概要
初出はイギリスのマーベルUKより出版されていたコミックであり、オートボットの特殊部隊「レッカーズ」のメンバーとして知られている。
『トランスフォーマー』シリーズでの活躍の場は、主に海外のコミックがメインであり、アニメや映画といった映像作品に登場したことは無い。アニメ『プライム』でもその存在が示唆されていながら、劇中でその名が挙がった時点では既に故人となっている。
マーベル版
右肩に大型のキャノン砲を備え、右腕には手の代わりに銛が付いており、更に体の各部に武器を隠し持つなど、オートボットにしてはかなりの重武装を誇る。
オートボットの首長ザロンを警護する任務に就いていたが、ザロンを殺害して功名を挙げようとしたディセプティコン兵士から彼を庇い、戦死した。
IDW版
『ラスト・スタンド・オブ・レッカーズ』に登場。
危険な任務の多いレッカーズで最も長く戦ってきた戦士で、数々の活躍をしてきた。
惑星ポヴァにて長年敵対してきたディセプティコンの部隊「スコードロンX」を死闘の末に全員捕縛した際、ポヴァは中立地帯であった為にプロールからは「ポヴァ星人達との対立を避ける為、今すぐ彼ら全員を釈放しろ」と命令されてしまう。インパクターはこれを良しとせず、スコードロンXをその場で全員処刑してしまった。これに憤ったスプラングの内部告発により軍事裁判で有罪判決を受け、オートボット最重要刑務所「ガーラス9」に投獄されることとなった。
20年後、オーバーロードによってガーラス9が陥落し無法地帯となり、オーバーロードの狂気に耐えかねたディセプティコン兵士のスネアの助力により脱獄。上層部の命令でガーラス9に向かっていたレッカーズと合流を果たすと、彼らと共にガーラス9奪還に赴いた。
当初は自身を告発したスプラングともいがみ合っていたが、凄惨な死闘やオーバーロードの狂気を目のあたりにするうちに自分の犯した罪を自覚するようになり、最終決戦では死闘の末にオーバーロードを生きたまま捕縛した。
帰還中はオーバーロードに顔を剥がされ意識不明の重体となったスプラングの応急処置を施し、帰還後は赦免となり、新入りレッカーズで唯一生き残ったガズルとコンビで活躍している。
戦前は鉱夫で、同じく鉱夫だったメガトロンとは友人であった。裁判前のラングのカウンセリングなどから、スコードロンXはレッカーズへの対抗手段としてメガトロンが結成したことなどから、旧友の一人として責任を感じていたことが明かされた。
玩具
特異な出自の割には、変形玩具での商品化が3度も実現している。ただし1度目と2度目は既製品の流用であり、完全新規造形での商品化は2019年の『シージ』まで待つこととなった。
- 『Transformers Generations』にて発売された『Fall of Cybertron』版オンスロートの仕様変更品。日本未発売。
- 『Transformers Collectors' Club』の限定品として発売。『コンバイナーウォーズ』のプロテクトボットのルークの仕様変更品。日本未発売。
- 『War for Cybertron SIEGE』シリーズ(日本では『トランスフォーマー シージ』シリーズ)の一つ。新規造形なうえに日本でも一般販売された。