概要
全ての面子を刻子にして和了すると成立。2翻。食い下がり無し。略称はトイトイ。
全ての面子を刻子か槓子にするだけ、という分かりやすい役であるため初心者が覚えやすく、大体の場合はポンを駆使して聴牌に持っていくことになることからトイトイポンと言われる事もある。
門前で完成させた場合は三暗刻と複合し4翻40符で満貫が確定、場合によっては四暗刻となる。また四暗刻以外でも多くの役満は対々和の形となる。2翻役の中では最も目にする機会が多く、また、三人麻雀では萬子の中張牌が抜かれており、刻子が出来やすいため拍車がかかる。
ドラを刻子にできれば5翻で満貫は確定する上、役牌・タンヤオ・混一色など複合できる役が意外と多く、組み合わせ次第で大きな打点を狙う事ができる役でもある。
逆に言えばドラや他の役が絡まないと、最悪2翻30符で子2,000点、親2,900点と、それ程高い点数にはならない。よって、この形についてはバカトイと呼ばれる事もある。
しかも何度かポンをすれば容易に対々和形というのは看破されやすく、手牌も減ることから守りが薄くなり放銃しやすい、聴牌しても単騎待ちかシャンポン待ちを余儀なくされるためめくり合いで不利になりやすい、というデメリットもある(しかしながら、対々和と看破されたとしても、偏った捨て牌をすてなければ待ち牌を看破するのは難しいし、後者2つについてもこの役に限らない話ではある)。
このような点から、考えなしに狙っても打点は得られないし和了も難しい役と言える。この役に限った話ではないが、1~2個くらいは暗刻があると楽である。特に暗刻が2つ(ヤオ九牌の暗刻なら1つ)あれば40符が確定するので満貫を射程に入れやすくなる。
配牌で対子がある程度あった場合七対子とどちらを狙うかの選択を迫られやすい。どちらもメリット、デメリットがあるのでよく考えたいところである。
後付けなしルールだと、暗刻の1~2隣に1枚(『1113』『2223』等)ある状態でテンパイすると役のある方でも和了できない場合がある(従来の後付けありの場合は片あがりの和了も可)。
青天井ルールでなければ門前清自摸とは絶対に複合しない。複合した宣言をしているイラストは大抵ネタである。
中国麻雀では6点役で、本役に役牌(2点)や2点役の『双暗刻』(暗刻を2組揃えた役でリーチ麻雀では採用せず)等との複合で和了条件である8点以上になりやすい。
WSOMルールでは30点役で、ロンアガリだと放銃者は最低40点(30(本役)×3(和了者以外の数)-25(非放銃者の支払い点)×2(非放銃者)=40)(放銃者以外は一律25点払い)の失点となる。
関連イラスト
役満なのに対々和と申告するネタイラストが多い。