概要
『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』に登場するトランスフォーマーの一人で、役職は秘密偵察員。
海外版『Transformers Armada』ではサイドウェイズという名前になっている。
紫色のバイク(形状的にはむしろビッグスクーターに近い)に変形し、ブライト(英名:ルーク)とシャドウ(英名:クロスワイズ)という名の2体のマイクロンを従えている。
この2体のマイクロンが合体するとミラーという人間大サイズのマイクロンとなり、更にロボットモードのダブルフェイスの頭部にマイクロンが合体すると、それぞれのマイクロンに対応したサイバトロン・デストロンのインシグニアが胸部に現れる。武装は主に腕のビーム砲。
アニメでは第15話「疾風(はやて)」にて初登場し、サイバトロンに加入。
しかし、次の話である第16話「慢心(おごり)」で、サイバトロンを裏切り、スターセイバーを手土産として、デストロンに転属。
そのデストロンにおいてもスタースクリームへメガトロンへの不信感を煽り、内部崩壊を目論んだり、サイバトロンの窮地を救い、何者かに報告も行う不可解な行動を取り続ける。
その正体
ネタバレ注意!
その正体は惑星規模の超大型トランスフォーマー・ユニクロンのエージェントであり、マイクロンのミラーこそがダブルフェイスの本体
。
スラストに裏切りがバレて、デストロンからも離脱する際には全身を軟体化させたり、一斉射撃を受けてもメガトロンにスターセイバーでバラバラにされても平気で復活するという化け者のような能力も発揮した。曰く、トランスフォーマーだが「大分仕組みが違う」らしい。
デストロン離脱後もスラストに接触・情報を教えるなどをして勢力の均衡を図っていた。
彼の真の目的はサイバトロン・デストロンの両軍を刺激する事で両軍の争いを激化させ、共倒れを図ることに加え、ユニクロンを覚醒させるために必要な三種の神器を入手するためでもあった。
ユニクロンと一体化した後、ユニクロンの意思細胞にも変化。
ユニクロンの中枢に辿り着いたコンボイとメガトロン、さらにはラッド隊やウィリーたちも取り込もうとするが、ラッド隊とマイクロンの力で三種の神器が離脱。ビークルモードでウィーリーたちに突っ込むもアストロブラスターを手にしたコンボイに撃ち抜かれる。
弱体化したためか、アストロブラスターの威力ゆえか、再生することなく、ダブルフェイスは最期を迎えた。
これにより、ユニクロンは人間でいう「脳死」の状態となり、残ったユニクロンの身体の顛末は「スーパーリンク」に持ち越しとなる。
なお、マイクロン本来の目的がエボリューションして合体した相手を乗っ取るというものであることから、ダブルフェイスはマイクロン「ミラー」に乗っ取られた犠牲者とみることもできる。
海外版では「ギャラクシーフォース」のノイズメイズがダブルフェイスと同一人物ということになっている。まあコンボイに撃ち抜かれて死亡したのはマイクロン「ミラー」でダブルフェイス側のスパークが消滅した描写がないのでおかしな話でもないが………
玩具について
アニメ放映当時に発売された玩具では、前述のマイクロンの合体が再現されており、バイク形態のダブルフェイスにマイクロンを搭乗させる事も出来る。また、頭部のマイクロン合体に応じて胸のインシグニアが変わる仕様も健在。ただしこの仕様のせいで、マイクロンのミラーは胴が大きく腕、足が細く小さくなり合体時にデカ頭となってしまっている。パッケージには劇中でほぼ見られなかった(サイバトロンからデストロンに移る際に一瞬見せた)マイクロンが合体していない本来の状態の頭部が描かれている。
また、海外で発売された初期出荷分のサイドウェイズは、2体のマイクロンをそれぞれ頭部に合体させた時に出現するサイバトロン・デストロンのインシグニアが製品版とは異なっている。
2004年から商品展開がスタートした玩具独自のシリーズ『ロボットマスターズ』では、『トランスフォーマーG2』のデストロンの闇忍者・ロードビッグの仕様変更品としてダブルフェイスが発売。
ハーレーダビッドソンFLH80クラシックに変形する。
カラーリングやキャラクター設定は『マイクロン伝説』とほぼ同一となっていて、同作との関連性を匂わせているが、詳細は明らかにされていない。