グラットン
ぐらっとん
劇中敵対勢力で、「グラットン軍」とも呼称される。
Chapter008の時点では、未だ明らかにされている情報は限られているものの、大帝ムーゲンを頂点とし複数の幹部と無数の部下が確認され、彼らと敵対関係にある『宇宙管理局ブレイバー』のアニモ014や『時間警察庁ウォッチャー』所属のドリー・ミー、アジャン078曰く「ダーク宇宙に属する生命体で多元宇宙の脅威であり、次元侵攻しあらゆる宇宙のエナジーを食い尽くす」のを目的とする。彼らには常に3つの面を備え、その装飾品からは不気味な声が囁き続け会話を成立させる。
また、他の生命体が彼らに囚われた場合「寄生される」と揶揄され、この状態は『ダーク化』とも称される。最も、寄生は必ずしも不可逆なものではなく、戦闘で大ダメージを負うなどした場合寄生していたグラットンも消滅し、寄生されていた側が本来の姿へ戻ると同時に原典宇宙へと引き戻される、異元リバース現象も確認される。
劇中、謎の少女ラールアを生きたままの確保を目的に動き、彼女を燻り出すならば市街地の破壊も厭わず、前述した特性を抜きにしても危険な存在だと強調される。例え逃げ遂せてもマルチチェーンで繋がれており実質「どの宇宙を巡っても猫に鈴を付けているも同然」である。
Chapter004までに、以下の面々が確認済。
いずれも、過去勇者シリーズに登場する人物で締められ、Chapter001冒頭の歴代勇者たちの登場シーンと同様に、敵側に於いても過去作品とのクロスオーバーが推し出された形である。一方で、本来は各々別の勢力に属する筈の彼らが、何故尖兵として行動しているのかについてまでは、未だ明確な説明、解答は成されていない。
また彼らは原典とは異なり、変形前後のいずれかの頭部にヘッドギア状のパーツが装着されている他、ガイスター四将の場合は功名心の強さに起因した足の引っ張り合いなど、行動の面でも本来持ち合わせている気質は鳴りを潜め、終始目的遂行で連携した動きすら見せる。
一方で、原典と同様に「ダークマッドガイスター」や「ダークプテダー」「ダークホーマー」といった合体も再現させ、巧みに分離・再合体を繰り返しソーグレーダーを苦戦させた。
Chapter004にて、ソーグレーダーと干戈を交える格好となったダークグレートバーンガーンもまた、グラットンによってダーク化した存在であるものの、最強の聖勇者由来の矜持か、血涙しながら内部に居る瞬兵とヒロを防護壁で保護しつつソーグレーダーの生命を奪う寸前でフェニックスブレードを振るうのを静止し、平達を逃し次元の彼方へ消えた。
この事実からしても彼らの寄生の範囲が敵側だけでなく味方側にも及ぶが、強靭な不屈の精神ならば跳ね除けるのでは…と一縷の希望を覗かせる。