私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
わたしがもてないのはどうかんがえてもおまえらがわるい
概要
谷川ニコ(正確には原作の谷川イッコ、作画の谷川ニコの2人組)による漫画作品。ガンガンONLINEにて2011年8月4日から毎月第1・3木曜日更新で連載中。
2013年7月からテレビアニメがテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、アニメシアターX、1ヶ月遅れで熊本放送にて放送された。
あらすじ
高校は人生で一番モテる時期と思っていたオタク少女の黒木智子。
しかし、現実ではモテないどころか、入学後2ヶ月近くも同じ高校生と会話してない有様だった。
あんな奴らと群れるくらいならぼっちでいいと思いつつも、智子は友達や恋人を作る努力を始める。
これは、喪女、モテない女子高生のどうでもいい日常の物語である。
作品解説
主人公のゲスい思考、モテるために行う行動が色々とぶっ飛んでおり、空回りや自意識過剰による痛々しい勘違いで勝手に自滅を繰り返す様と、そんな彼女を取り巻く周囲の世界の優しさと切なさを面白おかしく描いているのが本作の肝である。
主人公のぼっち描写について作者の実体験に基づいているためかリアリティが高く、学生時代に交友関係が少なかった読者には共感できるシーンが数多く存在するのも本作の面白さだが、中にはそれを辛いと感じる読者もいるようである。
文化祭や修学旅行など様々な学校行事を経て、会話をするキャラクターが徐々に増えていき、「友達」と言える存在が新たにできる。初期がぼっちの独り相撲だったのに対し、現在は関わる人物が増えたが故の、様々な事情を抱えた登場人物との人間関係が描かれている。
元々ガンガンONLINE上でも人気な作品だったが、海外の掲示板『4chan』にて大きな共感を呼び、ブームとなった。その人気は単行本の帯に「海外の2ちゃん的な掲示板で大人気」と書かれる程である。
主人公
智子の家族・親類
黒木智貴(くろき ともき)
智子の弟。
サッカー部FWのレギュラーであり、性格は智子と正反対の真人間だが、智子と同じく目の下にクマがある。
毎日1時間の会話を強制したり、自分の飲食物を勝手に飲み食いする姉を心の中でうざいと思いつつも放っておくことができず、公園でいじけている智子に声をかけたりと、根は優しい。
本人は忘れているが、幼少期は姉が大好きで将来は姉と結婚するとまで言っていたほど。
母親
智子と智貴の母親。
智子とは違い常識人。怒ると怖い。
父親
智子と智貴の父親。
寛容な性格。娘たちのクマは彼譲りと思われる。
中学からの友人
成瀬優(なるせ ゆう)
智子の中学時代の友達。通称「ゆうちゃん」。
中学時代は地味なオタク少女で智子と仲良しだったが、ちょっとアホの子だったので智子と同じ高校には進学できなかった。高校生になって再会した彼女は、眼鏡を外して髪を染め、性格も明るくなり、まるで別人の様になっていた。
もとから智子が発情するレベルには素材は良く、かなりの美人に変貌を遂げた。
彼氏も出来たため、智子の心の中でメスブタ扱いされるが、本人の優しい性格は変わっておらず、智子に対しても変わらぬ友情を抱き続けている。しかしよく智子にセクハラされる。2年生時に友達を優先し彼氏と別れた。
小宮山琴美(こみやま ことみ)
ゆうちゃんの友達で智子の知り合い。通称「こみさん」。
千葉ロッテマリーンズガチ勢。変態シスターズ姉。
智貴に一方的な想いを寄せているのだが、言動や行動がシャレにならない。それが原因で智子とは因縁の関係にあるが、度々ゆうちゃんを含めた3人でお茶会をするなど腐れ縁でもある。2人ともゆうちゃん経由の知り合いなのだが高校はゆうちゃんだけ別の学校である。高校3年で智子と同じ5組になる。
高校の関係者:智子と同じクラス
吉田茉咲(よしだ まさき)
ピュアヤンキーな女子生徒。初登場は喪72話。アニメ未登場。
修学旅行にて智子と同じ班になった事で知り合う。
口調が荒く手が出るのも早いが、純真でかわいいものが好きという一面も。
ラッキースケベ体質(被害者)。
田村ゆり(たむら ゆり)
脱力系でおさげ髪が特徴の女子生徒。初登場は喪69話。アニメ未登場。
修学旅行にて智子と同じ班になった事で知り合う。
イヤホンを付けて両手をポケットに突っ込んでいる事の多いダウナー系女子。
智子からは「ゆりちゃん」と呼ばれている。
田中真子(たなか まこ)
そばかすがチャームポイントの女子生徒。初登場は喪69話。アニメ未登場。
修学旅行の班は別だが自由行動から合流し一緒に回ることになる。
ゆりの親友。保護者的な一面を持つ、とてもいい人。
智子からは「そっちの人」だと思われている。
根元陽菜(ねもと ひな)
ツーサイドアップが特徴的な同じクラスの女子生徒。
リア充故に智子から妬みの対象となっていたが、声優志望であることを知り、さらに喪97でのやりとりをきっかけに本音で会話する関係に。智子は心の中で「ネモ」とあだ名していたがつい口に出してしまい、あだ名で呼び合う事を強要される。
初芝(はつしば)
(イラスト右側の男子生徒)
漫画研究部所属の男子生徒。
智子曰く「限定じゃんけんで裏切りそうな顔」。
美術の補修で智子の似顔絵を描き慣れた漫画のモブと同じ顔で描いたのだが、智子はその似顔絵を見て自分に特別な感情を持っていると誤解している。
加藤明日香(かとう あすか)
同じクラスの女子生徒。
高身長でスタイルも良い美人な上に気さくで、智子にも気軽に話しかけ、時にはメイクをしてくれる。周囲への気配りも欠かさず、母性溢れる存在。やや冗談が通用しない面があり、その場の雰囲気を変えてしまう事もある。
二木四季(ふたき しき)
智子の心の中でのあだ名は「ポテンシャルさん」又は「絵文字MK-II」。
内笑美莉と同じく顔が絵文字。3年で智子と同じクラスになる。
運動神経・反射神経等で高いポテンシャルを持つ女子高生。
喪147でフルネームが判明する。
伊藤光(いとう ひかり)
小宮山の友人で、彼女のことを「こと」と呼ぶ。吹奏楽部所属。
1年から3年まで小宮山とは同じクラスである。小宮山とは似ても似つかぬ常識人で、どこか達観している。
喪143でフルネームが判明する。
清田良典(きよた よしのり)
(イラスト左側の男子生徒)
同じクラスの男子生徒。メガネをかけたリア充グループの1人。
リア充ゆえに1年の頃は智子の妬み嫉みの対象となっていたが、次第に智子にも気を使って場を和ませようとしてくれるただのいい奴である事が判明する。作中でも特に空気の読める男。
その他の高校関係者
平沢雫(ひらさわ しずく)
智子達より2学年下の後輩。
入試の際に体調を崩し、試験監視役になっていた智子に保健室へと連れられ、そこで励ましの言葉をかけてもらった。
その後は無事入学を果たし、名実ともに智子の後輩となったが、実は天然の男たらし(しかも自覚なし)のせいで、同性の友人が出来ないという悩みを抱えた、アレな少女の1人であった。このため女子なのに自分へと能動的に話しかけてくれる智子を、本心から慕うようになった。
よって劇中、雫視点の智子は、美化140%で描かれる。
因みに智子からによる雫の評価は「クズ」「いじめたくなる」「クソビッチ」「女に好かれる要素ゼロ」などだが、同時に「エロければ何でもいい」スタンスでもあるため、“低くも高くも無い”レベル。
内笑美莉(うち えみり)
顔が絵文字な女子生徒。最近は絵文字でない事も多い。初登場は喪59話。
通称「うっちー」。
修学旅行編にて同じ班になるが、もっぱら他の班の友人と行動していたが今はもこっちと仲良し。
最近もこっちと仲直りしてめでたしめでたし。
3年4組。
夏帆(かほ)
3年4組。初登場は喪78。
加藤明日香の友達。
2年の時は明日香と同じ4組でとても仲がいい。
3年でクラスが異なるが、4組に明日香が辞書を返しに行ったり5組で明日香と昼食を取ったりしており交流が続いている。
田中真子と同じ千葉西大学を目指している。
佐々木風夏(ささきふうか)
3年6組。初登場は喪87。
黒髪をポニーテールにまとめ、凛とした顔立ちが特徴。
喪148で久しぶりに登場する。通学時は智子と同じ電車を利用している。
ソフトボールの経験がある描写が見られ、球技大会では優勝に貢献している。
加藤明日香と名前で呼び合う仲である。明日香と同じ青山学園大学を目指している。
夏帆とも仲が良く、同じクラスの事もあり成田美保と2人でいる描写が多い。
成田美保(なりたみほ)
3年6組。初登場は喪87。
喪154で久しぶりに登場する。
明るくノリのいい性格で、球技大会の表彰台では賞状を手にして「いぇーい!」とアピールしていた。
加藤明日香、夏帆、佐々木風夏と仲が良い。
荻野(おぎの)
智子の担任の女性教員。熱血で生徒の事を真摯に考えており、決して悪い人ではないのだが、デリカシーの欠片もない人物。
やることなすことぼっちにとっては鬼畜の所業であり、幾度となく智子(と稀にネモ)を精神的に追い込んだが、なんだかんだ智子にも友達ができたので結果オーライ(かもしれない)。
ちなみに
登場人物の苗字の大半はモブ含め千葉ロッテマリーンズに所属している選手が由来である。ちなみに黒木智子役の声優を務める橘田いずみはかつてM☆Splash!!のチアガールをしていたことがある。こういったことから千葉ロッテマリーンズとのコラボも行われた。