「ヒャイーッ」
「ケイーッ」
概要
黒いタイツに全身が覆われているほか、マスクの額には退化した触角が生えていいる。腰に装着したベルトのバックルはネオショッカーの紋章で下等な改造人間であることを示す銀色となっている。会話機能も機密漏えいの為、「ヒャイーッ」または「ケイーッ」という甲高い奇声しか上げられない様になっているが、作戦遂行の命令伝達の為に簡単な会話機能は与えられている。
100mを5秒(仮面ライダークウガより速い!!)で走り、10mの跳躍力を持つとされており、アリ型改造人間だけに地中から自由に出現できるほか、集団戦法を得意とし人間や岩石などの無機物への擬態能力なども有している。
筑波洋が倒したアリコマンドのタイツを着てアジトに潜入したり、仮面ライダーSPIRITSに登場したアリコマンド達はバダンシンドロームに感染した一般人だったりと必ずしも改造人間というわけではないようだ。
世界征服遂行のために指揮官で怪人のサポートや要人の拉致や暗殺などを主な任務としており、特訓を重ねればスカイライダーのスカイキックすらも習得してしまう人材も存在しているが、歴代の悪の組織の戦闘員以上に使い捨ての消耗品としての側面が強く、殆どが怪人の実験台にされてしまったり作戦遂行中に一休みしただけで制裁を受けてしまったり、役に立たないと判断されると即座に廃棄処分されてしまう哀れな存在である。
ドブネズゴン配下の者など、ライダーマンのガードベントにされた奴までいた。
そんな訳か改造度合いも大雑把ななもので頭蓋骨をノコギリで切断され、簡単な脳改造を施され、縫合も荒く、改造後の忠誠心も決して高くない。
ちなみにネオショッカー怪人の1人であるドラゴンキングは自身が鍛え上げた独自のアリコマンド軍団である『闇の戦士団』と呼ばれる拳法集団を配下として持っているほか、ネオショッカー大首領の身の回りの世話を担当する巫女集団(ただし全員男)などが存在する。
歴代の戦闘員の中でもコミカルな言動が多い方で、スカイライダーに捕縛された際には「そりゃーないよー」と発言したり、一文字隼人を罠に掛けた際には「驚いたか一文字隼人」と勝ち誇ったかのようなセリフを吐いていた。と言っても一文字はその手の罠など掃いて捨てるほど見ている上に敵の手の内を探るためにわざと捕まっていたので特に驚いた様子は無かった。
白アリコマンド
ネオショッカーのシロアリ型改造人間でショッカー白戦闘員と同じく科学者タイプの戦闘員。怪人製作やライダーの能力分析が主な任務で、白いタイツ状の皮膚で全身が覆われ、アリコマンドと同様に額に退化した触角を持っている。
腰に巻かれたネオショッカーの紋章をあしらったベルトのバックルは、やはりアリコマンドと同様に銀色であるが、アリコマンドよりも地位は高く、15話でアオカビジンが誕生の際に、実験台となったアリコマンドが溶けて死ぬ様子をアオカビジンとともに喜ぶ様子や49話では肩車として乗ったアリコマンドを物として扱っている様子が見られる。
そのほか、アリコマンドと同様甲高い奇声をあげて意志の表現を行うが、各種科学任務に就くための必要性からか、コミュニケーションを取る際は人間の言葉で話すことが通常のアリコマンドに比べて圧倒的に多く、奇声をあげる機会は殆どが敬礼や戦いなどで身体を動かす際や返事に限られている。
ただし科学任務が主な使命であるため通常のアリコマンドに輪をかけて弱く、殆どの者が前線に赴くことは全くない(例外としてオカッパ法師直属の彼の頭部の皿が乾かないように湿らす2名の専属要員は別であり前線に赴いていたが、所詮はサポート系なため、スカイライダーに瞬殺されている)。
ちなみに彼らの掛け声は他との差別化を図るためか、どこぞの悪の組織の戦闘員と同じく「ホイッ、ホイッ‼」であった。
そのほか、52話では、頭に銀色の横線がついており、金色のグローブやブーツに赤いマントを纏った支部長クラスらしき白アリコマンドも登場している。
アリコマンド少年隊
第50話に登場した子供のアリコマンド部隊(なんだか可愛い)。タガメラスが誘拐した少年たちを改造した姿。
ただし、少年すべてが改造されるのではなく、適性テストで合格者のみ厳選され不合格者はタガメラスに血を吸い尽くされてしまう(その生死は不明)。タガメラスがスカイライダーに倒された後、少年たちは元の人間の姿に戻っていった。
巫女集団
第52話 - 第54話(最終話)に登場した魔神提督(後に大首領)直属のアリコマンド部隊。魔神提督が大首領の怒りを静めるために用いられたが、通常のアリコマンドが巫女の衣装を着ているだけなので、特別な改造は施されていないものと思われる(男のくせに巫女風に改造されたアリコマンドなのか?)。
魔神提督が処刑された後、大首領の配下として引抜かれたらしく、主に大首領のために舞いを披露したり、食事など身の回りの世話をすることが主任務。
ドクロ暗殺部隊
魔神提督亡き後に登場したネオショッカー大首領直属のアリコマンド部隊。全員が顔をドクロの面で覆っており、隊長各はマントを纏っている。 通常のアリコマンドより遙かに手強いとされる(彼ら曰く「雨のように襲い、風のように人を刺す」)。
大首領の命令により洋と彼の母親である筑波寿子を襲撃するが、駆け付けた一文字隼人と洋の猛攻の前により全滅した…かに思われたが、生き残った隊長はボウガンで寿子を殺害するものの、それが仇となり怒りに燃える洋の反撃により絶命し部隊は全滅した。