「人間の心に支配された者は、処刑する」
演、CV/五十嵐貴子
解説
『仮面ライダーカブト』第39話「強敵黒カブ」、第40話「最大の哀戦」に登場する、地球のザリガニに酷似した能力を持つワーム成虫態。
普段は猫背で陰気な印象の黒装束の女性の姿を取っており、本編で成虫態としての姿を見せた間宮麗奈を補佐する役目を担う最後のワーム成虫態でもある。
全身が頑丈な甲羅状の鎧で覆われており、6000mの深海底の水圧下でも活動できるとされており、更に右腕の先に光子を集めて放つ光の矢で相手を粉砕する能力を持つ。
ハイパーカブトと交戦した際に『ハイパースティング』で頭部に大ダメージを負ったウカワームを逃がすために出現し、カブトに一撃を加え隙を作ると自身は水中へと逃走。
その後、頭部に受けた傷が元でワームとしての心を失い、人間・間宮麗奈としての記憶を一時的に取り戻した彼女を裏切り者と見なし、処刑しようと襲い掛かるという以前の従順ぶりからは想像できないぐらいの掌返しを視聴者に見せ、彼女を執拗なまでに付け狙う。
そして、再びウカワームがワームとしての心を取り戻したのを見届けると“やっと以前の状態に戻ったか”と鼻で笑う(明らかに)上司よりも上から目線のような態度を見せた後、ドレイクと交戦する彼女に加勢しようとした所へ「野暮なことはするもんじゃない」と2人の戦いを邪魔させんとやって来た天道総司=カブトに阻まれ、最期はハイパーカブトの『ハイパースラッシュ』を、引き連れて来た部下のワームサナギ体諸共喰らい爆散した。
その他の作品での活躍
『仮面ライダーG』においては、武装組織「シェード」により生み出された改造人間の1人という設定で登場。織田大道に率いられて記憶を取り戻した吾郎に襲いかかるも、最後はGのソムリエナイフで切り裂かれ爆死した。
また、上記の大道怪人態が逆輸入された『仮面ライダーディケイド』でも登場しており、“カブトの世界”において眼鏡を掛けたサラリーマン風の男に擬態し、マユと光夏海を発見すると正体を現して襲い掛かった。執拗に追いかけ、とある倉庫内まで追い詰めるが、クロックアップ中のカブトの攻撃を受けて怯んだ隙に、カブトのクロックアップシステムを狙って登場したディエンドの『ディエンドブラスト』を受け逃走する。
その後、再びマユに襲い掛かるもシシーラワームとして覚醒した彼女の放った衝撃波を受け絶命した。
更に映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』でショッカーの同盟怪人の一体としても登場を果たしている。