交宣言、2人の友情に亀裂を入れる。
  • バリトンに爪とぎをさせながらメフィストに作戦を報告。ベストフレンド大賞の授賞式に人が集まると踏んで更に何やら目論む。
  • 2人は交換ステイをすることで互いを理解し仲直りしてしまったが、「とっておきの手がある」と余裕綽々。トリオ・ザ・マイナーに、今回は仲良くやろうと「悪のベストフレンド」を宣言。悪のベストフレンドってなんだろう……。
  • 授賞式、響の母・まりあに化けて響に接触。本物のママと言うが勿論嘘。交換ステイにて、「奏から『ママの事なんて大っ嫌い、もう帰ってきて欲しくない』と響が言っていたことを聞いた」とでっち上げ、否定する響を「ママが嘘をついてるっていうの?」と親の立場でやり通す。自分と奏、どちらを信じると質問し、動揺する響を「奏は本当は悪い子だから、あんな子の為に頑張る事はない」「わざとピアノを間違えて恥をかかせてやりなさい」と唆す。
  • 母も奏もどちらも信じたい響は苦しむ。しかしそこに本物のまりあが駆けつけた。先程話しかけられたまりあの首にセイレーンと同じペンダントがあることで、話しかけられた母=冒頭の奏=セイレーンと看破されてしまう。
  • メトロノームにくっついている音符を発見、まりあのファンである男子生徒にもみくちゃにされながらハミィを阻止、猫姿で脱出しネガトーンを召喚する。

■第17話

  • 王子がアリア学園に訪れたまりあ(と響)と談笑している光景を双眼鏡越しに目撃、激しく苛立っている自分の心に不快を示す。トリオ・ザ・マイナーに王子への嫉妬と指摘されるもやっかましいわと一喝し、「親子の愛情に対する怒りよ」と反論。ただこれまでの件を見る限り、嫉妬していた部分もゼロではなさそう。
  • 親子の愛情などただのまやかし、それを信じる人間達を見るとむかっ腹が立つ。「今日はターゲットを1人に絞って酷い目に遭わせてやるわ。しかも母親の前でね」と響に化けたセイレーンは……
  • 響姿でネガトーンをけしかけ、「ネガトーンを操るマイナーランドの歌姫、北条響!」と名乗り市民達を精神支配。本物の響が駆けつけたことで変化を解除しエレンに戻るも、これだけで終わるエレンではなかった。「あの北条響こそがネガトーンを操る悪者! 平和の敵だ!と言い放ち、ネガトーンの力で市民達に響を襲わせる。
  • 事態を奏から聞いたまりあがバイオリンを取り出し演奏、音楽と共に訴えて市民の精神支配を解除する。あっけなく策を破られ、戦闘では光弾で応戦するも敗北。

■第18話

  • 大量に現れた音符に驚き、プリキュアなんかに構っていられない、一気に音符を集めてメフィストに渡そうと指示。バスドラが提案した「今日一番音符を集めた奴がリーダーになれる」という賭けに乗ることにする。バリトンもファルセットも下克上への野心満々だったが、セイレーンも承知済み。最後に音符を全部取り上げ、手柄を全部我が物にしようと企む。
  • 先頭にてバスドラが不幸の歌を歌いプリキュアを攻撃、「プリキュアから音符を全て奪えば、今日から俺様がリーダーだ」と言われ明らかに気にくわない様子。しかしパイプオルガンによって音符の入った瓶が落ち、黒ミューズに回収されてしまう。「俺様の音符が!」と叫んだバスドラに「俺様の音符ですって!?皆が集めた音符を全部取られちゃったのは誰のせいなのよ!」と怒る。調子に乗ったバスドラに「二度とわたしの命令に逆らわないで!リーダーはこのわたしよ!」と宣言する。

■第19話

  • 前回、チャンスを台無しにしたことをメフィストに咎められてしまう。完全にバスドラの不手際なのだが、当のバスドラから「セイレーンがリーダーではまた音符を取り逃がすかもしれない」などと言われてしまう(バスドラもバリトンとファルセットに遠回しに嫌味を言われたが)。
  • だが、誰が逃がしたにせよ結果が全てなので、チームの失敗はリーダーの責任とメフィストに言われてしまうセイレーン。プリキュアの戦いを見返し、対策を練っていくとメフィストとの通信を強制切断。苛ついてファルセットの頭髪を毟り、弱点を探すセイレーン。これまでの戦いを思い出していると、プリキュア達が常に2人同時に変身していることに気付き……?
  • ハミィの元に現れるセイレーン。ハミィは音符を捕まえた直後だったので警戒するも、セイレーンはいきなり泣き出してハミィに謝罪。「わたし間違っていた…本当はもう一度ハミィと友達になりたいの…今まで酷い事してごめんなさい……許してくれる?」と演技して、許してくれた上に一緒に幸せのメロディを歌おうと張り切っているハミィに悪猫面。
  • その隙に部下3人にハミィを捕らえさせ(ちゃっかり音符も横取りして)、「相変わらず天然の子猫ちゃんねぇ」とハミィを罵倒。「友達なんていたっていつかきっと裏切られる。わたしは信じてないわ」と言い放ちネガトーンを召喚。
  • 次にハミィに化け、響と奏に接触。奏が作るつもりのスイーツに「マズイかもしれないニャ」「試作品だから美味しいとは限らないニャ」と言い、かつものすごく不敵に笑うのでハミィらしくないと当然2人に怪しまれる。
  • 偽ハミィのペンダントに気づいた奏はセイレーンと一時的に離れ、響にハミィはセイレーンが化けた偽者であること、そしてセイレーンが化けた人は皆同じペンダントをしていたことを話す。第16話の件もあって響は即座に納得、かくして偽者とバレてしまったのだが……
  • 騙されたふりをして様子を見ようということになるも、知るよしもないセイレーンは結局2人の誘導に成功。案内した理科室で今度は理科の先生に化け、響と奏を騙してネガトーン内の異空間に別々に閉じ込めることに成功。
  • 体育館に向かい、ハミィと共にいたトリオ・ザ・マイナーと合流。プリキュアはもう変身できないと勝ち誇る……そしてBパート開幕直後祝勝会として部下達とすき焼きを食べ始める。ファルセットの頭上に陣取って彼から肉をもらっていた。嫌味交じりに肉の取り合い等をして、微笑ましいのかそうでないのか……。

(こんなこともあったかもしれない)

  • 変身しようとする響と奏に、2人の心がバラバラだから変身できないと語る。セイレーンが見抜いた弱点とは、2人はいつも声が揃ったときに変身していたこと。プリキュアになる為には2人の心が揃わないといけないなら、別の場所に閉じ込めてしまえばいい。変身できないなら脱出もできないのだから。学園の生徒の嘆きを聞いてうどんすきを堪能し満足顔。
  • ハミィの説得も突っぱねて、「自分の心配でもしたらどう? プリキュアはもう現れないんだから」と言い返すも黒ミューズが参上。防音壁で不幸のメロディを遮る黒ミューズに苛つき「やっちゃえネガトーン!」と指示。そしてネガトーンが競り勝ってしまう。
  • いい加減諦めたら、1人じゃ無理だし、あの2人も現れないから自分の勝ちと言うも、2人次第だと返す黒ミューズに「なんであろうと絶対に無理!」と怒りを爆発させる。ファルセットの頭髪を毟りながら。しかし思いが通じあった響と奏が脱出、変身され形成逆転。ますます苛つき毛を毟り続ける。
  • 敗北してしまい観念するように言われるも、ハミィがカップケーキを食べようと誘ってくる。理由はハミィとセイレーンは友達だから。友達になりたいと言ったのは嘘、騙すためのデタラメと明かしてもハミィの意志が曲がることはなかった。ハミィの笑顔に何かが揺らいだのか、「えーい! 友達なんて信じるものかぁあ!」と退却。
  • 響と奏は、いつ誰になりすましてくるか分からないセイレーンへの警戒を決める。セイレーンと一緒にカップケーキを食べたかったと話すハミィは、友達でも喧嘩する、自分とセイレーンは響と奏みたいに仲直りできると信じていた。素直に同意できない2人だが揺るがないハミィ。そしてラストシーン、海岸にいたセイレーン。それは、まるで自分に言い聞かせるかのように。

「友達なんて…信じるものか!」

■第20話

  • 世界を一気に不幸に陥れる究極の作戦を思いついたとメフィストに提案。フェアリートーンを奪い、自分達の持つ音符と合わせて楽譜を一気に完成に完成に近付ける。そして自分の歌声で伝説の楽譜に音符を染みこませ、暫くの間人々を悲しませ続ける間に残りの音符を回収するという算段である。フェアリートーンがこちらにあればプリキュアも手は出せない。
  • フェアリートーンの強奪にはハミィとの関係を利用する。これまでの行動からすぐには信用できないメフィストに、セイレーンは二度と迷ったりしないと悪のノイズを叩きこんで欲しいと請願。今まで最も強力だという究極のノイズを叩きこまれる。「プリキュア、ハミィ、見せてあげるわ。あなた達の住む世界が悲しみの色に染まる姿を…」
  • ハミィの前に現れて、「いつまでも音符を集められないのでメフィストに切り捨てられ、頭にきて喧嘩し逃げ出してきた」と嘘をつき、「今度見つかったら何されるかわからないわ!」と追い詰められたふりまでする。セイレーンをおぶってと一緒に逃げようとするハミィに驚愕するも、ハミィにとってセイレーンは敵ではなく一番の親友。さらに驚くも、利用するとばかりに不敵に笑う。フェアリートーンに怪しまれるも、ハミィにはバレていない。
  • ハミィと2匹きりになって林の窪みに匿われ、暫く休むようにと言われる。響の家から食べ物(ハミィ用のお菓子)を渡されて口にするセイレーン。森の中で一緒に歌の練習をした事を覚えてるかと話題を振り、歌い出すハミィに人に聞かれたらどうすると注意。ここでセイレーンは考えを明かす。「わたし、もう悪い事は止めて、ハミィ達の仲間になろうかなって…」
  • 涙目で喜ぶハミィに「なんとか言いなさいよ。勇気出して言ったのに恥ずかしいじゃない」とツンデレめいた返しをして、大喜びするハミィに抱き付かれる。ハミィの夢である「セイレーンと一緒に幸福のメロディを歌う」を確認し、ほんとはハミィと一緒に歌いたかったとまで言うセイレーン。嬉しそうなハミィに発声練習をしようと提案される。歌い出すハミィにまた注意するも、嬉しい時は仕方ないと言われハミィのリクエストで歌い出す。感激するハミィだがフェアリートーンの表情は冴えない。
  • 音符の瓶を取り出して、セイレーンは畳みかける。互いが今まで集めた音符を合わせて、一緒に幸福のメロディを歌う夢を叶えましょうと。残りの音符は、幸福のメロディにメフィスト達が慌てている隙に探せばいいと。当然嘘なので「音符が見えないから」と響と奏には言わないよう口止めし、明日、フェアリートンを連れてきてほしいと頼み込む。ハミィは快諾した。
  • 翌日。作戦は比較的うまくいっていたが、響がハミィの態度を不審がったこと、昨日歌っているところを目撃したアコと奏太が響と奏に報告したことで窪みの場所が知られてしまう。「ハミィの嘘なんてすぐわかる」と迫られたハミィはセイレーンが仲間になりたいと言っている点を白状。信じられない、また何か企んでるに違いないという響と奏。それでも信じ続けるハミィ。セイレーンは一緒に幸福のメロディを歌う歌姫…そして大事な一番の親友だから。
  • ハミィとフェアリートーンがセイレーンのもとにやってきた。幸福のメロディを歌いましょうと誘うも、ドリーとレリーがいない。フェアリートーンからは怪しまれていたセイレーンだったが「早く音符を集めて、一緒に幸福のメロディを歌いましょ」と押しきった。その頃、ドリーとレリーは響と奏の元に向かいセイレーンが騙していると報告。
  • 作戦を知らないトリオ・ザ・マイナーが現れ、無断で音符を持ち出したことを咎められる(セイレーンの性格上おそらく作戦は独断専行)。セイレーンはハミィと音符を庇うが、バスドラが音符を瓶ごとネガトーン化。
  • 何か目論んだようで、ドリーとレリーがプリキュアといることを確認してからネガトーンの弱体化に挑む。波動を飛ばしてネガトーンの体内の音符を争わせ、プリキュアに浄化を指示。戦闘終了後、セイレーンのおかげで音符を集められたとハミィがフェアリートーンを見せてきた。受け取ったセイレーンはハミィを呼び……
  • ハミィを突き飛ばす。目的が達成されたため、一緒に楽譜のところへ行くんじゃないのかというハミィの問いに本性を現し騙されたのよと種明かし。
  • トリオ・ザ・マイナーも事情を把握、フェアリートーンを人(妖精?)質にとり響と奏を動けなくさせる。セイレーンは去っていった。「ハミィ、ありがとう…音符をくれて!」いよいよ不幸のメロディが歌われてしまうのか……?

■第21話

  • 作戦は成功した。相当量の音符が集まったため、セイレーンが不幸のメロディを歌えば暫くの間は人々を不幸にすることができる。自分に相応しい最高の舞台を用意してくださいとメフィストに頼みこみ、加音町にコンサートステージが準備される。
  • ハミィが諦めずに信じ続ければ、きっとセイレーンの心は元に戻るはずというアフロディテ。ここまで散々騙されてきた響と奏はこんな事になっても信じ続けないといけないのかと食い下がるも、もし自分たちのどちらかが悪の道に進んでしまったら信じる事を止めるかという質問にハミィの心情を理解。「信じ続ければ、いくら離れてもいても想いは必ず届く。あの子達は親友同士なのだから」
  • コンサートに向けて、マイナーランドで歌のトレーニング。ハミィは今頃悲しくて寝込んでいると考えるも、捕獲されたフェアリートーン達が反論。ハミィはきっと歌ってる、自分の思いを届ける為。彼らは知るよしもないが、実際ハミィは歌っていた。「セイレーンも本当はハミィの事が大好きソソ」と言われるも否定。「わたしの心を動かそうとしても無駄よ。悪いけど、わたしはハミィなんて大っ嫌い。思い出す事なんてなーんにもないわ」と突っぱねて、フェアリートーンの入った檻を尻尾で叩いて威嚇。
  • そんなセイレーンを見て、今度こそ心は動かぬ様だと考えるメフィストに、バスドラがハミィの友情を信じる力は危険と進言。話を聞いたメフィストは猫用のヘッドホンを取り出して……。
  • コンサートは開始直前。そこにはメフィストにより、耳にヘッドホンを付けられ五線譜で拘束されたハミィの姿。ハミィは猫質にして保険。セイレーンが悪の心を忘れたときに、不幸のメロディを歌わせるための。「もう迷いなどありません」と楽譜に向かうセイレーン。今更止めようとしたって無駄とハミィに言うが、止めたりしないとハミィは返答。友達のすることは邪魔しないと。嘲笑うセイレーンだが、彼女を奇妙な感覚が襲う。
  • 感覚を振り払い、「あんたは相変わらず天然ボケの子猫ちゃんね~。わたしは今から不幸のメロディを歌うのよ。世界中が悲しみのどん底に突き落とされるのよ? あんたはそれでも良いっていうの?」とハミィに問うも「それでもいい」。もしもこの世界が悲しみのズンドコに突き落とされても、大丈夫。そうなったら、きっとセイレーンはハミィと一緒に泣いてくれるから……。
  • この期に及んで信じるハミィに「あんたはどこまで天然ボケなの?」と呆れるも、「天然ボケでゴメンニャ」と言うハミィの瞳には涙。「何があってもハミィとセイレーンは友達ニャ。ずっとずーっと友達ニャ~!」涙を堪えて歌い出すハミィ。セイレーンの脳裏にはハミィとの記憶がよぎる。その中には、幼少の頃歌っていた姿も……。
  • 雨が降りだした。セイレーンの頬に雨がかかる。コンサートが始まる。不幸のメロディを歌おうと、セイレーンは息を吸う。しかし歌が始まらない。不審がった一同が見れば、歌い出せないセイレーンの姿が。顔の不自然な水滴は、まるでセイレーンの涙を表すかのようだった。
  • セイレーンはメフィストに見限られ、「お前を信じなくて良かったよ」との言葉と共にハミィに悪のノイズを聴かせる。ハミィは苦しみ、セイレーンをまたも奇妙な感覚が襲う。
  • セイレーンは感覚のままに音符を楽譜から解放。メフィストに「何をする!」と言われて自身の行動に気づき驚き。音符を捕まえようとメフィストがネガトーン召喚体制に入り、その隙にハミィが飛び降りてフェアリートーンのいる檻を破壊。その勢いでヘッドホンは外れ、フェアリートーンが拘束を解除。
  • 時計塔がネガトーン化、変身できたメロディとリズムは劣勢。メフィストはハミィを無数のヘッドホンで囲む。逃げるハミィにセイレーンは顔を背けるも、またもやあの感覚が襲ってくる。ヘッドホンに追いつかれながらも耳を守ったハミィだが、トリオ・ザ・マイナーが立ちはだかり絶体絶命。ついにセイレーンの中で何かが弾けた。

「もう嫌。やめて…やめて!もうこれ以上、ハミィを悲しませないで!」

  • ペンダントが割れ始め、光が溢れ砕け散る。光から青い服の少女が現れ、トリオからハミィを瞬時に救出。その姿に一同は驚愕。容姿___メロディやリズムによく似た服___はプリキュアのそれだったからである。
  • 「ありがとニャ、セイレーン!」とのハミィの言葉で、本人は自分自身に、一同は彼女がセイレーンであることに驚き。驚いてハミィを持っている手を緩め、戸惑いの中逃走。そこを黒ミューズにひき止められ、「どこに行くドド?このままハミィを放っておくドド?」と(ドドリーに)問われるも、「わたしは…ハミィなんかどうなったっていい」と返答。ではどうして助けたのかという問いに「わからないわよそんなこと!」と戸惑いを爆発させるも、本当は分かってるとメロディとリズムの方を指し示される。ミューズは言った。プリキュアはどんなに苦しい時でも、自分の気持ちから逃げたりしない。セイレーンが変身したのはハミィを助けたいと心から願ったから。ならば、その気持ちを信じて正義のプリキュアとして戦う運命なのだと。
  • しかしすぐに受け入れられるはずもなく、最終的に逃走。黒ミューズの視線の先には、住宅街を走る彼女の姿。最終的に変身解除され、エレンの姿で雨にうたれる。

「わたしが……プリキュア?」

これ以降の詳細は、黒川エレンの項を参照。

名前について

人間態には「エレン」という呼び名があったので、Pixivでのタグとしてもネコ好きは「セイレーン」で人間好きは「エレン」という使い分けが自然と行われることが期待されたのだが、本編では第1話で人間態が即バレしてセイレーンだと認識されてしまった上、エレン以外の様々な人間の姿にも変身できたため(北条サクラ参照)、「猫を始めとする全ての姿をまとめるための呼称」としての「セイレーン」が定着してしまった(加えて、劇中でもハミィが相変わらずその名で呼び続けていた事も拍車を掛けている)。

「セイレーン エレン」「セイレーン 猫」「セイレーン ケモノ」等と複合でタグ付けすると検索し易いかもしれない。

なお、元の猫の姿を含めた変身能力はプリキュアへの変身をきっかけに失われてしまい、エレンの人間姿がデフォルトになった。

備考

名前の元ネタはギリシャ神話に登場する同名の怪物であるが、文献においては鳥人もしくは人魚の姿で記される事が多い。しかも、本来は人間型であったのだが、よりによってそれを怪物に変えてしまった犯人というのがアフロディテ、という何とも痛い展開なのである。

さらに言えば、ムーサ(=ミューズ)と歌で勝負して敗れ、冠の材料として羽をむしられる、というエピソードも…。

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