国際展示場駅
こくさいてんじじょうえき
概要
東京都江東区にある東京臨海高速鉄道りんかい線の駅。ホームは地下一階で、改札は地上にある。
外観は幌馬車をイメージしたもので、駅舎内には2018年7月現在、立ち食いそば屋(そば処 あずみ)とコーヒーショップ(ドトールコーヒー)が出店しており、駅を出てすぐのところにコンビニエンスストア(ローソン)もある。
また、ゆりかもめの国際展示場正門駅と共に東京ビッグサイト(東京国際展示場)にアクセス出来る数少ない路線の駅である。
ちなみに、当駅に最も近いゆりかもめの駅は国際展示場正門駅ではなく有明駅で、すぐ隣に位置する。
国際展示場正門駅との違いは、スピードが遅めでルートが遠回りになりがちなゆりかもめに比べ、りんかい線は埼京線との直通運転があるおかげで、少ない乗り換えで済む上に圧倒的に輸送力が高い事から、こちらの方がコミックマーケットのような「たくさんの荷物を抱えながら行く買い物目的」には優位な点である。この事から毎年コミケの時期になると、駅構内を始発組のオタク達が猛ダッシュする光景が風物詩となっている→始発ダッシュ
また、この時期の駅構内にはここぞとばかりにコミケ参加者向けの広告(アニメやゲーム、漫画の新作告知のものが鉄板)が所狭しと掲示されて圧巻である。
同様に、上述の駅のすぐそばにあるローソンも店舗のレイアウトが人気アニメとのコラボグッズや、コミケに参加する上で便利なアイテム(夏コミならば飲料やヒヤロンなど、冬コミならば中華まんやカイロなどなど)がドンキばりに大量に陳列された「コミケ仕様」の状態になっており、こちらはNHKの番組で密着取材されたこともある。
一方、ビッグサイトと同じ高さの高架上にある国際展示場正門駅と比べ、こちらは地上にあり、しかも途中で広くて長い遊歩道(イーストプロムナード)を通過する必要があるため、施設から距離が離れているだけでなく、途中でビッグサイトと同じ高度に到達するための「やぐら橋」という登り坂を越えなければならない。
このやぐら橋は長い階段の先にビッグサイトへ通じる陸橋が架かっている一種のペデストリアンデッキのようなものであり、中でもこの長く続く階段がクセモノで、とりわけカートやトランクのような大荷物を持った参加者(特に自力で同人誌やグッズ等を搬入するサークル参加者)にとっては鬼門となる。
一応、階段の中央部にはカートや台車用のスロープが備えられているし、階段の両端部にはエレベーターとエスカレーターが完備されているが、コミケ期間中はあまりの参加者の多さゆえに大混雑で思うように使えないことも多いため、(時間帯にもよるが)あまりアテにしないほうが賢明であろう。
コミケ期間中はビッグサイトへと至る道ですら既にこのような状態であるため、たまにしか行かない頻度ならまだしも、数日続くイベントで通う分にはなかなかきついものがある。
めんどくさいなら、となりの有明駅からゆりかもめで正門まで乗ってしまうのも手だろう。
ただし、圧倒的な利用者数の多さで通路が埋まってしまうことも多く、また開場から暫くの間までは待機列を形成して規制入場しているため、却って(運が悪いと、それこそキロ単位で)遠回りすることにもなりかねないので注意。
早朝から開場後しばらくの間は駅からビッグサイトまでの間のあちこちに誘導スタッフが配置されるため、彼らのアナウンスや設置されている看板には常に気を配ろう。
コミックマーケット時のビッグサイトにばかり目が行きがちだが、ここの駅周辺は隣の東京テレポート駅周辺と違って、宿泊費もそれほど高くないホテルもある。
特に地方からお台場観光に行く場合、宿泊費の高いホテルばかりが密集しているお台場よりこちらに近いホテルに泊まった方が安く済む事が多い。ちなみにお台場までは徒歩で15分ぐらいである。
…とはいえ、例によってコミケ期間中は大体どこも早い段階で軒並み満室になるので要注意。
なお、最近までは特に重視されていなかった有明駅との乗り換えだが、2018年10月に開業した豊洲市場がりんかい線の駅からはどこも半端に遠い場所にあるため、同施設目的で埼京線方面から来た客のゆりかもめへの貴重な乗換手段として今後利用率が増えることが予想される。
ちなみにコミケ以外にも企業の展示会が東京ビックサイトで行われている。
そちらの展示会関連も含めて利用者は年々増加傾向にある。
駅構造
島式ホーム一面二線の地下駅(B1F)。改札は地上にある1ヶ所しかなく、これがコミケ客が分散せず一極集中で押し寄せてくる元凶にもなっている。
とはいえ、凄まじい数の参加者が夜も明けきらぬうちから怒濤の如く大挙してやって来るイベントは、いかなビッグサイトであってもコミケ以外に類を見ないため、たかだか年2回しか開催しないコミケのために駅構内を改修することは考えにくいのも事実である。
例外があるとすれば2020年のアレぐらいなものだろう。
とはいえ、ホームドアは真っ先に設置されており、これはおそらくコミケのためだろう。それまではロープを張って警備員が体を張っていたのだから。
利用状況
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は34,494人である。
- 上記の通りコミケや企業展の展示会の影響で利用者が増加傾向にある。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 23,997人 | 47,994人 |
2009年(平成21年)度 | 23,666人 | 47,332人 |
2010年(平成22年)度 | 23,267人 | 46,534人 |
2011年(平成23年)度 | 23,860人 | 47,720人 |
2012年(平成24年)度 | 29,100人 | 58,200人 |
2013年(平成25年)度 | 32,103人 | 64,206人 |
2014年(平成26年)度 | 33,308人 | 66,616人 |
2015年(平成27年)度 | 35,679人 | 71,358人 |
2016年(平成28年)度 | 34,238人 | 68,476人 |
2017年(平成29年)度 | 34,494人 | 68,988人 |