「来世は東京のイケメン男子にして下さ~い!」
CV:上白石萌音
概要
山奥の田舎町「糸守町」に住む女子高校生。
幼少期に母(宮水二葉)を亡くし、父(宮水俊樹)は婿養子で、かつて神社の神官だったが、
上記の件により家族を省みない性格に豹変し、政界進出したことで、あまり父娘の仲は良好ではない模様。
顔は母親似の美人。
実家は代々宮水神社を営む家系で、口噛み酒を御神体に奉納する独自の風習や、祖母・一葉に反発して家を出て行き町長として政治活動に勤しむ父・俊樹に嫌気が差しており、東京の華やかな生活に強い憧れを抱いていた。
そんな矢先、東京に住む男子高校生・立花瀧と夢を通した人格の入れ替わり生活が始まり、瀧と細かな取り決めを行いつつも東京での生活を満喫。そんな中、ある事が切っ掛けで瀧のバイト先の先輩である奥寺ミキに好意を抱かれる。
普段は「徒歩通学」「バイト経験0」という田舎暮らしであり、「電車通学」「高校生アルバイター」という都会暮らしの瀧とは真逆な生活を過ごしているが、順応能力は非常に高く、どちらも(遅刻やミスこそすれど)難なくこなしている(外伝小説『AnotherSide:Earthbound』で、これについて瀧は「凄い度胸だ。」と皮肉を言いつつも能力の高さを評価している)。
料理や裁縫も得意で、瀧と入れ替わっている間に持ち前の女子力を発揮することも多々ある。
入れ替わり中は元々東京にあこがれていた事もあってその情景に圧倒される事も多く、また瀧の友人達とカフェ巡りをする際には高価なスイーツを注文してしまう為、その都度瀧の財布を圧迫する事になる(なお、瀧は三葉が浪費した小遣いを補うためにバイトのシフトを増やすことになるが、その弊害を入れ替わり中に受ける三葉はそれに対して「全然遊びに行けない」と文句を言っている)。
またプロポーションも良く、相応に巨乳(瀧の感想では巨乳ではないとのことだが、奥寺先輩のような巨乳の女性と近いせいで巨乳の基準が高めになっていたと思われる)なためかバスケットボールの授業ではかなりの乳揺れを起こしていた。
そのため当初は瀧と反発し合っていたものの、やがて親睦を深めるうちに彼と惹かれ合うようになるが…。
また、劇中のある出来事がきっかけで、髪形をショートに変える。
勅使河原克彦からは想いを寄せられているが、彼が親友の名取早耶香の想い人であることも重々理解していたため、愛称のテッシーで呼ぶ以外は基本的に三人仲好く過ごしている様子。
諸々あった末、大学卒業後は東京で一人暮らしをしながら会社員をやっているようだが…(「スパークル」のミュージックビデオでは、大学進学時から既に東京にいたと思われる描写がある。もっともこれを正史の出来事と捉えて良いのかは微妙なところがあるが…)。
会社員になると再度髪を伸ばすが、高校時代とは別の髪型にしている。
漫画版ではとあるレストランを見つけてテッシーとさやちんに紹介するなど相変わらずの女子力を発揮している。
『天気の子』における三葉
※この項目には現在劇場公開中作品の一部のネタバレが含まれています。
中盤、森嶋帆高が天野陽菜へのプレゼントとして指輪を買いに来たジュエリーショップの店員として登場。
声優も同じく上白石萌音が担当。
姿形は『君の名は。』における成人後の三葉とほぼ同じである。
受け取った陽菜が喜んでくれるか不安げな様子を見せていた帆高に対し、「3時間もかけて選んだのだからきっと喜んでくれるはずですよ」と笑顔を見せながら語り掛け、その背中を後押しした。
なお、今回登場した三葉が本編と同一人物であるかは明言されていないため不明(作中の諸処の描写を考慮してもどちらとも考えられるため)。こちらの世界でも瀧と出会っていたかどうかは語られていないが、小説版では瀧と三葉が結婚した可能性を間接的ながら示唆する描写がある。
余談
新海監督は、Twitterにおいて三葉の名の由来は日本神話における水の女神である弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)から取ったことを語っている。
これは本作には日本の固有信仰である『神道』や、最古の歴史書である『古事記』とリンクしている面があることが関係しているとされ、実際に伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)が柱を回って声を掛け合う『国産み』の逸話がモチーフと見られる場面があり、『ムスビ(結び)』などの神道の用語が散りばめられ、小説版では三葉の祖母一葉がムスビについて語る処がある。