対子を7つ揃えると成立する特殊な形の役。2翻。
概要
普通麻雀とは4つの面子と1つの雀頭(対子)で和了となる。
一方で七対子は対子を7つ作る、という意味で特殊な形である。初心者が良く間違えるのは、同じ牌を4つ持って「対子2つ分」と誤解し、和了った時に「チョンボ」と言われることがある(これを4枚使いと呼び、この形も認める場合もあるが、現在の一般ルールではほぼ認められない)。
それを除けば、「どんな種類の組み合わせでも同じ牌をペアにして7組揃えれば上がれる」という麻雀の初心者でも一番わかりやすい上がり役と言える(和了り易いかとは別、詳細は後述参照だが、分かりやすさに比してあまりに和了りにくい役である)。
尚、麻雀で4面子1雀頭の形を成していないのは七対子と国士無双だけである(ローカルは除く)。
対子を集める事になるため鳴く事は出来ない、テンパイつまり6対子までは自力で揃えなければならない。また、必然的に単騎待ちとなるため不利であり、(七対子のみで)和了しても、一般ルールでは25符2飜(親で2400点、子で1600点)であり、点数としても有利ではない。如かしながら、「守りの麻雀」としては優れている所もあり、浮き牌がなく、4組以上の対子があると順子を落としても聴牌から遠のく事がない。また、その浮き牌のなさからドラが孤立牌でも活用可で、危険牌を掴んだ場合にそれを捨てられなくても、手を回して運良く2枚手に入れば有効牌となるし、最悪、その危険牌で単騎待ちとすることも出来る。更にオリる際にも対子落としが出来る(1枚通れば、安全牌がもう1枚出来る)為有利である。一度テンパイになれば、リーチをかけるか崩さない限り、待ちを自巡ごとに変える事も可能であり、待ちにヤオ九牌が選ばれやすい。更にドラが乗るときは必ず2枚のるため裏ドラありの場合のドラ期待値も高い。ドラが乗るときは2枚乗るという性質上、赤ドラがなければドラが奇数個になることはない。
如かしながら序盤から対子が多い場合、対々和狙いのためにポンする事も少なくない。が、敢えてそうせずに七対子で手を進めるプレイヤーもいて好みが分かれやすい役である。実際には対子が5つの時点でテンパイするまでには平均で12巡程かかるといわれていることから運がよくないとなかなかテンパイに漕ぎ着けられない一面も否定できない。
また、七対子+混老頭、七対子+字一色(大七星)は難易度の割に報われない組合せとして有名であり、前者の場合他の役が全くなければ満貫にならない(一方で対々和の場合は必ず40符を超えるため満貫確定)し、後者の場合は一般的には役満にしかならない。
また3飜役の二盃口は、ほとんどの場合七対子と同じような形になるが、高点法により二盃口が優先される。
ニコニコ、チートイなどと言われる事も多い。
七対子と重ならない役一覧
役満は除く
順子系、暗刻系は全滅である。また上がり形の都合上、他の役になりやすい役も多い
- 平和
- 一盃口 見かけ上のアガリ形としてこれになることもありうるが、七対子の場合はつかない
- 役牌
- 嶺上開花
- 槍槓
- 三色同順
- 一気通貫
- 対々和
- 混全帯ヤオ九 純全帯ヤオ九 チャンタ系の七対子は必ず混老頭(もしくは字一色)になるため
- 三色同刻 当然ながら同じ数の対子を三種集めても役にはならない。
- 三暗刻
- 三槓子
- 小三元
- 二盃口 アガリ形が七対子と重なることが多い、役としてはこちらを優先
七対子で出来る役満一覧
事実上、狙って出来る役満は字一色だけに等しい(ただし字一色を七対子で完成する難易度はかなり高い)。
数え役満 清一色が絡まない限りは難しいと言えるがカンが横行してドラが爆発的に増えればごくまれにあり得る(その場合でも、自力ではカンがまったく出来ないので他力本願となるが)
大車輪…上述の二盃口扱いにもなるが(ローカル役)
関連イラスト
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鷲巣麻雀 システム上この役の待ちが一番わかりづらい、と作中で説明されている。